“つくられた世界”で心を疲れさせないために SNSとの上手な付き合い方
(画像=lovelyday12/stock.adobe.com)

(本記事は、福山 敦士氏の著書『会社、仕事、人間関係で 心が疲れない仕事術』=あさ出版、2023年3月14日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)

SNSはマーケティングツールと 割り切る(・・・・)

SNSはつくられた世界であると理解する

SNSが当たり前の時代、皆さんも活用していることでしょう。

実はこのSNSは、心をムダに疲れさせるツールです。

SNSを重要視しすぎず、あくまで「マーケティングツール」として割り切り、目的に即した活用をしましょう。

10〜20代は休日になると、1日に100分以上SNSを見ているという調査報告があります。(「令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」令和4年8月 参考 ※動画投稿・共有サービス含む)。人間は、接している時間が長いものを「自分の世界」と認識します。

僕が若い頃、それはテレビでした。テレビはエンターテイメントが中心です。その世界に出てくる人たちを、自分はよく知っていますが、それでも彼らとは距離感があり、「自分との生活とは交わらない世界に住んでいる」と幼い頃から感覚的に理解できました。

完全な視聴者だったテレビとは違い、SNSは自分自身もその中に一アカウントとして身を置いています。だから、現実社会と混同してしまうのです。

ですが、SNSは利用者が発信したいことを書き込む場です。そこには、意思もあれば、見栄もあります。つくられた世界であることを理解し、心を揺さぶられないようにしましょう。

SNSはあくまでも、ビジネスツールとして使う

仕事の内容によっては、SNSをしっかり活用していかなければならない人もいるでしょう。

特にFacebook やLinkedInなどは、ビジネスSNSとして、多くの人に活用され、効果も高いとされているため、完全にSNSを切り離すことはできません。ビジネスリア充にとって都合のよい場所ともいえます。

日々チェックしたり、書き込んだりしなくてはならない場合は、心をムダに疲れさせないために、次のような自分ルールを決めて、心静かにチェックするといいでしょう。

・利害関係者の投稿には、とりあえず「いいね」をしておくだけにする
・ビジネスアカウントとプライベートアカウントを分ける
・プライベートアカウントは非公開(または承認制にする)
・そもそも使わない

それでも、感情がざわついてしまうこともあるはずです。

その時は、感情に振り回されることなく、できるだけ早く連載第一回目で紹介したビジネスマインドフルネスを活用してください。

POINT

SNSはマーケティングツールと割り切ること

会社、仕事、人間関係で 心が疲れない仕事術
福山 敦士(ふくやまあつし)
連続起業家
ビジネス教育研究家
香川オリーブガイナーズ球団代表取締役社長
1989年横浜生まれ。慶應義塾大学環境情報学部を卒業。新卒でサイバーエージェントに入社後、1年目からグループ会社の起ち上げに参画。25歳でグループ会社の取締役に就任。営業本部長を兼任。27歳で独立し、株式会社レーザービーム代表取締役に就任。クラウドソーシングサービスを起ち上げ、28歳で東証一部上場企業の株式会社ショーケースにM&A。29歳で同社執行役員、30歳で取締役に就任。2020年、営業支援会社のDORIRU(旧ギグセールス)をM&A。2023年、プロ野球独立リーグ香川オリーブガイナーズ球団をM&A、代表取締役社長に就任。「学問をつくる」活動として慶應義塾高校、鎌倉学園高校で講師(ビジネス講座)を務める。学生時代は野球ひと筋。高校時代は甲子園ベスト8。著書累計13万部。3児のパパ。

※画像をクリックするとAmazonに飛びます