【第8回】株式会社SoooooS.カンパニー「“サステナブル”は理屈っぽい?いえ、もう当たり前です」

無農薬の野菜や果物、有機栽培のフェアトレードコーヒー、繰り返し使えるエコラップ――。社会課題の解決につながる商品・サービス=“ソーシャルプロダクツ”を専門に扱うオンラインショッピングモール「SoooooS.com(スース)」。コロナ禍でネット通販市場が大きく伸びる中、大手のEC事業者とは一線を画す、独自の哲学でECサイトを運営してきた。コロナ禍で変わる社会情勢や消費者の意識、ソーシャルプロダクツの可能性について、SoooooS.カンパニー代表取締役社長の木村有香さんに聞いた。

社内ベンチャーとして始まったECサイト

― SoooooS.のサイトを開くと、「オーガニック」「フェアトレード」「3R」「伝統」「寄付」をキーワードに、食品から雑貨まで様々な商品が紹介されています。ソーシャルプロダクツを専門に扱う総合的なサイトは少ないですが、立ち上げのきっかけを教えてください。

木村:ソーシャルプロダクツを販売するECサイトの構想は、大阪のコンサルティング企業、(株)ヤラカス舘本店(現・YRK and)の新規事業として2009年にスタートしました。リーマンショックなどの社会情勢を受けて会社の事業を見直す中、若手有志を中心に5
人が集まり、持続可能な新しい“ビジネス”として注目したのが、コンシューマーとITの力を活かしたビジネスの可能性と、「ソーシャルな商品を買いたい」という声です。