SBIグローバルアセットマネジメント株式会社(4765)は、SBI岡三アセットマネジメント株式会社(福岡県北九州市、以下:SBI岡三AM)を株式交付により子会社化することを決定し、株式交付計画を作成した。

SBIグローバルアセットマネジメントを株式交付親会社、SBI岡三AMを株式交付子会社とする株式交付方式。

なお、2025年8月20日時点において、SBI岡三AMの親会社はSBIFS合同会社(以下:FSGK)であるが、8月20日、FSGKとSBIグローバルアセットマネジメントの親会社であるSBIアセットマネジメントグループ株式会社(以下:SBIAMG)は、その保有するSBI岡三AMの普通株式の全てについて、2025年9月10日を効力発生日とする株式譲渡契約を締結し、これにより、同日、SBI岡三AMの親会社はSBIAMGとなる見込み。

SBIグローバルアセットマネジメントは、持株会社。SBIホールディングス株式会社を中心とするSBIグループにおいて、その主要な5つの事業分野のうちの一つである資産運用事業における中核会社と位置付けられている。

SBI岡三AMは、資産運用業を行っている。

背景・目的

SBIグループでは、2028年3月期中に、グループにおける資産運用残高を20兆円とする目標を掲げており、その達成、SBIグループにおける資産運用事業の確実な成長・発展による顧客中心主義の充実のためには、グループ内でのより効率的且つ機動的な事業運営が必要不可欠であると考えている。

そのための方策の一つとして、SBIグローバルアセットマネジメントがグループ内の資産運用事業等を一元的に統括する体制を整えることが有用であるとの考えに至り、その一環としてSBI岡三AMを、SBIグループの資産運用事業の管掌役員(責任者)である朝倉智也氏が代表取締役社長を務めるSBIグローバルアセットマネジメントの直接の傘下とすることを決定した。

これにより、SBIグローバルアセットマネジメントが既に傘下に有するSBIアセットマネジメント株式会社と同様に、SBI岡三AMのSBIグループにおける資産運用会社としての位置付けが明確となり、SBIグループ各社との事業連携、シナジーの創出等の効果を狙う。

一方、SBI岡三AMはSBIグループと岡三証券グループ(株式会社岡三証券グループを中心とする金融グループ)とのジョイント・ベンチャーとしての側面もあり、同グループとの協調・連携についても今後も継続することから、組織再編に際しては、同グループの持ち分には影響を及ぼさないことも重要な観点となる。

そのため、両社の事業内容、上場の有無、企業規模、及び株主構成などを勘案した結果、株式交付(簡易株式交付)の手法により、SBI岡三AMをSBIグローバルアセットマネジメントの子会社とする組織再編を選択、採用する。

本件により、資産運用事業において、法令上可能な共同施策の推進を図ること、インフラ等の共同利用や人材面での交流強化等、より有機的且つ合理的な融合を図ることで、同事業における効率的な事業運営を可能とし、結果として受益者等の投資家のために資することができるものと考えに至った。