一般社団法人イーコマース事業協会(通称、エビス)が2023年4月8日に開催した「第15回 全国ネットショップグランプリ」において、最高賞のグランプリを含む2部門を、futureshopをご利用中の店舗さまが受賞しました。futureshopをご利用の店舗さまがグランプリを受賞したのは3年連続です。
表彰式当日に受賞店舗さまが語った喜びの声や、審査委員から評価されたポイントなどを紹介します。
【第15回 全国ネットショップグランプリ 受賞店舗】
◎グランプリ:「モロゾフオンラインショップ」
○準グランプリ:「YOUKA(ヨウカ)公式オンラインストア」
◆特別賞(ECのミカタ賞):「SEKIMIKI Online」
◆特別賞(日本ネット経済新聞賞):「食の達人森源商店」
◆特別賞(ネットショップ担当者フォーラム賞):「卒塔婆屋さん本店」
目次
「第15回 全国ネットショップグランプリ」表彰式、今年もオフラインで開催
「全国ネットショップグランプリ」は、より良い日本のeコマースを追求している方々の育成・顕彰を目的に、2009年(当時はエビス大賞)から毎年開催しているアワードです。
第12回と第13回の表彰式は、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するためオンラインでの開催でしたが、第14回からリアル会場での開催に戻りました。第15回の今年もオフラインでの開催となり、当日はイーコマース事業協会の会員や受賞店舗の関係者など約80人が参集しました。
200店舗がエントリー。審査は今年もサイト分析ツールを使用
「第15回 全国ネットショップグランプリ」は2022年11月17日~2023年1月31日まで応募を受け付け、合計200店舗の応募がありました。
審査基準は「アイデアのユニークさ、目新しさ」「一般の顧客ユーザー(利用者)への情報提供の適切さ」「サイトのデザイン性の高さ・操作性、動作確認」の3項目。スマートフォンサイトとPCサイトの両方が審査の対象です。
予備審査(特定商取引法に基づく表記の審査)を行ったのち、イーコマース事業協会の理事らで構成された審査委員による一次審査で15店舗を選出。2次審査ではイーコマース事業協会の会員による投票によって10店舗に絞りました。最終審査では、EC業界の有識者らを交え、合計5店舗の受賞店舗を決定しています。
なお、「全国ネットショップグランプリ」の審査は、第14回からサイト分析ツールも活用しており、ECサイトのセッション数や直帰率、広告の出稿状況などを調査しています。第15回も審査の過程でサイト分析ツールを使い、ECサイトの各種数値を踏まえて客観的な審査が行われました。
【審査基準】
①アイデアのユニークさ、目新しさ
②一般の顧客ユーザー(利用者)への情報提供の適切さ
③サイトのデザイン性の高さ・操作性、動作確認
【審査および審査委員】
【実行委員長】吉川 孝二 氏(一般社団法人 イーコマース事業協会 理事)
【審査委員長】木下 直一 氏(一般社団法人イーコマース事業協会 理事長)
■予備審査:特定商取引法に基づく表記について事務局で審査
■1次審査:審査委員会が15店舗を選出
【1次審査 審査委員】
●岡村 篤 氏(一般社団法人イーコマース事業協会 会長)
●奥平 哲也 氏(一般社団法人イーコマース事業協会 副理事長)
■2次審査:イーコマース事業協会 会員(会員数165)の投票によって10店舗を選出
■最終審査:専門家・学識経験者・有識者を交えた審査委員会にて審査
【最終審査 審査委員】
●岡村 篤 氏(一般社団法人イーコマース事業協会 会長)
●奥平 哲也 氏(一般社団法人イーコマース事業協会 副理事長)
●廣田 章光 氏(近畿大学 教授・商学科マーケティング戦略コース主任・商学博士)
●瀧川 正実 氏(ネットショップ担当者フォーラム 編集長)
●手塚 康輔 氏(株式会社日本流通産業新聞社)
●吉見 紳太朗 氏(ECのミカタ事業本部)
futureshopご利用店舗さまの受賞理由と受賞コメント
「第15回 全国ネットショップグランプリ」各賞の受賞理由や、futureshopをご利用中の店舗さまが表彰式で語った喜びの声を紹介します。
グランプリ:モロゾフオンラインショップ(モロゾフ株式会社)
グランプリを受賞したのは、洋菓子の製造販売を手がけているモロゾフ株式会社さまが運営している「モロゾフオンラインショップ」。ECサイトの使いやすさやブランドの魅力を伝える世界観、購入前の不安を解消するコンテンツが充実していることなど、ネットショップとしての総合力が審査員から高く評価されました。
同社は2003年にECモールへ出店し、2011年に自社ECサイトをオープンしています。2022年11月には自社ECサイトのプラットフォームを「futureshop」にリプレイスし、リニューアルオープンしました。
実店舗ではギフト用に購入する顧客も多いことから、自社ECサイトでも、のし紙やギフトラッピングを無料サービスとして提供するなど、ギフトのニーズに対応しています。
【審査員による選定理由】
●PC、スマホ共通でブランドの世界観が画面から伝わってくる
●特別な商品に関しては、特設ページでコラムなどを掲載しており、目的・予算・種類などから商品を探す導線が設けられている
●商品の魅力をビジュアルで伝える様々な工夫が盛り込まれている
●購入者のニーズに合わせて情報を提供している
●各商品のネーミングや、サイト上の配置も顧客視点が徹底されていて、見るだけで楽しくなる
●ギフト用に購入する顧客の不安を解消する取り組みは、ギフトサービスの参考になる
授与式でのコメント要旨(モロゾフ株式会社・村岡さま)
この度は、このような嬉しい賞を頂戴し、誠にありがとうございます。
弊社は洋菓子のメーカーとして、ギフトを中心に、主に店舗で商品を販売しています。ギフトなどのご注文を承るとき、店舗であればお客様のニーズを直接うかがうことができますが、オンラインショップではお客様と直接お話することができません。
そのため、オンラインショップのリニューアルにおいて、もっとも力を入れたポイントは「お客様が求めていることを、どれだけ実現できるか」という点でした。今回の審査では、ギフト対応の取り組みもご評価いただけたと聞き、とても嬉しく思っております。
私どもオンラインショップの担当者は、オンライン・ECの専門家やプロの集まりではありません。実店舗での仕事も抱え、カタログショッピングの営業もしながら、同時にオンラインショップの運営も行っています。ECのプロではない私たちが、このような賞をいただけたのは、プロの皆さまのご協力があったからだと思っています。
2022年11月にECサイトをリニューアルするとき、「この会社さんとだったら、安心して一緒に仕事をさせていただける」と、最初の説明会に参加したときから思わせてくださったフューチャーショップの皆さま。また、ECサイトの構築において、私たちの希望を叶え、すごく綺麗なデザインに仕上げて、動きをつけてくださったエフカフェの皆さま。そして、受注窓口を毎日担当してくれているみんな。物流の担当者の皆さん。それぞれの分野のプロが集まったから獲れた賞だと思っています。
この賞をいただけたことを皆さんに報告して、仲間たちみんなで喜びたいと思います。本日は本当にありがとうございました。
ECのミカタ賞(特別賞): SEKIMIKI Online(セキミキ・グループ株式会社)
2023年に新設された「ECのミカタ賞(特別賞)」を受賞したのは、婦人服の企画・販売を手がけ、58店舗(2022年11月時点)のセレクトショップを展開しているセキミキ・グループ株式会社さま。公式オンラインショップ「SEKIMIKI Online」は2016年から「futureshop omni-channel」を利用し、店舗受取サービスや、店舗スタッフによるオンライン接客(STAFF START連携オプション使用)なども行ってオムニチャネルを推進しています。
全国ネットショップグランプリの審査員からは、スタッフコーディネートや骨格診断、サイズ診断といった、商品選びをサポートするコンテンツが充実していることが評価されました。また、商品を探しやすいカテゴリ検索や、チャットによるサポートなど、サイト訪問者が買い物をしやすいように設計されている点も選定の理由でした。
【審査員による選定理由】
●スマホサイト・PCサイト共通で、商品の利用シーンがよく伝わってくる。商品ページに商品写真が豊富に用意されていることもその要因
●スタッフコーディネートや骨格診断、サイズ診断など、商品を選ぶ際の助けとなるコンテンツが充実している
●コンテンツを探しやすくするためのチャット誘導や、商品のカテゴリ検索が行いやすい設計になっている
●返品やキャンセルの説明ページへの導線も用意されており、返品に対する顧客の不安や疑問を解消する設計になっている
授与式でのコメント要旨(セキミキ・グループ株式会社・嶋内さま)]
全国ネットショップグランプリの特別賞に選んでいただき、誠にありがとうございます。
約6年前に始めた「セキミキオンラインショップ」は、フューチャーショップさまをはじめ、様々な取引先さまのご協力や、弊社社員一人ひとりの努力やサポート、アイデアのおかげで、当初の予想を上回る規模にまで成長することができました。
そしてこの度、このような歴史ある賞をいただき、ひとつの形として実績を残せたことに感謝感激しております。
今後も、目まぐるしく変化するトレンドや情報に対して、セキミキらしく、デジタルとアナログのいいとこ取りで、より多くの人にファッションで幸せになってもらえるよう精進して参りたいと思います。この度は本当にありがとうございました。
準グランプリ/日本ネット経済新聞賞/ネットショップ担当者フォーラム賞
今回紹介した2店舗のほか、第15回 全国ネットショップグランプリの準グランプリ・日本ネット経済新聞賞(特別賞)・ネットショップ担当者フォーラム賞(特別賞)を受賞した店舗さまの、審査委員による選定理由を紹介します。
準グランプリ:YOUKA(ヨウカ)公式オンラインストア(有限会社トリニティ)
【審査員による選定理由】
●高齢者・シニア層に対して非常に見やすいサイトであるとの印象を持った
●スマホサイトのタブバーやメニューバー、サイト内のテキスト、画像など、各要素が大きめに設定されており、シニア層に寄り添った設計になっている
●ECサイトを利用する方々の魅力を、アパレルやアクセサリーでどのように引き出すかという視点でECサイトがデザインされている
●ギフト用にも選びやすいように、季節ごとや素材ごとに商品を提案している。特にビジュアルの使い方の水準が非常に高い
日本ネット経済新聞賞(特別賞):食の達人 森源商店(有限会社森源商店)
【審査員による選定理由】
●複数のECモールに出店し、それぞれのモールの特性を理解して各チャネルで売り上げを伸ばしている
●限られた人員で効率的かつ効果的に販売するために、注力するべきことと、やらないことを明確にしている
●EC業界は今後もチャネルの多様化が進むと見込まれるなか、森源商店さんの高効率なネットショップ運営術は多くのネットショップにとって参考になる
ネットショップ担当者フォーラム賞(特別賞)「卒塔婆屋さん本店」
【審査員による選定理由】
●卒塔婆の歴史や保管方法など、豊富な読み物コンテンツを展開し、「卒塔婆通販」といったキーワード検索で検索結果の1位を獲得している
●SNSによる発信、関連ワードによるGoogle広告の露出、Google ショッピング、Google マイビジネスなどで検索結果のファーストビューをジャックしている
●製造・製作の過程をYouTubeに公開し、毎日ブログを更新するなど、鮮度の高い情報を提供することで顧客から信頼を勝ち取っている
●商品の品質、納期のスピード、ばら売りサービスといった付加価値で勝負し、差別化している
●スマホのトップページ上部に検索窓を置き、訪問者が目的の商品を探しやすくしている。
●検索窓の横に「購入履歴」ボタンを置き、リピート訪問者がリピート購入しやすくしている
講演に経営コンサルタントの竹内謙礼さん、オムロン・竹林一さんが登壇
「全国ネットショップグランプリ」の表彰式当日は、イーコマース事業協会の設立21周年記念イベントとして有識者らによる講演も行われました。
講演のテーマは「変革の時代とECの新たな展開」。経営コンサルタントの竹内謙礼さんや、オムロン株式会社でイノベーション推進本部シニアアドバイザーを務める竹内一さんが登壇。これからの時代に、EC事業者さまに求められるデジタル戦略などについて解説しました。
まとめ
EC業界で歴史と権威のある「全国ネットショップグランプリ」において、futureshopをご利用中の店舗さまがグランプリと特別賞を受賞したことは、店舗さまのEC事業拡大をサポートしてきた弊社としても大変喜ばしいことでした。
株式会社フューチャーショップはこれからも、店舗さまの売上拡大に貢献するECプラットフォームとして、futureshopシリーズの機能開発を続けていきます。
また、店舗さまのビジネスをサポートするため、契約直後のオンボーディングや契約中のサポート、各種セミナー・勉強会なども実施しています。EC事業を伸ばしていくために、自社ECサイトの新規立ち上げやリニューアルを検討している事業者さまは、お気軽にお問い合わせください。