婚活パーティで初対面の異性に興味を持ってもらう必勝対話術
(画像=maroke/stock.adobe.com)

(本記事は、吉田 照幸氏の著書『気のきいた会話ができる人だけが知っていること』=SBクリエイティブ、2023年6月6日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)

〈婚活〉
「好き」から始まる恋愛法則

最近の婚活パーティでは、「何を話していいのかわからない人」のためにお題を用意しておくところもあると聞きました。それだけ雑談が苦手な人が増えているんだろうなと思います。もっとも、ベルトコンベア式の婚活パーティの場合、雑談どころではないのかもしれませんが……。

男性にとって婚活パーティで大切なことって、まずは「あなたのことに興味があります」ということを伝えることに尽きるのではないかと思います。

誰かから紹介されて付き合うときは、「この人楽しい人だな」とか、そういうところから始まりますが、婚活パーティってある種、マックスから始まるわけですよね。どっちも「付き合いたい」という気持ちをもって参加しているわけですから。

だから、女性にとっては「相手が自分をどう考えているのか知りたい」というのが、最大の興味なのだと思います。

だったら、気に入った人がいたら「あなたのことを気に入っています」と言ったほうがいいでしょう。もし恥ずかしかったら、「最初からこんなことを言うのもなんなんですけど、すごく素敵だなあと思いました」ではいかがでしょう。

そう言われたら、女性は「この人は私に興味あるんだ」って好ましい気持ちをもって話を聞いてくれます。結果「(私のことに興味をもってくれた)この人はどんな人だろう」と興味をもってくれると思いますから、そこで初めて、自分のアピールをすればいいのです。

ただし、次に会うときは、徹底して彼女の話を聞いてください。初回で「自分に興味をもってくれた人だ」と思っていたのに、自分の話ばかりをしていると、「結局、自分の話しかしない人」という印象を与えてしまいます。

●ただ「ごはんをおごってくれる人」で終わらないために

この年にして初めて知ったのですが、女性は「好意をもってくれた」ことに対して、好意をもつことも多いのだそうです(←イマサラ)。最初に「興味をもっています」というアプローチをしないと、ほとんど状況は変わらない。逆に言えば、意思表示をしないまま付き合っていても、ただの「ごはんをおごってくれる人」で止まってしまうわけです。

それに「好き」と伝えて、たとえフラれたとしても、もともと友達のような間柄であれば、「好き」と言ってくれた分の好印象がプラスされて、「友達以上」のポジションになれたりします(そういう僕も、なかなか言えないのですけれど……)。

ただ単に一緒に食事をするよりも、「僕はあなたのことを気に入っています」と言った後に一緒に食事をするときのほうが、女性のテンションは高いと思います。それを言わずに、友達から始めようと思って何回か食事にばかり誘っていると、「お友達認定」されたのかと、3回を過ぎたころからガクンとテンションが落ちます。雰囲気も気怠くなってきます……。

さて、女性の場合はどうでしょう。男性の立場とすれば、「好き」と言われたら嬉しい半面、重い気がする人もいると思います。女性が愛されたい生き物なら、男性は認められたい生き物です。ならば一番は、褒めること。褒めてくれると、ああこの人は、僕にとって必要な人だと(僕も)思ってしまいます。

まとめます。

男性から女性は「好きor興味あります」を明確に。
女性から男性は「すごいorさすがですね」を頻繁に。

これが外さないコツだと思います。

ポイント

男性は「好き」から始めて、反応を見る。
女性は「すごい」から始めて、反応を見る

気のきいた会話ができる人だけが知っていること
吉田 照幸(よしだ・てるゆき)
1969年、福岡県生まれ、山口県育ち。1993年NHK入局。NHKエンタープライズ番組開発部エグゼクティブ・プロデューサー。『NHKのど自慢』『ふるさと愉快亭~小朝が参りました』などエンターテインメント系の番組を中心に活躍。広島放送局を経て番組開発部異動後、2004年に『サラリーマンNEO』を企画、以後全シリーズの演出を担当。型破りな番組として人気を博す。2011年には『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』の脚本・監督を務める。第35回・36回国際エミー賞コメディ部門ノミネート(日本では唯一)。2013年春からは、異例の〝レンタル移籍〞で、連続テレビ小説『あまちゃん』の演出を担当。近年は『となりのシムラ』『洞窟おじさん』『富士ファミリー』『獄門島』『Home Sweet Tokyo Season1・2(国際放送)』『弟の夫』『マリオ~AIのゆくえ~』『悪魔が来りて笛を吹く』『八つ墓村』『犬神家の一族』、2020年連続テレビ小説『エール』、2022年大河ドラマ『鎌倉殿の13人』など、コメディ、ドラマの制作を手がける。2016年には東野圭吾原作『疾風ロンド』映画版の監督・脚本、2017年には映画『探偵はBARにいる 3』の監督を務める。著書に『発想をカタチにする技術』(日本実業出版社)、『折れる力』(SBクリエイティブ)、『その雑談 カチンときます』(青春出版社)などがある。

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