(本記事は、アイザック・H・ジョーンズ氏・石川勇太氏の著書『THE EAT 人生が劇的に変わる驚異の食事術』=扶桑社、2020年8月2日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)
「最高の食事と習慣」の三大原則
石川 自分の体と脳の働きを最高の状態に変えていくには、食事術はもちろんですが生活習慣そのものを変えていく必要があります。ここからは、食事と生活習慣を変えるために必要な三つの大原則と、実践のための具体的な方法をお伝えしていきます。
三大原則とは、以下のものです。それぞれ概要を説明しましょう。
1.食事から糖質を減らして、良質なアブラを摂る
石川 糖質を減らすとは、近年よく言われている糖質オフダイエットを目指したものではありません。良質なアブラ(脂質)を摂り、あなたの体の代謝システムを「シュガーバーニング」(糖質燃焼型)から「ファットバーニング」(脂質燃焼型)に変えることで、脳と体が最高のパフォーマンスを発揮できる状態にする方法です。
第1章ではその基本メソッドを解説します。そして、その実践法は第2章で、摂るべき食材については第3章で詳しく紹介します。
2.農薬や添加物、重金属を排除し、体から毒素を排出する
石川 食事を変えていくとともに必要なのが、毎日のように体内に取り込まれる毒素を、体外に排出(デトックス)することです。私たちは食品からだけでなく、多くのものから発する毒素を体内に取り込んでいます。車の排ガスやPM2.5に含まれる重金属、農薬や添加物、マニキュアや歯の詰めもの……。真に健康な体を手に入れるには、体内に入った毒素を排出することが必要です。
「ミニ断食」などでデトックスする方法を第4章で詳しく解説します。
3.ストレスと賢く付き合う
石川 日常生活におけるストレスは、体にさまざまな負の影響を及ぼします。例えば免疫力の低下もそのひとつ。ストレスはインフルエンザをはじめ、さまざまな感染症に対する免疫力にも影響を及ぼします。また過剰なストレスを受けると血圧が上昇し、血液が凝固しやすくなり、脳卒中や心筋梗塞を起こしやすくなると考えられています。
私はこのストレスも食事によって解消することができると考えていますし、また改善された多くの実例を目にしてきました。食事を変えることで集中力が身につき、イライラがなくなること。さらに集中力が高まることで仕事のパフォーマンスも上がり、自分に自信が持てること。この日常の変化がストレスの軽減につながります。
ストレスについては第4章で解説します。
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