
2024年度の病院設備機器市場規模は前年度比2.7%増の2,079億5,530万円
~資材高騰や建て替え需要の低下、病院収支の悪化を受け大型案件は低調となるも、それぞれの製品別の市場動向を受け全体としてプラス傾向~
株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越 孝)は、国内の病院設備機器市場を調査し、市場規模推移・予測、製品タイプ別や機能別の動向、新製品の上市による影響等を明らかにした。
1.市場概況
本調査では、診断や治療に直接関わる機器を除いた病院における主要な設備機器、電子カルテ等の医療情報システムや、中央材料室及び感染防止機器(医療用洗浄機、滅菌器)、手術室関連製品(手術用照明灯、ヘッドライトシステム、手術台、シーリングペンダント、手洗装置)、薬剤管理機器(薬剤分包器、薬袋印字システム)、病棟・その他設備機器(空気殺菌装置、ストレッチャー、自動再来受付機、自動精算機)など全14項目27製品を対象としている。
2024年度の病院設備機器市場規模は、前年度比2.7%増の2,079億5,530万円と推計した。2024年度は、資材高騰などで建て替え需要の低下や病院収支の改善も少なく滅菌器などの大型案件は低調となっているが、それぞれの製品別の市場動向を受け、全体でプラス傾向となっている。
2.将来展望
医師や医療従事者の働き手不足や病院収支の悪化、資材高騰を受け、これまで以上に業務の効率化が求められている。本調査に関連して2025年5月~6月に、全国の病床数50床以上で手術室のある病院施設237施設に対して実施した法人アンケート調査において、滅菌器、洗浄機に関する自由記述でも、「常に人員が不足している」「新しい人材は入るが、すぐに辞めてしまう」などの回答があった。
厳しい経営状況の中で設備販売は一般的に難しい。しかし、横這いや下降トレンドの市場であっても販売実績を上げているメーカーも存在している。医療従事者の作業が代替・省略される、あるいは職場環境が改善される等のメリットが感じられるのであれば、高額な設備であっても導入される可能性は高いと考える。
調査要綱
1.調査期間: 2025年4月~7月 2.調査対象: 国内メーカー及び輸入製品の製造販売業・販売元 3.調査方法: 当社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、電話によるヒアリング調査、郵送アンケート調査、ならびに文献調査併用 |
<病院設備機器市場とは> 本調査における病院設備機器とは、電子カルテ等の医療情報システムや、中央材料室及び感染防止機器(医療用洗浄機、滅菌器)、手術室関連製品(手術用照明灯、ヘッドライトシステム、手術台、シーリングペンダント、手洗装置)、薬剤管理機器(薬剤分包器、薬袋印字システム)、病棟・その他設備機器(空気殺菌装置、ストレッチャー、自動再来受付機、自動精算機)など全14項目27製品を対象とした。 市場規模は、国内メーカー及び輸入製品の製造販売業・販売元ベースで算出した。 |
<市場に含まれる商品・サービス> 医療情報システム、中央材料室及び感染防止機器、手術室関連製品、薬剤管理機器、病棟・その他設備機器 |
出典資料について
資料名 | 2025年版 病院設備機器市場の現状と将来展望 |
発刊日 | 2025年07月30日 |
体裁 | A4 418ページ |
価格(税込) | 198,000円 (本体価格 180,000円) |
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