
メルカリは2025年3月4日、新たなモバイルサービス「メルカリモバイル」の提供を開始しました。本サービスは、ドコモ回線を利用したMVNOとして展開され、契約手続きから料金の支払いまで、すべて「メルカリ」アプリ内で完結することが特徴です。さらに、日本初となる「ギガの売り買い」機能を搭載し、ユーザー同士がデータ通信量(ギガ)を自由に取引できる仕組みを導入しています。
「メルカリモバイル」の主な特徴
メルカリモバイルの特徴は以下の2つ。
・メルカリアプリ内で簡単に申し込み・管理が可能 ・日本初!ギガの売り買いが可能 |
それぞれ深掘りしていきます。
◆メルカリアプリ内で簡単に申し込み・管理が可能

従来のモバイル契約に伴う複雑な手続きを簡略化し、メルカリアプリ内で契約・管理が完結します。利用料金は以下の2種類のシンプルなプランが用意されています。
・2GBプラン:月額990円(税込)
・20GBプラン:月額2,390円(税込)
また、支払い方法はメルカリ独自の「メルカード」や「メルペイスマート払い」に対応しており、メルカリユーザーにとって利便性の高い仕組みが整えられています。
◆日本初!ギガの売り買いが可能

「メルカリモバイル」では、余ったギガを他のユーザーに販売したり、不足した場合に購入したりできる独自のマーケットプレイスを提供します。
・1GB単位で200円から取引可能(最大500円)
・取引成立時、販売者のメルカリ残高に売上が反映
・売上はメルカリやメルペイでの支払いに利用可能
これにより、ユーザーは必要な分だけギガを確保でき、無駄のない通信プランを構築できるようになります。
ギガの交換先としてNFTや暗号資産も視野に
メルカリは、2024年12月に暗号資産取引サービス「メルコイン」の口座数が300万を突破し、2025年1月には「メルカリNFT」マーケットプレイスをローンチするなど、Web3分野への取り組みを加速させています。
今回の「メルカリモバイル」では、ギガを販売した際に得られるメルカリ残高をNFTや暗号資産の購入に活用できる可能性があり、通信インフラとデジタル資産の融合を進める試みとして注目を集めています。
今後の展開
現在はiOSユーザー向けに段階的に提供が開始されており、Android版も順次対応予定です。
さらに、今後のアップデートでは以下の機能追加が予定されています。
・SIMカードの提供
・データSIMプランの導入
・au回線の追加
・通話定額プランの導入
・支払い手段の追加
メルカリは、「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる」というミッションのもと、これまでフリマ市場を中心に展開してきた「売る・買う」の概念を通信領域にも拡張しました。
今後、ギガの売買が日常化することで、より柔軟な通信プランが普及することが期待されます。