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目次

  1. 概要
  2. マクドナルド移籍の経緯と建て直し
  3. 日本マクドナルドでの組織改革について
  4. 視聴者からのQ&A
    1. ―原田さんのような決断力はどのようにしたら磨かれるんでしょうか?
    2. ―経営者に限らず、目の前の数字や目標に追われてしまいがちだと思うのですが、ボトムアップで組織を変えていく際にプレイヤーが意識するべき事はありますでしょうか?
    3. ―意識改革についてこれない社員がいると思うのですが、そういった方も巻き込むにはどうしたらいいんでしょうか?
    4. ―どうしてもやる気のある社員とやる気のない社員がいて、やる気のない社員が疲弊していきますと原田さんならどのように意識されますか?
    5. ―これから人手不足がさらに進んで、社員やアルバイトを獲得して行くことが難しくなってくると思いますが、原田さんが今もし社長でしたらどのような採用戦略を取られますか?
  5. 最後に、今後の展望と目標をお聞かせください。

概要

【日時】
2023/06/26(月)16:00-17:00
【登壇者】
株式会社原田泳幸事務所 代表取締役 原田泳幸氏
【テーマ】
原田泳幸が明かす日本マクドナルド復活劇 常勝に導いた経営戦略と人事変革
【概要】
米アップルコンピュータ副社長と日本法人社長を兼任して、スティーブ・ジョブズとともに日本法人を建て直した原田氏は、2004年、業績不振に陥っていた日本マクドナルドへ。 当時は急速な店舗拡大や大胆な価格戦略が裏目に出て苦境に直面していた中で、原田氏はマーケティングや商品価格、フランチャイズなどの戦略を見直し、経営を一気に好転させました。
今回は日本マクドナルドで10年間、トップを走り続けた原田氏に、代表就任の経緯、当時の状況、そして常勝へと導いた独自の経営戦略と人事変革についてお伺いします。
※本記事は原田氏のオンラインセミナーの一部書き起こしになります。経営戦略の一部や人事変革についてのインタビューは割愛させていただいています。

マクドナルド移籍の経緯と建て直し

―2004年の原田様のアップルからマクドナルドへの移籍は、「マックからマックへ」という言葉とともに話題になりました。改めて日本マクドナルドの代表取締役に就任された経緯をお聞きできますでしょうか。

もう19年前の話ですよね。未だに「マックからマック」って言われてるんですけど、IT業界33年、エンジニアから始まって、グローバル企業でいろんな職種を経験したんですが、最後がアップルジャパンの社長をやっていました。 IT業界33年もやるとですね、大変な技術の変化も経験してるんですが、IT業界で一本で一生なのかなと。 ITっていうのは、人の生活を便利にしたけれども、決して幸せにしてないなみたいなことを考え始めたのが、ちょうど54歳でしたかね。

そしたら、たまたまマクドナルドからお誘いいただいたということです。 業界全く違うので、なんで私に来るんだ? って話を聞いたんですが、本社の役員は日本で戦略的な大変革をやったことがある、ブランド資産をゼロから作った経験者、戦略の方向付けのリーダーシップを取れる人。これで探したらあなたの名前が出てきたということで。

私も一消費者としてマクドナルドの素晴らしさと当時直面している課題を私は知ってましたので、それで、前向きに考えてお受けしたと言うことです。