より価値のある人生を送るために 自分を変える3つの方法
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(本記事は、西原 大貴氏の著書『「自分の可能性」を広げる リフレクションの技術』=日本実業出版社、2023年3月29日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)

人は変えられない、変えられるのは自分だけ

社会につながった結果こそが、自分の生きた価値だと考えると、一連のつながりで自分自身が主体的にコントロールできるのは自分自身の「プロセス」、つまり「脳と心」しかありません。

人は変えられません。自分の行動を通じて影響は与えられても、人の「プロセス」を変えることができません。変えられるのは自分の「プロセス」である「脳と心」だけなのです。

そうであれば、社会につながった結果である自分の生きた価値を高めることは、自分の「プロセス」である「脳と心」を高めることと考えることができます。

心から望む自分の生きた価値となる結果を明確にする。望む結果につながる、つながる人の「プロセス」をよりよく知る。望む結果につながる、つながる人が必要な「インプット」を知る。望む結果につながる、自分の「アウトプット」を知る。

そうすれば、望む結果につながる自分の「プロセス」が理解できます。その「プロセス」である脳と心を高めて実践することで、自分の生きた価値につながります。

「自分の可能性」を広げる リフレクションの技術
(画像=『「自分の可能性」を広げる リフレクションの技術』より)

プロセス(脳と心)を高めるとは

そして、自分の「プロセス(脳と心)」を高めるには、望む結果につながる「インプット」が必要です。「インプット」とは自分に与えられた環境で、その環境は選択できることも多くあります。経営コンサルタントの大前研一さんが、「人間が変わる方法」として3点を指摘しています。1つは時間配分、2番目は住む場所、3番目はつき合う人を変えるというのは、環境を選択して「インプット」を変える方法です。

一方で、選択できない「インプット」も多くあります。生まれた国、親や家族、生まれつきの身体や健康、育った環境は選択できません。また、過ぎ去ったあらゆる出来事は変えられませんし、選択し直すこともできません。

しかし、その「インプット」をどのように「プロセス」するかは、自分自身が主体的にコントロールできます。なぜなら、与えられた環境や過去のすべての出来事の意味は、今の自分自身の「プロセス(脳と心)」が決めているからです。自分の「プロセス」があらゆる「インプット」の理解をコントロールしています。

この世の地獄を経験するような「インプット」を、自分の「プロセス(脳と心)」次第だと受け入れることは簡単ではありません。ただ、少なくとも自分の「プロセス(脳と心)」だけは、自分でコントロールできるという事実については、希望にならないでしょうか?

そして、自分の「プロセス(脳と心)」だけは、主体的に自分でコントロールできることを知ると、すべての「インプット」に意味や役割を見つけられないでしょうか?

「自分の可能性」を広げる リフレクションの技術
西原 大貴(にしはら・ひろき)
リフレクター、リーダーシップ・コーチ、浄土真宗僧侶見習い。Mononofu LLC Owner。SCデジタルメディア株式会社エグゼクティブ・コーチ。コシキ・バリューハブ株式会社未来デザイン研究所プリンシパル・コーチ。株式会社安田顧問。Rakugo Association of America理事。2023年に浄土真宗本願寺で得度を予定。「脳と心」をよりよく使うリフレクションの実践により、日本IBMの落ちこぼれ社員から米IBM本社のグローバル・リーダーへ自己変革を遂げた経験を持つ。日本と米国IBMでの自己変革の経験、認知科学と最先端のコーチング理論、そして仏教哲学の学びを基に独自の「コグニティブ・リーダーシップ・プログラム」を開発し展開中。リーダーや組織が本来のパフォーマンスを発揮することを支える。また、リーダーシップ・コミュニティー「Global Challengerのすすめ」を主宰。IBM Corporation、日本IBM、トヨタ、PWC、Cisco、富士通、マイクロソフト、パナソニック、SMBC、五鈴精工硝子、GVT、本願寺などの組織から参加する100名規模のコミュニティーで、自分自身と仲間にリーダーシップを発揮して、笑顔で挑戦し応援しあう社会を作る仲間を広げている。
京都生まれ京都育ち。米国に移住して14年目。シカゴ、ロサンゼルスを経て現在はダラス近郊に在住。晶子(アキコ)の夫。大朗(タロウ)15歳と花菜子(ハナコ)11歳の父。
立命館大学経営学部卒業、Bond-BBT MBA中退、MBA Executive Leadership Programs (Harvard,Boston,MIT)修了、米国認知科学会員、日本認知科学会員。

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