(本記事は、長倉 顕太氏の著書『「やりたいこと」が見つかる時間編集術 「4つの資産」と「2つの時間」を使って人生を変える』=あさ出版、2020年12月9日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)
1時間早く起きると何が起こるのか?
「プロダクティブタイム」をより活用するために、もう1つ提案したいのが、「早起き」です。
なぜなら、単純に1時間早く起きることができれば、活動時間が1日あたり1時間増えることになるからです。
これが1年間なら365時間増えるわけですから、1日8時間、プロダクティブタイムがあると考えると、単純に約45 日分が増えることになります。
「早起きが苦手」という人もいるだろうし、どうしても起きられない人もいるでしょう。ただ、多くの成功者が早起きを実践しているのは事実です。
僕がお世話になっている金融コンサルタントの重鎮の方が、「若い頃に多くの成功者の記事を読みあさったら、ほぼ全員早起きをしていた。だから、僕も早起きをするようにしたら成功した」と言っていました。
この早起きした時間を「プロダクティブタイム」ではなく、「アンプロダクティブタイム」に使ってもいいのですが、僕が実際に早起きをして感じるのは、朝はとてもプロダクティブになりやすいということです。だから、できれば早起きしたなら、その時間は「プロダクティブタイム」に充てることをおすすめします。
とくに朝は、まだ元気ですし、邪魔も少ない。僕の場合は、毎朝5~6時の間に起きて、少し原稿などを書いたりして、7時には近所のカフェに行くようにしています。
いまでこそ僕も早起きを推奨していますが、43歳を過ぎるまで、まったく早起きとは縁がない生活を送っていました。夜中まで酒を飲み、朝は当然遅く起きる。仕事に取りかかるのは昼過ぎから。こんな生活を独立後5年くらい続けていました。
いま思うと、よくそんな生活でどうにかなっていたなと思います。健康面もですし、経済面もです。まがりなりにも、従業員がいる立場にもかかわらず、無責任な生き方をしていたと反省しています。
早起きをしたら本を3冊出せた!
そんな僕が早起きを決意したのは、本を書きたかったからでした。それまで2冊ほど出版はしていましたが、その後の3年間は出すことができませんでした。
幸いお声がけはいただいていましたが、なかなか執筆できないでいたのです。そこで「もう朝やるしかない」と一念発起。そこから早起き人生が始まりました。
その頃はまだサンフランシスコに住んでいたため、比較的スムーズに早起き生活に移行できました。サンフランシスコにいるときはアポイントがないので、自分のペースで時間を決めることができたからです。
その結果、1年間で3冊も出版できました。金融コンサルタントの方が言っていたことは本当だったなと実感しました。あなたもいまは半信半疑かもしれませんが、実際に早起きをしたら、きっと予想以上の効果を感じることでしょう。
僕は性格的にあまり後悔しないタイプですが、早起きをしてこなかったことは本当に後悔しています。20代から早起きしていれば、きっと成功者になれたんじゃないかと、いまでも思っているくらいです。
朝時間は一点集中
僕の場合は、「本を書きたい」「本を書く未来につなげたい」「未来の読者とつながりたい」という想いが強いから、基本的には朝を執筆の時間に充てています。
毎日、何文字か書き続けていれば、いつかは本にはなるんじゃないかと思いながら、書いています。幸い、いまは出版社から出させていただいていますが、たとえ依頼がなくても書き続けるつもりです。なぜなら、僕自身が本を出し続けたいと思っているからです。
もしあなたも「早起き」を人生に取り入れるなら、その時間にやることは、1つに絞るといいでしょう。
先ほども書きましたが、毎日1時間早く起きれば1年で365時間です。つまり、まとまった時間が新たに誕生します。そのまとまった時間を投資に回せるのです。
ですから、「成果が出るまでに時間はかかるけど将来の武器になるもの」に、朝時間を充てる。わかりやすいのは、語学の勉強かもしれません。
とにかくコツコツとやらないと成果が出ないものを朝時間に充てるようにしましょう。
いかがだったでしょうか。
繰り返しになりますが、「プロダクティブタイム」はひたすら〝時短〟に専念します。
そして、「アンプロダクティブタイム」をたくさん生み出すのです。
これからの時代は「アンプロダクティブタイム」をたくさん持っている人が有利になっていきます。
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