なぜ中学からずっと勉強しているのに、日本人は話せるようにならないのか

簡単です。話す練習を全くしていないから。以上。ということは、話せば上達するんですが、話す場所が、日本には足りないですよね。
他人の「勉強してきた時間」は参考にならない
さて、そんな「話す」を圧倒的にこなし英語がペラペラになった人に、どれほどの努力をしたかを聞いてみたことはありますか? きっとその方々は、こんな風に答えるのではと思います。私もきっと、こう答えます。
「いやぁ、そんなでもないですよ。他にめっちゃ勉強してる人はいっぱいいますし。え、英語始めてどれぐらい経ったかって? うーん、20年かな。でも子どもができてからは正直全然勉強できてないし」
この話、全然参考にならないですよね!すみません(笑)
たとえば「1000時間やったよ」とか「この本を破れるまでやったよ!」みたいな、もっと具体的な話が聞きたいのではないでしょうか。数字に置き換えることで、曖昧さが少し減りますから。
また、英語を習得するには2500時間~4000時間必要とよく言われます。せっかく少しは参考にできる「数字」が出てきたとしても、実はこれも全然当てにならないんですよね。その2500時間を「どうやったか」は人それぞれなんですから。さっき申し上げた「話せるようになりたいなら話す練習を」を1000時間やった人と、座学を1000時間やった人では、会話力は違います。また「1年勉強しました」と言っても、人によってその時間は違うはず。1日の中で1時間勉強した人と1日2時間勉強したという人では2倍の差が出ます。1週間に1度でも「1年継続しましたよ」と言っているかもしれない。さらに、1年と言っても、留学したという人の実力はまた違うし、同じ海外に住んでいたといっても、大半を日本人と過ごし日本語で生活していたという人は、大きな差が出ます。
とにかく人の英語の経験っていうものは当てにならないのです、残念ながら。