広島県の美食を紹介する「ひろしまの食を世界に」プロジェクトが始動、シリーズ第1弾「比婆牛」の料理を槙野智章さんが堪能

今年5月にG7サミットの開催が近づく広島県は、県内の知られざる食材を使い、世界の美食家を唸らせる至高の美味・美食を紹介する新プロジェクト「ひろしまの食を世界に」シリーズを始動した。その第1弾として、“幻の和牛”といわれている比婆牛をメインにした特別メニューを、県内の高級肉割烹「まさ㐂」で、3月30日から4月28日の期間限定で提供する。3月29日に行われた発表会では、広島県の湯崎英彦知事が新プロジェクトを実施する背景やシリーズ展開について説明した他、スペシャルゲストとして元サッカー日本代表の槙野智章さんが登場し、シリーズ第1弾で提供される比婆牛を使った特別メニューの味わいを堪能した。

広島県の美食を紹介する「ひろしまの食を世界に」プロジェクトが始動、シリーズ第1弾「比婆牛」の料理を槙野智章さんが堪能

「広島県では、今年5月に開催が近づくG7サミットを迎えるにあたり、広島ならではのおもてなしで、多くの人々を迎える準備を進めている。その中で、おもてなしには、“食”というものが非常に大事な要素になってくると考えている」と、広島県の湯崎知事が挨拶。「広島の食といえばお好み焼きや牡蠣のイメージが強いが、他にも魅力的な食材やグルメがたくさんある。そこで今回、G7サミットという絶好の機会に合わせ、もっと魅力を知ってほしい、知られざる県産食材を磨き上げ、世界に紹介する『ひろしまの食を世界に』プロジェクトをシリーズ展開する」と、新プロジェクトを立ち上げる狙いを語った。

「シリーズ第1弾では、“幻の和牛”といわれている比婆牛を使ったメニューを提供する。比婆牛は、広島県の北東部に位置する庄原市(旧比婆郡)で生育されているブランド和牛の一つだが、生産頭数が少なく、ほとんどが地元で消費されるため、めったに市場に出回らない希少価値の高い和牛となっている。肉質は脂と赤身のバランスがよく、すっきりと旨味が際立っていることが特徴で、口どけもよく、脂にはオリーブオイルと同じオレイン酸が遺伝的に多く含まれている」と、比婆牛について紹介してくれた。「今回、比婆牛の魅力を最大限楽しんでもらうべく、特別メニュー『未体験の比婆牛おもてなしフルコース』を開発した。県内の高級肉割烹『まさ㐂』で期間限定で提供する」とのこと。「第1弾に続いて、4月26日からのシリーズ第2弾では『瀬戸内の魚』、5月15日からのシリーズ第3弾では『日本酒』をテーマにしたキャンペーンを予定している」と、今後のシリーズ展開にも期待してほしいとアピールした。

広島県の美食を紹介する「ひろしまの食を世界に」プロジェクトが始動、シリーズ第1弾「比婆牛」の料理を槙野智章さんが堪能

ここで、広島県出身のスペシャルゲストとして、元サッカー日本代表の槙野智章さんが登場。「妻の影響で、僕も肉が大好きになった。実は、2月9日『肉の日』に入籍をしていて、結婚式でもテーブルの名前を肉の部位にしたほど。最近では肉に関連したテレビ番組に出演することも多くなった」と、大の肉好きを公言する槙野さん。今回のシリーズ第1弾で提供する比婆牛について聞いてみると、「比婆牛のことはもちろん知っているが、食べたことは一度もない」とのこと。これに対して湯崎知事が、「比婆牛は生産頭数が非常に少なく、ほとんど一般流通していないので、広島市内でも食べるのが難しい」と説明すると、槙野さんは、その希少価値の高さに驚きの表情を浮かべていた。

広島県の美食を紹介する「ひろしまの食を世界に」プロジェクトが始動、シリーズ第1弾「比婆牛」の料理を槙野智章さんが堪能

さて、比婆牛は、全国和牛能力共進会で2大会連続日本一を獲得するなど高く評価されており、肉質は脂と赤身のバランスがよく、血統的に小ザシ(赤身に入る網目状の細やかな脂肪)が多いため、なめらかな口当たりを楽しめるという。また、比婆牛の脂に多く含まれるオレイン酸は、「人肌で溶けてしまうほど融点が低い」という特徴があり、オレイン酸の含有量が「口どけや風味の良さ」にもつながっているとのこと。湯崎知事は、「和牛といえば、ステーキやすき焼きを思い浮かべる人も多いが、口どけの良い比婆牛は、冷製料理でこそ真価を発揮する。そこで、シリーズ第1弾では、比婆牛を最高に美味しく食べてもらえる特別メニューを、高級肉割烹『まさ㐂』の平賀正樹シェフに開発してもらった」と、シリーズ第1弾で提供する「未体験の比婆牛おもてなしフルコース」の全貌を披露した。

広島県の美食を紹介する「ひろしまの食を世界に」プロジェクトが始動、シリーズ第1弾「比婆牛」の料理を槙野智章さんが堪能

「未体験の比婆牛おもてなしフルコース」の料理は、先付が「比婆牛ももと頭崎米の蒸し煮」、椀物が「広島和牛元就の桜香仕立て」、小鉢が「比婆牛ヒレと広島サーモン広島菜巻き」、炭焼が「比婆牛ラムイチと筍の木の芽焼き」、煮物が「広島和牛元就ロースとクレソン 女鹿平舞茸の餡掛け」、酢物が「比婆牛スネ煮凝りと撫子トマトの胡麻酢和え」、食事が「広島和牛の肉寿司」、「(留椀)味噌汁/(水物)季節の物」となっている。

広島県の美食を紹介する「ひろしまの食を世界に」プロジェクトが始動、シリーズ第1弾「比婆牛」の料理を槙野智章さんが堪能

特別メニューを考案した平賀シェフは、「先付から食事まで、比婆牛をはじめとした広島和牛づくしの集大成コース料理となっている。牛肉だけでなく、野菜や魚に至るまで広島産にこだわった素材を使用しており、これからの春の季節を意識して料理を考案した。さらに、比婆牛については、もも、ヒレ、ラムイチ(ランプ、イチボ)、スネなど様々な部位を楽しんでもらえるコース展開としている」と、フルコース料理のこだわりを教えてくれた。

広島県の美食を紹介する「ひろしまの食を世界に」プロジェクトが始動、シリーズ第1弾「比婆牛」の料理を槙野智章さんが堪能

そして、槙野さんには、「未体験の比婆牛おもてなしフルコース」の実食者第1号として、先付の「比婆牛ももと頭崎米の蒸し煮」を日本酒とのペアリングで試食してもらった。一口食べた槙野さんは、「めちゃくちゃ美味しい。舌ざわりがすごくよくて、口の中で溶けていく感じがする」と大絶賛。日本酒とのペアリングについても、「日本酒がぬる燗で、比婆牛がちょうど溶ける温度になっているので相性抜群。牛肉を食べるときは赤ワインを合わせることが多いのだが、日本酒がこんなに合うとは知らなかった」と、比婆牛の魅力を最大限に引き出していると興奮気味に話していた。最後に槙野さんは、「比婆牛を初めて食べて、その美味しさを実感することができた。このキャンペーンを機に、ぜひ広島に来て、比婆牛のフルコース料理を堪能してほしい」と、多くの人が広島を訪れることに期待を寄せていた。

広島県の美食を紹介する「ひろしまの食を世界に」プロジェクトが始動、シリーズ第1弾「比婆牛」の料理を槙野智章さんが堪能

なお、「ひろしまの食を世界に」シリーズ第1弾と連動して、都内アンテナショップ「TAU」では、比婆牛の魅力を発信するPRブースやプレゼントキャンペーンからなる「比婆牛でおもてなしフェア」を3月30日から4月5日まで開催する。フェア期間中に、「TAU」で2000円以上購入すると、会計時にスピードくじを引くことができ、抽選で5名に比婆牛1万円相当をプレゼントする。また、参加賞としてオリジナルクリアファイルを提供する。

広島県=https://www.pref.hiroshima.lg.jp/