(本記事は、ジョージ・ビーム氏(著)、今村絵里氏(翻訳)の著書『マーク・ザッカーバーグの生声 本人自らの発言だからこそ見える真実』=文響社、2022年11月10日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)
社風
世界をよりオープンでつながったものにするのが我々のミッションだとしたら、まず手始めは間違いなく社内からでしょう。
我が社はとてもオープンな社風です。毎週金曜日の午後には対話の時間を設けているのですが、そこでは社内の誰もが自由に僕に疑問をぶつけることができます。こうした対話から僕が学んでいることの1つは、世界をリードし、こうした情報共有サービスとして一番の存在になりたければ、自分たち自身ももっと対話を密にしなければならないということです。だからといって僕がスポークスマンだというわけではありません。たとえその気になったとしても、僕には無理でしょうから。
でもコミュニケーションがもっとオープンになるのはよいことです。
ーーーー『TIME』誌、2010年5月27日
If our mission is to make the world more open and connected, I certainly think that starts with us ourselves.
We have this very open culture at the company. Every Friday afternoon, I get up and do a Q&A where anyone in the company can get up and ask me anything they want. One of the things I’m taking away from this is that if we want to lead the world and be the best service for this kind of sharing, that we should really probably be doing a lot more of it ourselves. I wouldn’t characterize it as being a pitchman; I couldn’t do that if I wanted to.
But more open communication is good.
職場環境
当社では、チームの一員となり、ものすごいスピードでものを作って素早く世に送り出し、ものすごいスピードで改良を重ねていくことのできる体制が万全に整っています。フィードバックも早いですし。
そうした素早く行動するという精神は、我が社の事業において非常に大きな部分を占めています。……そして僕たちには、人と同じようにやっていては優れたものは作れないという信条があります。
……僕たちがまさに望んでいるのは、人がやったのと同じようにやるか、あるいは違った方法でやるか決められるなら、違った方法でやるのを選ぶということです。そして全社員に対して、こうした考え方を持ち、思い切った決断をするよう強く呼びかけています。
ーーーー『ビジネス・インサイダー』、2010年10月14日
The whole company is really optimized around someone joining, being able to build something very quickly, be able to launch it quickly, iterate very quickly on that. Get feedback quickly. That moving fast ethos is a huge part of what we do.
... And we have this belief that you never build something great by doing the same way that other people have done it. ... For the core things that we wanna do, when we have the decision to either do it the same way that someone else has done it or do it a different way, we’re gonna choose to do it in a different way. And we really encourage people all throughout the company to think about things in that way and make bolder decisions.
社の信条
Facebook とほかの会社の最も大きな違いは、我々がいかに自分たちのミッションを重視しているかという点だと思います。
……何を重視しているかは、会社によってさまざまです。時価総額でトップになることしか頭にない会社もあれば、プロセスや物事の進め方を非常に大事にしている会社もあります。
ヒューレット・パッカードなんかそうでしょう? あの会社と言えば「HP Way」ですから。グーグルは独自の文化との結びつきが強いと思います──本当に自社の文化に強い愛着を持っているんです。
我々が大事にしているのは、「世界をよりオープンでつながったものにする会社を作る」というミッションです。
言い方は時とともに変化してきたとは思いますが、本当にずっと信条と言っていいものなんです。
ーーーー『ハフィントン・ポスト』、2012年5月14日
I think the biggest difference between Facebook and other companies is how focused we are on our mission. ... Different companies care about different things. There are companies that care about, just really care about having the biggest market cap. Or there are companies that are really into process or the way they do things.
Hewlett Packard, right? The thing that you always hear about them is “the HP Way.” Google, I think, is very tied to their culture—they really love that. For us, it is the mission: building a company that makes the world more open and connected. The articulation of that has, I think, changed over time. But that’s really been, like, the belief the whole time.
全社員が平等
[オープンオフィスでは]社員1人1人の机があって、それは経営陣も同じです。
特別室やら何やらといったものはないんです。
ーーーーFacebook Liveの動画、2015年9月14日
Everyone has a desk [in the open office], even the people who are running the company. There’s no kind of special offices or anything like that.
問題を放置しない
我が社には、「Facebook では他人事など存在しない」という社訓があります。
問題に気づいたら、自ら進んで対処するのです。
ーーーーFacebookコミュニティサミット、2017年6月22日
We have a saying: “nothing at Facebook is someone else’s problem.” If you see something wrong, you go fix it.