ザッカーバーグが長女と次女、そして世界中の子どもたちに贈った4つのメッセージ
(画像=ipopba/stock.adobe.com)

(本記事は、ジョージ・ビーム氏(著)、今村絵里氏(翻訳)の著書『マーク・ザッカーバーグの生声 本人自らの発言だからこそ見える真実』=文響社、2022年11月10日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)

未来に対する責務

すべての命は等しく価値があると僕たちは信じているし、それはこれから先の世代を生きるであろう、今この世にいる人間よりもはるかに多い人たちについても言える。既にこの世に生まれ落ちた人たちだけではなく、これから生を受けるすべての人たちの生活をよりよいものにするため、今投資を行う責務がこの社会にはあるんだ。

ーーーー長女マックス・ザッカーバーグへの手紙、2015年12月1日


We believe all lives have equal value, and that includes the many more people who will live in future generations than live today. Our society has an obligation to invest now to improve the lives of all those coming into this world, not just those already here.

次世代に伝えたいこと

僕たちが君の世代に望むことは、主に2つある。それは人間の可能性を広げることと、平等を推進することだ。
人間の可能性を広げるというのは、人々の生活がもっともっと素晴らしいものになるようにするということ……そして平等を推進するというのは、誰もがこうしたチャンスを手に入れられるようにすることだよ─生まれた国や家庭、環境に関わらずね。

ーーーー長女マックス・ザッカーバーグへの手紙、2015年12月1日


Our hopes for your generation focus on two ideas: advancing human potential and promoting equality. Advancing human potential is about pushing the boundaries on how great a human life can be. ... Promoting equality is about making sure everyone has access to these opportunities—regardless of the nation, families or circumstances they are born into.

所有株の99%を寄付する

君が次世代のチャン・ザッカーバーグ家をスタートさせるように、僕たちもチャン・ザッカーバーグ・イニシアチブを立ち上げて、次世代のすべての子どもたちのために、世界中の人たちと力を合わせて人間の可能性を広げ、平等を推進していくよ。

まずは学習の個別化、病気の治療、人と人とをつなぎ強靭なコミュニティを作ることに力を入れようと思っている。このミッションを前進させるため、僕たちは生涯にわたって、所有しているFacebook 株の99%──現在の価値は約450億ドル──を寄付するつもりだ。

ーーーー長女マックス・ザッカーバーグへの手紙、2015年12月1日


As you begin the next generation of the Chan Zuckerberg family, we also begin the Chan Zuckerberg Initiative to join people across the world to advance human potential and promote equality for all children in the next generation. Our initial areas of focus will be personalized learning, curing disease, connecting people and building strong communities.We will give 99% of our Facebook shares—currently about $45 billion—during our lives to advance this mission.

子どもへの思い

子ども時代というのは、夢のような時間なんだ。子どもでいられるのは一度きりだから、先のことをあれこれ心配して時間を無駄にしたりしないで。

パパとママが付いているし、君や同世代の子どもたちすべてにとってこの世界がよりよい場所となるように、できることは何でもするからね。

ーーーー次女オーガスト・ザッカーバーグへの手紙、2017年8月


Childhood is magical. You only get to be a child once, so don’t spend it worrying too much about the future. You’ve got us for that, and we’ll do everything we possibly can to make sure the world is a better place for you and all children in your generation.

マーク・ザッカーバーグの生声 本人自らの発言だからこそ見える真実
【編者】ジョージ・ビーム(George Beahm)
作家、編集者。長年、スティーブ・ジョブズやIT、カルチャーについて取材を行ない、手がけた書籍は30作以上に及ぶ。本書の米国版は、発売前の時点でAmazon USなどでベストセラーにランクインしている。
【訳者】今村絵里(いまむら・えり)
駒澤大学文学部英米文学科を卒業後、ニューヨーク州立大学バッファロー校に留学し、アメリカ研究を専攻。一般企業に勤務しつつWeb記事等の翻訳に携わり、本書が初の訳書となる。

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