「ひらいて花 とじて竹」岐阜和傘で雨の日もごきげんに【岐阜エリア】
「ひらいて花 とじて竹」岐阜和傘で雨の日もごきげんに【岐阜エリア】

「あ、また傘忘れた…。」天気予報を見ずに傘を忘れがちな夏歩(かほ)です。

皆さん、雨の日はお好きですか?

私はあまり好きではありません。髪の毛はうねるし、頭も痛くなるからです…。

ですがお気に入りの傘があれば、憂鬱な雨の日も楽しく乗り切れると思いませんか!?

そこで今回は「ひらいて花 とじて竹」と揶揄される岐阜和傘の底知れぬ魅力をご紹介します。

この記事を通して気になる和傘を見つけていただけたらと思います。

伝統を日常へ ‐岐阜和傘の発生とオススメ2種‐

伝統が息づく 和傘一大産地「岐阜県岐阜市」

岐阜県岐阜市では17世紀前半から傘づくりが行われてきました。

良質な竹、和紙、植物性油などに恵まれ、物流の便も良かったため一大産地として発展したのだとか!

戦後には洋傘の普及が進んだものの、今もなお芸能や舞踊などで用いられる和傘の大半を生産しており、その生産量は日本一。

岐阜和傘は細身・繊細・優美であることが伝統的に重んじられてきました。

閉じた形は細身でありながら、開いた内側の傘骨には繊細な幾何学模様を見ることができます。

うーん、和傘は繊細だから装飾品なのでは?和紙だから壊れやすそう…。

そうお思いではないですか。

しかし、実は和傘はものすごく丈夫なのです。

日常に「岐阜和傘」という選択

油を塗り和傘に用いられる和紙は、濡れて乾いてを繰り返すことで耐久性を増していくのだとか!

そのため正しく丁寧に扱えば長持ちするそうです。

また和紙に塗る油は職人さんによってブレンド比率が違うため、雨傘は匂いに個性が出ます。

見た目や使い心地だけでなく、匂いまでお気に入りの一本に出会えたら、愛着沸くこと間違いなし。

そこで、オススメしたい岐阜和傘を2種ご紹介します!

蛇の目傘(じゃのめがさ) 【雨傘】
「あめあめ ふれふれ かあさんが
じゃのめで おむかえ うれしいな」

皆さんが一度は耳にしたことのあるであろう、この童謡。
ここに登場する「じゃのめ」は日本の伝統工芸品「蛇の目傘」を指しています。

蛇の目傘は小ぶりで、傘中央の白く丸い輪の模様が特徴。

蛇の目柄は神の使いの蛇の目をかたどっており、魔除けの意味もあるのだとか!

ぜひ「じゃのめ」でお出かけしませんか。

桜和傘 【日傘】
桜和傘は傘の部分が桜型で大胆かつ可愛らしい作品。

美しく染め上げられた和紙に光が通り、何通りもの表情を見せてくれます。

若手職人の河合さんが手がけ、多くの人の目に留まったことでディズニー映画のプロモーションにも使用されたのだとか!

主演俳優エミリー・ブラントさんに渡された桜和傘はこちらから。

河合さんの桜和傘に関する投稿

和傘へのイメージが大きく変化してきたのではないでしょうか。

ここからは実際に和傘を差したり製作秘話を聞いたりできる、とっておきの場所をお伝えします。

岐阜県唯一の和傘専門店「和傘CASA」

和傘CASA(わがさカーサ)は「和傘と言えば岐阜」を目指し、岐阜和傘を直販しているお店です。

ここでは和傘の販売だけでなく貸出も行っています!

心躍る ホンモノの和傘体験

和傘CASAは、古い町並みの残る川原町にお店を構えています。

そのため、お店を一歩出ると和傘と相性ばっちりのロケーションが広がっています!

色とりどりの和傘から選ぶことができ、和服はもちろん洋服でも素敵な写真を撮ることができます。

和紙を通った光は柔らかく、色を保ちながら服や足元に落ちてきます。 その美しさに心躍ること間違いなし。

可愛い岐阜和傘 一日レンタル
体験料:2,200円/名
体験時間:1日
予約人数:1~4名
対象年齢:中学生以上 (小学生以下は要保護者同伴)
要予約:090‐8335‐9759 / ✉info@teshigoto.casa

手に取って「聞いて」買うという体験

和傘CASAでは直販という販売形態のため、職人さんの製作ストーリーを聞きながら、和傘を見てまわることができます。

先程ご紹介した、河合さんの和傘も並んでいるそうです!
(桜和傘は受注生産品です。ご注文・詳細はinfo@teshigoto.casaまで!)

和傘というモノではなく、岐阜和傘の歴史や文化、職人さんの想いの結晶を受け取ることのできる場所。

ぜひ足を運んでみてください。

和傘CASA
住所:〒500‐8008 岐阜県岐阜市玉井町6 CASA stella 1F
営業時間:11:00~18:00
定休日:水曜日・木曜日
TEL:090‐8335‐9759
アクセス:岐阜駅から車で約15分
駐車場:有 第1駐車場 25台 / 第2駐車場 9台
URL:和傘CASA HP
   和傘CASA YouTubeチャンネル

終わりに

いかがでしたか。今回は岐阜県岐阜市の伝統工芸品「岐阜和傘」をご紹介しました!

お気に入りの一本に出会えたら、ウキウキで雨の日を待ち、傘の忘れ物も減りそうです。

皆さんも次に買う傘は「岐阜和傘」、いかがでしょう。

参考

・和傘の最大の生産地・岐阜市
https://www.gov-online.go.jp/eng/publicity/book/hlj/html/202306/202306_03_jp.html
・メリー・ポピンズで話題の「桜和傘」制作秘話。若手職人による岐阜和傘ブランドが芽吹き始めた!
https://forbesjapan.com/articles/detail/26390/page2
・和傘CASAについて
https://wagasa.shop/pages/aboutus
・パッと花咲く和傘の桜!「和傘CASA」モダン岐阜和傘の世界
https://www.travel.co.jp/guide/article/42178/
・岐阜県加納地区のジャパンクオリティ和傘:伝統工芸と職人の情熱が生み出す美
https://www.guidoor.jp/media/japanquality-gifu-wagasa/
・可愛い岐阜和傘 一日レンタル
https://gifu-nagaragawa.jp/programs/6465a16d421aa90001f99868
・伝統から現代へ、受け継がれる岐阜和傘の魅力
https://www.kankou-gifu.jp/article/detail_126.html
・「蛇の目でお迎え〜」のジャノメとは?
https://naze.jill-tone.com/amefuri_janome/