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2020年度の国内ユニフォーム市場規模は前年度比94.5%の5,000億円と減少

~オフィスユニフォームはマイナス幅が大きく苦戦、一方、スクールユニフォームはプラスで推移~

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、国内のユニフォーム市場を調査し、需要分野別の市場動向、参入企業動向、将来展望を明らかにした。

国内ユニフォーム市場規模推移・予測

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2020年度需要分野別ユニフォーム市場構成比

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1.市場概況

2020年度の国内ユニフォーム市場規模(ワーキング、サービス、オフィス、スクールの4分野計)は、メーカー出荷金額ベースで前年度比94.5%の5,000億円と減少した。
需要分野別にみると、新型コロナウイルス感染拡大によるリモートワークの推進や外出自粛の影響を最も受けたのはサービスユニフォームとオフィスユニフォームである。一方、これまで少子化で減少基調にあったスクールユニフォームはコロナ禍でプラスに転じた。スクールユニフォーム市場はコロナ禍の影響が最も少なかっただけではなく、詰襟やセーラーからブレザーへの、あるいはLGBTQ(性的少数者)に対応した制服へモデルチェンジした学校が増加した。

これまで拡大傾向にあったユニフォーム市場だが、コロナ禍の影響による、インバウンド(訪日外国人客)需要が落ち込んだ宿泊施設や飲食店向けのサービスユニフォームや、働き方改革や在宅勤務、さらにバックオフィスのみならず様々な業務にデジタルソリューションが導入され、省人化が進むオフィスユニフォームは需要回復の兆しが見えない状況にある。

2.注目トピック

アパレルメーカーがスクールユニフォーム市場へ参入

三重県鳥羽市立の中学校で、2021年春より式典などの特別な日を除いて制服代わりに着用できる「準制服」としてユニクロの商品が採用された。「準制服」とは、学校指定の制服とジャージにくわえ、第3の選択肢となる日常着のことである。
また、さいたま市の高等学校でも令和4年度入学の制服について、ユニクロのアイテムを現行の制服に追加する。ジャケット、ボトムもしくはスカート、ワイシャツ、ブラウス、ポロシャツ、セーターなどをユニクロで購入し、制服として利用できることになる。

3.将来展望

2021年度の国内ユニフォーム市場(メーカー出荷金額ベース)は前年度比99.8%の4,990億円を予測する。コロナ禍の影響を最も受けているオフィスユニフォームに加え、サービスユニフォームやワーキングユニフォームでも一部業種での需要減少が続いており、コロナ禍以前にすぐに戻るとみることは出来ない。スクールユニフォームでは引き続きモデルチェンジが継続する見通しである。

調査要綱

1.調査期間: 2021年12月~2022年2月
2.調査対象: 有力ユニフォーム企業等
3.調査方法: 当社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、電話アンケート調査、ならびに文献調査併用
<ユニフォーム市場とは>
本調査におけるユニフォーム市場とは、ワーキングユニフォーム(食品以外の製造工場・建設業向けユニフォーム)、サービスユニフォーム(病院・介護施設、清掃業、飲食業、食品工場向けユニフォーム等)、オフィスユニフォーム(事務服)、スクールユニフォーム(学校制服)の4分野のユニホームを対象として、メーカー出荷金額ベースで算出した。
<市場に含まれる商品・サービス>
ユニフォーム:ワーキングウェア、オフィスウェア、メディカルウェア、フードウェア(飲食店向け、食品工場向け)、アミューズメント向けウェア、宿泊施設向けウェア、リラクゼーション向けウェア、学校制服

出典資料について

資料名2022 ユニフォーム市場年鑑 ~ワーキング、サービス、オフィス、スクール~
発刊日2022年02月28日
体裁A4 359ページ
価格(税込)154,000円 (本体価格 140,000円)

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