本記事はこんな方におすすめ
・Tap to Earnって何? ・Tap to Earnゲームはどうやって始められるの? ・人気のあるTap to Earnゲームを知りたい! |
2024年に入り、暗号資産市場で話題になっているのが「Tap to Earn(T2E)」です。Tap to Earnとは、スマホ画面やボタンをタップするだけで、報酬を獲得できる新たなゲームジャンルです。テレグラム上のミニゲームとして構築され、無料でプレイできることから多くの人が参入しています。
本記事では、そんなTap to Earn(T2E)ゲームに関する概要を解説します。後半からは実際に始める手順や、人気のゲームを紹介しているのでぜひ最後までご覧ください。
目次
Tap to Earnゲームとは
Tap to Earn(T2E)ゲームは、「スマホの画面をタップするだけで稼げる」で話題になったGameFiの一種です。ユーザーはスマホ画面やゲーム内のボタンをタップしたりして、報酬を獲得できる仕組みとなっています。
Tap to Earnゲームの多くは、TONと呼ばれるブロックチェーンを基盤としており、テレグラム上でプレイできます。
さらに、無料で始められるものが多いことから、短期間で急激に人気を集めるようになりました。
Tap to Earnゲームの特徴
Tap to Earnゲームの特徴は以下の3つです。
・ゲーム内容がシンプル ・テレグラムの開発するTONが基盤チェーン ・ゲーム内ポイントに応じてエアドロップが配布される |
それぞれ 詳しく解説していきます。
ゲーム内容がシンプル
Tap to Earnゲーム最大の特徴は、そのシンプルさにあります。
多くの場合、画面をタップするだけという極めてシンプルな操作でプレイでき、ゲームが苦手な方でも簡単に参加できます。
一方で、例えばTap to Earnの一つ「Notcoin」では、タップする以外にもクエストを完了したり、友達招待などで追加の報酬を獲得できます。
シンプルさとともに、ユーザーを飽きさせないような工夫が施されているものも少なくありません。
テレグラムの開発するTONが基盤チェーン
Tap to Earnゲームの多くは、TON(The Open Network)ブロックチェーンを基盤としています。TONチェーンは元々、大手メッセージングアプリ「テレグラム」によって開発されたものですが、現在はテレグラムから独立してコミュニティによって運営されています。
TONチェーンの主な特徴は以下の通りです。
・高いスケーラビリティ
・高速なトランザクション処理
・高いセキュリティ性
L1チェーンでありながら、低コストかつ安全に利用できる点がTONチェーンの強みと言えるでしょう。
ゲーム内ポイントに応じてエアドロップが配布される
Tap to Earnゲームが人気な理由には、獲得したポイントに応じてエアドロップが配布されることが大きいと考えられます。
エアドロップとは
一定の条件を満たした人に対して、暗号資産やNFTが無料で配布されるイベント |
Tap to Earnゲームでは、プレイヤーの活動やゲーム内での成績に基づき、将来的に価値を持ちうるトークン(暗号資産)がエアドロップされることがあります。これにより、ユーザーはゲームを楽しみながら、潜在的な経済的利益を得る機会を持つことができるのです。
一例として、先ほど例に挙げたNotcoinはNOTと呼ばれるトークンをローンチすると同時に、800億を超えるトークンのエアドロップを実施しました。エアドロップの条件を満たした人は3,000万人以上とされており、ネットで大きな話題となりました。
Tap to Earnゲームの始め方
続いて、Tap to Earnゲームの始め方を見ていきます。
1. テレグラムアカウントを作成 2. 公式サイトからゲームの公式botを追加 |
今回は、Tap to Earnゲームの一つである「Catizen」を例に手順を説明します。
1.テレグラムアカウントを作成
まず、テレグラムアカウントを作成します。
アプリをまだお持ちでない方は、下記よりダウンロードしましょう。
・App Store:テレグラムアプリ
・Google Play:テレグラムアプリ
アプリがインストールできたら、アカウントを作成します。
2.ゲームの公式botを追加
続いて、ゲームの公式botを追加します。
テレグラムでは、詐欺などを目的とした偽botも多く存在するので、追加する際は公式サイトから行うのが安全でおすすめです。
公式サイトにアクセスしたら、「PLAY」ボタンがあるので、そちらをタップしましょう。Catizenの場合は、TONとMANTLEというL2チェーンの2つのブロックチェーンで展開されていますが、ゲームの仕様はどちらも同じです。
「PLAY」ボタンをタップすると、テレグラムアプリに移動し公式botを追加する画面が表示されます。
「Launch(開始する」をタップすれば、テレグラム上でゲームが開始されます。
人気のTap to Earnゲーム5選
次に、SNS上で話題になった人気のTap to Earnゲームをご紹介します。
・Catizen ・Hamster Kombat ・コインムスメ on Telegram ・キャプテン翼RIVALS ・Dogizen |
それぞれどういったゲームか詳しく見ていきましょう。
Catizen
タイトル | Catizen |
使用通貨 | ・CATI(暗号資産) ・vKitty(ゲーム内通貨) ・Fishコイン(ゲーム内通貨) |
公式X | https://x.com/CatizenAI |
公式サイト | https://catizen.ai/ |
Catizen(キャティズン)は、猫カフェの経営をテーマにしたTap to Earnゲームです。2024年3月にリリースされ、半年も経たないうちに1,000万人以上のユーザーが参加したことで話題になりました。
プレイヤーは、可愛らしい猫を育てながら、タップ操作やタスクをクリアすることで、vKittyやFishコインといったゲーム内通貨を獲得できます。これらがエアドロされたCATIトークンとの引換券のような役割を果たし、対象者の中には日本人ユーザーも多く見られました。
Hamster Kombat
タイトル | Hamster Kombat |
使用通貨 | HMSTR |
公式X | https://x.com/hamster_kombat |
公式サイト | https://hamsterkombatgame.io/ |
Hamster Kombat(ハムスターコンバット)は、可愛いハムスターをタップしてHMSTRトークンを稼げるTap to Earnゲームです。
ユーザーは自身が暗号資産取引所のCEOとなり、ハムスターの育成やクエストのクリア、友達招待などを通じて取引所を拡大させていく、という仕組みです。
先ほど紹介したCatizenと同時期にリリースされましたが、リリースからわずか3ヶ月で2億3,000万人以上のユーザーが集まり市場に大きな影響を与えています。
エアドロップされたHMSTRトークンは約1.2円の高値をつけた後、2ヶ月間で0.4円まで下落しますが、2024年11月に行われた米大統領選にてトランプ氏の当選が確実になったことで、200%以上の価格上昇を見せました。
コインムスメ on Telegram
タイトル | コインムスメ on Telegram |
使用通貨 | 不明 |
公式X | https://x.com/coinmusme_JP |
公式サイト | https://coinmusme.com/registration/ |
コインムスメ on Telegramは、NFTゲーム「コインムスメ」のテレグラム版として、メインゲームに先立ちリリースされたTap to Earnゲームです。
Tap to Earnゲームは海外産のものが多い中、こちらは国内企業であるEureka EntertainmentとMOCHIRON(旧AstarGames)の2社により共同開発されたものです。
コインムスメは、暗号資産を擬人化したアイドルキャラクターが登場するブロックチェーンゲームです。アイドルはNFT化されており、価格上昇率の高い暗号資産を当てることでMSMトークンを獲得できます。本作でランキング上位に入ることで、メインゲームでも使用できる報酬を獲得できるとされています。
キャプテン翼RIVALS
タイトル | キャプテン翼RIVALS |
使用通貨 | 不明 |
テレグラムリンク | https://t.me/TsubasaRivalsBot/start |
キャプテン翼RIVALSは、人気サッカー漫画「キャプテン翼」のキャラクターが等増するテレグラムゲームです。
プレイヤーはタップすることでポイントを獲得でき、ポイントを使ってプレイヤーやコーチ、スタジアムなどのレベル上げができます。また、ウォレット連携やXアカウントのフォローといったタスクをクリアすることで、より多くのポイントを獲得できます。
シンプルな操作性に加えて、コレクション要素やエアドロップの可能性があることから、多くの人に注目されています。
Dogizen
タイトル | Dogizen |
使用通貨 | ・Treatz(ゲーム内通貨) ・DOGIZ |
公式X | https://x.com/DogizenGame |
公式サイト | https://dogizen.io/ja |
解説記事 | Dogizenとは?特徴や始め方を徹底解説! |
Dogizen(ドージゼン)は、テレグラム上で展開される犬をテーマにしたブロックチェーンゲームです。TONと呼ばれる新興チェーンを基盤とし、「タップして稼ぐ(Tap to earn)」方式を採用しています。
2024年10月4日には史上初となるテレグラムでのICOを実施し、約134万ドル(約2億円)の資金が集まったことで話題になりました。
可愛らしい見た目をしたキャラクターと、「タップするだけ」といったシンプルなゲーム内容から、暗号資産市場で今注目を集めるゲームとなっています。
Tap to Earnゲームのリスク・注意点
Tap to Earnゲームは手軽に始められる魅力がある一方で、いくつかのリスクや注意点も存在します。
・詐欺プロジェクトに注意 ・大きく稼げるわけではない ・日本円に換金するには手数料がかかる |
下記では、Tap to Earnゲームに興味のある方が知っておくべき、重要な点について詳しく解説します。
詐欺プロジェクトに注意
暗号資産やNFTの世界では、詐欺的なプロジェクトが多く存在します。
詐欺に引っかかると、自分の資産を失う可能性があるので十分に注意しましょう。
暗号資産に関する詐欺の手口としては、下記のようなものが代表的です。
・公式アカウントを装った偽アカウントからDMが来る
・フィッシングメールで偽サイトに誘導しようとする
・過度な報酬を謳ってユーザーを集めた後、資金を持ち逃げする
これ以外にも様々な手口があり、暗号資産に関する被害額は毎年、数千億円にもなると言われています。
Tap to Earnゲームは無料で始められるものが多いですが、詐欺の危険性もあることを理解しておきましょう。
大きく稼げるわけではない
Tap to Earnゲームは、その名前から大金を稼げるような印象を受ける方もいるでしょう。ですが、実際のところはほとんどもらえない可能性が高いです。
これは、Tap to Earnゲームの良さとも言える、参入障壁の低さが原因の一つに考えられます。他のブロックチェーンゲームに比べて始めやすく、非常に多くのユーザーが参加するため、一人当たりに割り当てられる報酬もその分少なくなります。
SNSでは「割に合わない」「これしか貰えなかった...」などの声も多いので、過度に期待することは控えた方が良いと言えます。
日本円に換金するには手数料がかかる
Tap to Earnゲームで獲得した報酬は、基本的に暗号資産で支払われます。 これらを日本円に換金する際には、いくつかの手数料が発生します。
手数料が発生するポイントは以下の2つです。
・海外取引所への送金時
・海外取引所から国内取引所への送金時
これに加えて、換金した日本円を出金するとなれば、追加の手数料もかかるはずです。報酬が少ない場合、手数料コストが報酬を上回る可能性さえあるので、その場合は塩漬けしたり、他の暗号資産に変えるといった方法がおすすめです。
Tap to Earnゲームの今後・将来性
Tap to Earnゲームは比較的新しい概念であり、急速に市場を拡大しています。
2024年から始まったトレンドですが、参入ハードルの低さやシンプルな操作性などの特徴から、多くの新規ユーザーを惹きつけています。
CoinMarketCapのデータを見てみても、Tap to Earnゲームにおけるトークンの時価総額・取引量ともに上昇していることがわかります(下記参照)。
Tap to Earnゲームの火付け役とも言えるNotcoinを筆頭に、一部の銘柄に関しては時価総額ランキングで100〜200位にランクインしており、この点だけを見ると将来性があると言えるでしょう。
一方で、Tap to Earnゲームはエアドロップを実施した後、ユーザー離れが加速するといった側面を持ちます。実際に、上記で紹介したHamster Kombatは、数億人ものユーザーを短期間で集めることに成功しましたが、その後すぐに80%以上のユーザーを失ったというデータも出ています。
これには、単調なゲーム性やトークン価格の下落(一時約76%↓)などが原因に考えられます。
このように、Tap to Earnゲームはメリットとデメリットの両面を持つため、今後の展開に引き続き注目する必要がありそうです。
Tap to Earnゲームに関してよくある質問
最後に、Tap to Earnゲームに関してよくある質問をご紹介します。
・Tap to Earnとは? ・実際はどれくらい稼げる? ・次にエアドロップをもらえそうなTap to Earnゲームは? ・Tap to Earnの収益は課税対象になる? |
気になるものがあれば、ぜひご参考にしてください。
Tap to Earnとは?
Tap to Earn(T2E)とは、スマホやタブレットのゲーム画面をタップするだけで暗号資産を獲得できるゲームの総称です。主にテレグラム上で展開されており、TONブロックチェーンを基盤としています。
これらのゲームは、ユーザーが簡単な操作を繰り返すことでポイントを獲得し、そのポイントに応じて暗号資産のエアドロップを受け取れる仕組みになっています。
実際、Tap to Earnはどれくらい稼げる?
Tap to Earnゲームでの収益は、ゲームの種類や参加者数、エアドロップの頻度などによって大きく異なります。SNSを見る限り、Tap to Earnゲームのエアドロップで貰える額は大体、数十〜多くて数百ドルといった範囲です。
簡単に稼げるといったメリットを持つ一方で、稼げる額はそこまで大きくないと言えます。
Tap to Earnの収益は課税対象になる?
Tap to Earnゲームで獲得した暗号資産がすでに価値が付いている場合、課税対象となります。
また、受け取り時に無価値だったとしても、他の暗号資産や日本円に換金する際に価格が上がっていれば課税対象になります。
ただし、税金の取り扱いは個人の状況や金額によって異なる場合があるため、詳細については税理士や国税庁に確認することをお勧めします。また、収支の記録を適切に保管しておくことも重要です。
Tap to Earnゲームのデメリットは?
Tap to Earnゲームには、以下のようなデメリットがあります。
・多くの時間を費やしても、得られる報酬が少ない場合がある
・そもそも報酬を受け取れない可能性もある
・暗号資産は価格変動が激しく、獲得した報酬の価値が大きく変動する
・詐欺プロジェクトに巻き込まれる可能性がある
これらのデメリットを理解した上で、適切な判断のもとゲームに参加することが重要です。
Tap to Earnゲームのまとめ
今回は、Game市場における2024年のトレンド、Tap to Earnゲームについてご紹介しました。
現在では、本記事で紹介したタイトル以外にも様々なTap to Earnゲームが登場しています。
中には、エアドロップが確定しているものも見られますので、興味のある方はこの機に始めてみてはいかがでしょうか。
2024.9.30