畑野幸治氏が、ぱど(4833)の普通株式を金融商品取引法による公開買付けにより取得したと発表した。
買付け価格は、普通株式1株につき170円。
今回、ぱどの株主であるRIZAPグループ株式会社が所有するすべての株式13,513,515株(所有割合67.56%)、及び株式会社サンケイリビング新聞社が所有するすべての株式(1,000,000株、所有割合5.00%)が応募することに合意している。
畑野氏は、合計で14,513,515株(所有割合72.56%)を下限として取得する予定で、RIZAPグループ株式会社はぱどの筆頭株主及び親会社に該当しなくなる見込み。
ぱどは、所属するフリーペーパー・フリーマガジン市場で紙媒体だけでなくインターネット広告との価格競争が恒常化する厳しい環境の中、2017年2月にRIZAPとの間で資本業務提携契約を締結した結果、同社からの広告出稿などで黒字転換し、グループ化の効果を発揮していた。しかし、2019年月期においては、家庭ポスティング型媒体の不採算エリアの発行見直しによる売上減少、不採算の新規事業の縮小・整理により、約197百円の営業損失を計上していた。
一方、RIZAPは2019年3月期の連結経営成績において大きく赤字を計上しており、抜本的な構造改革の実行をの一つとして事業の選択と集中に着手しており、短期的な収益改善が難しい企業・事業については、事業の縮小・撤退、もしくは売却等を進める中での対応となる。
公開買付者である畑野幸治氏は、大学在学中にインターネット広告関連の事業を行う株式会社Micro Solutionsを創業し事業売却を行った後、ネット型リユース事業を手掛ける株式会社BuySellTechnologies(以下「BST」)を2011年8月に創業した人物。
2017年8月に、BSTの一事業であったM&A仲介事業を切り出し株式会社FUNDBOOKを創業し、BSTの株式の譲渡を行った。
畑野氏は、地域密着型無料宅配情報誌「ぱど」のメイン事業の成長に関する助言と支援、事業セグメントやコスト整理による経営効率化、新しい収益構造の確立、M&Aによる事業セグメントの多角化、優秀な人材のリクルート、社員の待遇・福利厚生の見直しにより、事業支援を行っていく予定。
●今後のスケジュール
買付け等の期間 2019年11月7日から2019年12月4日
決済の開始日 2019年12月11日
(提供:日本M&Aセンター)