資金調達の重要性
昨今では、インターネットの普及やスマートフォンの普及によって、どこにいても様々な人と関わることができるようになりました。遠くにいてもコミュニケーションがとれるため、これを利用したサービスもたくさん生まれてきました。
そんな中で生まれたのがインターネットを利用した資金調達サービスです。資金調達サービスとは、起業を予定している人や企画をしている人などがインターネットを通じて自分が計画していることを行うための資金を集めるためのサービスです。
元々、この資金調達サービスは2011年の震災の時に有名になったものです。ネットでの資金調達は日本で有名になる前から海外で盛んに行われていたことであり、アメリカでは企業のスタートアップにおいて重要な役割を担っています。
「クラウドファンディング」とも言われるこの資金調達方法は日本国内でも大きな市場となってきており、2016年度は「745億円」の市場規模となっています。様々なプロジェクトが開発されていく中で、年々クラウドファンディングの動きが活発となっていっています。
日本でもそんなクラウドファンディングが人気になってきています。投資の機会が身近に迫ることや他人からの信頼性が高いのであれば、資金調達も十分に可能となっています。そのため、SNSで信頼を稼いでいる人も多いです。
しっかりと資金調達の攻略方法を知っていれば、日本国内でも大きな金額を集めることは十分可能となっています。
クラウドファンディングの種類
そんなクラウドファンディングにもいくつか種類があります。その種類によって、資金の受け取り方なども変わってくるので、この違いをしっかりと把握しておく必要があります。
まず「寄付型クラウドファンディング」です。寄付型ということで、一切見返りなども求めないで、寄付するという形になります。簡単にいうと募金活動をインターネット上で行うという仕組みになります。
具体的に行われているプロジェクトは個人への募金なども多くなっています、Yahooネット募金などもこれに該当します。
支援者へのリターンはないため、立ち上げたプロジェクトの信ぴょう性やいかに投資したいと思わせるかがポイントとなります。プロジェクトに興味を持ってもらうことが大事と言えるでしょう。
次に「購入型クラウドファンディング」というクラウドファンディングです。クラウドファンディングの中でもそこまで参入障壁も低いため、購入型クラウドファンディングのサイトはそこまで多くありません。
購入型クラウドファンディングは出資者に対してリターンなどもあります。リターンはモノやサービスであるパターンが多くなっています。このリターンを目的で出資している人も多くなってきています。
購入型クラウドファンディングのサイトは資金調達を立ち上げる前に担当者と相談してから立ち上げることになっています。プロジェクトの内容が曖昧だとサイトに掲載されることが難しくなってしまうので、自分である程度詰めてからプロジェクトを進めることをオススメします。
また、購入型クラウドファンディングには「All or Nothing方式」と「All-in方式」があります。
「All or Nothing方式」は資金調達の期間を決めて、その期間内に目標金額まで達しない場合は集まった金額を一切手に入れることができないという方式です。
対して「All-in方式」とは資金調達の募集期間内に目標金額に達していなくてもそれまでに集まった金額を受け取ることができます。方式にはそれぞれのメリットとデメリットがあるのでしっかりと勉強してからプロジェクトを立ち上げましょう。
次に「融資型クラウドファンディング」です。ソーシャルレンディングとも言われるこのクラウドファンディングはインターネット上で集めた資金をお金を借りたい企業へと融資を行って、元本と金利を投資した方々へと返済していく仕組みになっています。
日本国内では「maneo」というサービスが2008年にリリースされてから有名になっていきました。
この場合、リターンは元本と利息になっていくので、金融ローンなどと似ている仕組みと言えるでしょう。事業主として起業などを行いたい方にはピッタリのクラウドファンディングとなっています。
次は「ファンド型クラウドファンディング」です。これは特定の事業に対して投資を行って、投資に対する分配金という形でリターンを受け取るという仕組みになっています。
ファンド型クラウドファンディングを運営している事業主は少ないため、そこまで目に入ることはないかと思いますが、立ち上げられているプロジェクトの数が多いため、おもしろいクラウドファンディングと言えるでしょう。
リターンは売上に基づく分配金となっているため、利回りが計算されることになります。売上計画どおりに物事が進めばそれで良いですが、計画通りに進まないとなると、想定したとおりのリターンは受け取れません。
最後に「株式投資型クラウドファンディング」です。これは未上場の企業の株に投資できる仕組みとなっています。未上場の株式への投資は今まではベンチャーキャピタルやエンジェル投資家によるものが多かったですが、インターネット上からも投資を受けることができるようになり、活動の幅も広がりました。
もちろん、リターンは企業の株となっており、企業が育っていけば大きなリターンになること間違いないです。
このように株式によって資金調達を行うことをIPOと言いますが、IPO前の企業の株式は流動性が低くなっており、欲しがる人も少ないため、他人に売却することが難しいです。
もし、株式投資型クラウドファンディングを行うのであれば、しっかりとその企業の情報を集めて検討してから投資を行いましょう。
クラウドファンディング市場はこれからも大きくなる
クラウドファンディングの市場はまだまだ大きくなります。SNSなどを見ればクラウドファンディングを宣伝している人も多いです。
資金調達のハードルが低くなってきている現代なので、多くの人がクラウドファンディングにチャレンジしやすい時代になりつつあります。
クラウドファンディングよりも小さな金額を集める「フレンドファンディング」なども行われており、資金調達がすこしブームになっています。
今後も資金調達の波はどんどんと広がっていき、これから先も耐えることはないでしょう。(提供:ベンチャーサポート税理士法人)