三浦工業株式会社(6005)は、三菱電機冷熱プラント株式会社(東京都品川区)と、同社の子会社である菱冷環境エンジニアリング株式会社(千葉県市川市)の全株式を取得することを決定し、株式譲渡契約を締結した。

三浦工業は、小型貫流ボイラ・舶用補助ボイラ・排ガス(廃熱)ボイラ・水処理機器・食品機器・滅菌器・薬品等の製造販売、メンテナンス、環境計量証明業等を行っている。

菱冷環境エンジニアリングは、三菱電機株式会社(6503)グループの一員として、水処理装置の計画・設計・開発から施工・保守点検・水質分析に至るまでを手がける総合水処理エンジニアリング会社。

背景・目的

三浦工業は、これまで用水処理を中心に水処理事業を展開してきたが、近年、民間工場の現場では人手不足や熟練オペレーターの高齢化が深刻化し、水処理分野でも課題が顕在化している。

工場向け水処理を全国規模で担う企業は限られているため、三浦工業はこの状況を成長の機会と捉えている。

本件M&Aにより、排水処理に強みを持つ菱冷環境エンジニアリングをグループに迎え入れ、設計技術や運転ノウハウを強化し、設計・施工・運転管理を一体化した工場向けの水処理トータルソリューションを提供し、水処理事業の拡大を図る。

日程

株式譲渡完了:2025年10月1日(予定)

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