北海道の成約事例

次に、上述したこのような環境下において、昨年度北海道営業所にてお手伝いをさせていただいた北海道の成約事例(運送業)を1件ご紹介させていただきます。

弊社の過去5年間のご成約実績の中で、前回のコラムでも触れましたが一番多く成約している業種は建設業となります。

それに次ぐ勢いで近年ご相談件数が増えてきているのが、運送業界です。

これは、世の中的な大きな流れである少子高齢化での後継者不在に加え、2024年問題や、燃料費の高騰など、業界的にも多くの課題を抱えている業界であるため、これまで健全な経営を続けてこられてきた企業様においても、事業環境が大きく変化し、将来的な課題を前倒しで解決していくためのM&Aの検討が増えてきたためであると理解しております。

昨年お手伝いさせて頂いたお客さまは、売手側、買手側ともにご同業の運送会社様で両者の本社は北海道の少し離れた位置に所在しておりました。

売手企業の株主は、創業からオーナー家で分散して保有されており、社長は父親である創業者から承継をした2代目の社長でした。

ご年齢的にもお若くまだまだ事業意欲も旺盛な方ではありましたが、ご子息が別の業界で活躍されており、家業の承継について断られたこと、好調な業績を背景に自社株の価値が高騰していたこと、2024年問題への危機感を強く抱いており、自社単独では対策を立てることが難しいと考えていたことから、M&Aという選択で経営課題、承継課題を解決する検討をしていきたいというお話となりました。

買手企業は、少し離れたところに本社が所在している同業者でしたが、過去に複数回のM&Aでの譲り受けを経験されており、M&A後、ご両者の連携強化を図っていくPMI(ポスト・マージャー・インテグレーション)に非常に長けた企業でした。

そのような中で、本件は買手企業のグループ会社が売手企業と比較的近しい距離感に所在しており、運んでいる物資も近しい物であったことから、今後より一層人材不足が進む中で、地域でのシェアや存在感を拡大させ、採用の間口を広げていくことや、荷主への交渉力を高めていくことができるという相乗効果を期待して無事にM&Aのご成約となりました。

同じ北海道内の企業同志、売手、買手の相性がとても良かったこともM&A後の堅調な業績推移につながっているのだろうと確信しており、我々北海道営業所としても、最高のM&Aをお届けできたご成約になったと考えております。

このように、M&Aには様々な目的があり、上記は一つの例にはなりますが、今後より一層、運送業界におけるM&Aは加速していくと推察しております。

弊社は世界NO.1の成約実績(件数)があり、北海道営業所在籍メンバーは日ごろから1社でも多くの道内企業様に最高のM&Aをお届けすべく、日夜飛び回っております!

安心・安全のM&Aをお届けします。何か気になる点などがございましたら、まずはお気軽にご相談ください。

いかがでしたでしょうか? 今後も北海道営業所から最新の業界情報等をお届けさせて頂きます。

北海道のM&Aへのご関心、ご質問、ご相談などございましたら、下記にお問い合わせフォームにてお問い合わせを頂ければ幸甚です。 買収のための譲渡案件のご紹介や、株式譲渡の無料相談を行います。 また、上場に向けた無料相談も行っております。お気軽にご相談ください。

■お電話によるお問い合わせ ご相談専用ダイヤル:0120-03-4150(北海道企業向けM&A DATA BOOKの件とお伝えください)

著者

鈴木 唯弘 鈴木すずき 唯弘ただひろ

北海道営業所

大手証券会社から2019年12月に日本M&Aセンターに入社。入社以来、大手証券会社様と連携する部署にて、建設業、製造業、飲食業、IT業、運送業、卸売等 幅広い業種のM&Aを支援。