ドコモahamo絶好調で2,500億円の売上減! 格安プランによる携帯大手三社の実情【人気過去記事総まとめ】
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すでに2022年が始まって早3ヶ月。もうすぐ今年度も終わりにさしかかり、新たな門出を迎える人も多いかもしれない。

THE OWNERでは今年度にヒットした記事を振り返る特集を企画。今年度話題を呼んだ「携帯業界」の動向について振り返る記事をピックアップした。

昨年度の携帯大手三社は、政府からの圧力によって携帯電話の格安プランを発表した。特にNTTドコモは大幅な売上高の減少を見込んでいるため、他の事業でのカバーが急務になっている。

今回は携帯業界を取り巻く状況や挽回策について、過去の記事をピックアップしながら見ていこう。

1.ドコモahamo絶好調で2,500億円の売上減! 格安プランによる携帯大手三社の実情

(2021/09/04 配信)

携帯大手3社の現在と5年前の状況は、全く異なっていると言っていい。現在は各社ともに格安のオンライン専用プランを打ち出し、料金の安さが業績を圧迫し始めている。特に、NTTドコモは「ahamo」の滑り出しが好調なだけに、収入減の影響が大きい。

携帯電話業界への菅政権の圧力

まず、携帯電話業界の現状を簡単におさらいしておこう。

オンライン専用の格安プランを最初に打ち出したのはNTTドコモで、発表したのは2020年12月のことだった。NTTドコモがこの格安プランを打ち出した背景には、菅政権からの圧力があった。菅政権は重要政策の1つとして、携帯電話料金の値下げを掲げていたからだ。

はじめにNTTドコモがahamo(アハモ)を格安プランとして展開し、その後、ソフトバンクとKDDIもNTTドコモの動きに追随する。2021年2月、ソフトバンクが「LINEMO」(ラインモ)を、KDDIが「povo」(ポヴォ)をそれぞれ発表した。

いずれのサービスも2021年3月から提供が開始され、月間データ容量が20GBのプランを2,000円台の料金で利用できるようにした。

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2.NTTドコモ、JTOWERと連携強化を目的に資本業務提携へ

(2021/11/22 配信)

株式会社NTTドコモ(東京都千代田区、ドコモ)は、株式会社JTOWER(4485)と、インフラシェアリングの活用における連携強化を目的とした資本業務提携を行うことを決定した。

本件に伴い、今後ドコモは、日本電信電話株式会社(9432)が保有するJTOWER株式の一部を取得し、議決権比率2.5%の株主となる予定。

ドコモは、通信事業、スマートライフ事業、その他の事業を展開している。

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3.ソフトバンク、売上過去最高の影で辛くも「減益」のワケ

(2022/02/20 配信)

携帯通信大手のソフトバンクは2022年2月3日、2022年3月期第3四半期の連結業績を発表した。第3四半期までの2021年4~12月の累計では、売上高は過去最高を記録したものの、純利益は3.0%減と減益となった。何が利益を圧迫したのか。決算発表の内容を紐解く。

2021年4~12月の累計の業績は?

2021年4~12月の累計では、売上高が前年同期比9.6%増の4兆1,738億2,900万円、営業利益が2.4%減の8,212億1,100万円で、純利益は3.0%減の4,208億3,400万円だった。

ソフトバンク、売上過去最高の影で辛くも「減益」のワケ

セグメント別の売上高では、「ヤフー・LINE」セグメントの伸びが最も大きく、前年同期比33%増を記録した。「法人」セグメントが同4%増、「コンシューマ」セグメントが同3%増、「流通」セグメントのみ、同1%減と減収となった。

ソフトバンク、売上過去最高の影で辛くも「減益」のワケ

今期の通期業績の予想は据え置き、売上高は前期比5.7%増の5兆5,000億円、営業利益は同0.4%増の9,750億円、純利益は同1.8%増の5,000億円に着地する予定だという。

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4.NTTドコモ、NTTコミュニケーションズとNTTコムウェアを子会社化へ

(2021/10/25 配信)

株式会社NTTドコモ(東京都千代田区、ドコモ)は、NTTコミュニケーションズ株式会社(東京都千代田区、NTT Com)とエヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社(東京都港区、NTTコムウェア)をドコモの子会社とすることを決定した。

本件に伴い、日本電信電話株式会社(9432、NTT)が保有するNTTコムウェアの株式の一部をドコモに移管する。移管後の持分比率は、NTT Comにおいては全株式、NTTコムウェアにおいては66.6%となる。

ドコモは、通信事業、スマートライフ事業を展開している。

NTT Comは、国内電気通信事業における県間通話サービス、国際通信事業、ソリューション事業などを行っている。

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5.「神様」に近づきつつある孫正義氏 日本史上最高の約5兆円利益を叩き出したソフトバンクG

(2021/06/05 配信)

孫正義氏率いるソフトバンクグループ(SBG)が2021年3月期の通期決算(2020年4月~2021年3月)において、約5兆円の最終利益を計上した。国内で史上最高の数字だ。一方でこの5兆円という利益は、世界的にはすごいのかどうなのか。考察してみよう。

そもそもソフトバンクグループとは?

ソフトバンクグループの決算について考察する前に、同社の概要について少し説明しておこう。

「SoftBank」と聞けば「通信会社」というイメージを強く持つ人も多いと思うが、通信事業を行っているのは「ソフトバンク株式会社」であり、「ソフトバンクグループ株式会社」ではない。今回4兆9,000億円の利益を1期で残したのは、ソフトバンクグループ株式会社の方だ。

では、ソフトバンクグループの主な事業は何かというと、「投資」である。ソフトバンクビジョンファンドという巨大ファンドを組成し、世界の有望なユニコーン企業(企業価値が10億ドル以上の非上場企業)やスタートアップ企業に投資している。

投資先の企業の株式を取得し、その企業が上場したり、上場後に株価が上がったりすれば、大きな利益を得ることとなる。この投資事業で、ソフトバンクグループは他社より良い成果を残している。その理由は、孫氏の有望企業を見抜く力が大きいからだろう。

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いかがだっただろうか。NTTドコモはスマートライフ関連事業の強化によって、携帯電話料金の値下げによる影響を抑える取り組みを進めている。今後NTTドコモ以外の携帯大手には対抗策が求められそうだ。

文・THE OWNER編集部

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