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(本記事は、栗原 毅氏の著書『1週間で勝手に痩せていく体になるすごい方法』=日本文芸社、2022年12月23日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)
計算しても意味なし!? やせるなら カロリー計算はやめる べし
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ダイエットにカロリー計算はつきものですが、やせるためにむやみにカロリーを減らすことは意味がありません。カロリーの高い食品は、主に肉、魚、卵、牛乳などのたんぱく質や脂質。これらは体に必要な栄養素を豊富に含んでいます。しかし、極端にそれらの食事量を減らしてしまうと、体づくりに必要な栄養素まで足りなくなるなど逆効果。かえって太りやすくなる恐れもあります。
ダイエットにカロリー計算が無意味なことは、高カロリー食を食べた後と高糖質食を食べた後の血糖値の上がり具合を比較しても明らかです。食後、高カロリー食の場合は太る原因である血糖値にほとんど変化が見られないのに対し、高糖質食では急激に上昇しています。つまり、注意すべきは糖質のとり過ぎ。太ることとカロリーは関係がないのです。
やせる体づくりには、たんぱく質、脂質、糖質をバランスよくとることが大切です。理想的な1日の糖質摂取量は男性で250g、女性で200g程度。個人差はありますが、この量に糖質を抑えておけば、1ヵ月に0・5~1㎏のペースで減量できます。これ以上糖質量を減らし、1ヵ月に3㎏を超える減量をしたとしても、「栄養が足りない!」と本能的に食欲を我慢しきれず、結局リバウンドすることに。バランスのよい食事を心がければ、無理なくやせられるのです。
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「糖質ちょいオフ」でみるみるやせる
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内臓脂肪を減らしてやせるには、中性脂肪のもとでもある糖質の摂取量を減らすのが一番。食後の血糖値上昇を抑え、インスリンの分泌を減らすことで脂肪が蓄積しにくくなるからです。でもゼロにすると体がエネルギー不足で逆に脂肪をため込もうとしてしまいます。
「糖質ちょいオフ」は糖質を一口減らすだけ。減らした分は糖質以外の食材で補います。また、1日3食を規則正しく食べるのも大切。例えば朝食を抜くと、空腹から糖の吸収が速くなり、昼食時に血糖値が急上昇します。夜遅くに食べるのもNG。脂肪の合成に関わる「BMAL1」というたんぱく質は、22時~深夜2時に最も増加します。この時間帯に食べると脂肪は蓄積されがちに。夕食は19時までに済ますのが理想です。
「糖質ちょいオフ」で積極的に食べたいものと量を減らしたいもの
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