サタケ(松本和久社長)は4月25日、新型無洗米製造装置「MPRP36A」を発売する。加工能力は毎時3.6t(うるちの場合)。幅7400mm×高さ4795mm×奥行2805mm。本体希望小売価格は税込7920万円。
1991年に業界初の量産型無洗米製造装置「ジフライス」を開発したサタケ。それから約30年後の2022年に投入する最新機の特徴は「ウルトラマイクロバブル水」と「マルチパス方式」、そしてSDGsだ。
〈美味しさの向上〉
糠(糊粉層)の除去に使用するのが、直径1マイクロメートル未満の非常に小さい気泡を含む水「ウルトラマイクロバブル水」(UMB水)だ。超微小気泡は浮力が小さいことから破裂しにくく、長時間安定した状態を保つ。この“泡”が白米表面の微小な糠を吸着・除去する。さらに洗米・脱水工程を2か所に設けた(2回行う)ことで、白米への圧力が分散・低減。また、UMB水を循環利用し、2回目の洗米時に添加することで洗浄効果を発揮する。
〈環境貢献〉
化石燃料不使用のため、従来機「ネオテイスティ ホワイトプロセス」よりもCO2排出量を70%以上削減できるほか、UMB水の循環利用は約50%の節水効果となる。これらはSDGs目標のうち、10目標に該当するとしている(2・3・6・7・9・11~15)。
〈米麦日報2022年4月21日付〉