琵琶湖は巨人の砂遊びで生まれた?伝説の大男【ダイダラボッチ】が創った自然【滋賀エリア】
琵琶湖は巨人の砂遊びで生まれた?伝説の大男【ダイダラボッチ】が創った自然【滋賀エリア】

こんにちは!現在のマイブームは妖怪のゲーム、橋本です!

日本最大の湖、琵琶湖。
その壮大さを目の当たりにすると神のような存在が創り出したものなのではないかと思ってしまいます。

それは過去の人も同じだったようで、琵琶湖は天にも手が届くほど大きな巨人によって創られたという伝承があるのです!
伝承を知ることはその土地の文化の理解に繋がります。

この記事では、伝説の巨人「ダイダラボッチ」と、彼がどうやって琵琶湖を生み出したのかに迫ります!

伝説の巨人「ダイダラボッチ」とは

ダイダラボッチとは、日本各地・様々な時代の伝承に残っている大男です。
漢字では大太法師と表記されますが、地域によっては異なった呼び方を使われることも多いのだとか。

ダイダラボッチは世界各国の神話や伝説に登場する巨人の中でも極めて大きく、その背丈は人智を超えるほどの高さでした。

彼の身長がわかるようなエピソードのひとつに空に関する物語があります。大昔、巨人ダイダラボッチは空が低いと感じたため、空を現在の位置まで押し上げました。
現在の空はダイダラボッチによって高くされた後のものなのです!

彼は空に手が届くほど巨大で大きなダイダラボッチは、数々の「地形」を創ってきました。

例えば、私が住む茨城にある筑波山は彼によって現在の形になったという言い伝えがあります。

筑波山は877mの日本百名山の一つで、まるで張り裂けたかのように頂上が二つに分かれていることで有名ですが頂上が二つに裂けてしまった原因は他でもないダイダラボッチでした。

なぜ筑波山の山頂は裂けてしまったのか?

ダイダラボッチはある日「富士山と筑波山の重さを比べたい!」と思い立ち、その二つを持ち上げ縄に縛り、巨大な天秤棒に乗せたのです。

しかし縄ではその重さを支えきれず、筑波山は地上へと落ちてしまいました。
その衝撃で、筑波山は二つの頂上に分かれてしまったのです。

この話を聞くと中々破天荒な性格に聞こえるかもしれませんが、日当たりが悪いせいで不作続きだった村人のために山をどかしたり、村の水難を解決するべく小さな川を創り出したりと、人々のためにその力を使ったことも少なくありません。
他にも干拓事業の手助けや池の創造をしたなど、日本各地に伝承が残っています。

よく知られた伝承ではないものの、妖怪に関するゲームやアニメなどでも登場していることもあるのだとか!

そんなダイダラボッチですが、琵琶湖とはどんな関わりがあるのでしょうか?

巨人の「サボりの副産物」琵琶湖

ダイダラボッチと琵琶湖の関係を語る上で、富士山の存在は欠かせません。

実は富士山はダイダラボッチが形作った地形の一つだという言い伝えがあるのです。そして琵琶湖はその制作過程で生まれました。

あるときダイダラボッチは、巨大な山を築きたいと思いつきます。彼は近江(現在の滋賀周辺)で大量の土をかき集め、それを甲斐や駿河(現在の山梨や静岡周辺)へと運んでいきました。

彼は集めた土を整え、日本一高い山である富士山を作り上げました。しかし近江には、掘り起こされた大きな窪みが残ったままです。

放置された窪みはいつの日にか水で満たされ、琵琶湖と呼ばれるようになりました。琵琶湖は巨人ダイダラボッチが砂遊びの後片付けを怠ったことで生まれたのです!

ちなみに、琵琶湖と富士山の間にある山脈は彼が運ぶ途中にこぼした土が固まったものであるという伝承も残っています!

おわりに

いかがでしたか?

琵琶湖を始めとする壮大な自然には不思議な力強さを感じてしまいます。本当に巨人がいるかどうかはわかりませんが、実際に琵琶湖に足を運んで、その謎めいた感覚を楽しんでみてください!

最後までお読みいただきありがとうございました!

参考

茨城の民話webアーカイブ「ダイダラボッチ伝説」
https://www.bunkajoho.pref.ibaraki.jp/minwa/minwa/minwa-356?f=1
ふじえだ東海道まちあるき「巨人ダイダラボッチが落とした石?!『びく石』と不思議な伝説」
https://fujieda.tokaido-guide.jp/column/24?locale=zh_hant
産経新聞「ダイダラボッチが富士山をつくるために掘った跡が…琵琶湖の霊水、富士山へ 滋賀・近江八幡で『お水取り』」
https://www.sankei.com/article/20160717-TBTERFRG6NJHVLXAF256GG5AZI/
Lake Biwa | 湖魚民宿 吉平 ~KICHIBEI~
https://biwako-kichibei.com/biwako.html