NEC、POS端末事業を日本みらいキャピタルへ譲渡

NECは、子会社のNECプラットフォームズが行うPOS関連事業について、日本みらいキャピタル株式会社(東京都千代田区)が運営するファンドが全額を出資するSPC(特別目的会社)に譲渡することを決定した。

NECプラットフォームズは、POS端末「TWINPOS(ツインポス)シリーズ」を開発・生産しNECグループ各社を通じて販売するとともに、外食業界やサービスステーション業界向けには自らPOS端末を活用したシステムを構築・提供するソリューション事業を展開している。

譲渡の背景

本事業のポテンシャルを最大化し中長期的な成長を目指すにあたり様々な戦略的オプションを検討した結果、成長戦略の策定・実行支援や大企業の子会社の独立に伴う体制構築支援などにおいて豊富な実績を有する日本みらいキャピタルのもと、そのノウハウを活用しつつ、専業会社として従来の枠を越えた事業運営を行い、競争力を一層強化していくことが望ましいと判断した。

なお、NEC本体はじめグループ各社で行っているPOS関連事業は継続し、お客様の課題解決に向けPOSソリューションを含むデジタル技術を活用したソリューションの提供を推進する。

今回の事業譲渡では、NECプラットフォームズが設立する新会社に本事業を承継した上で、新会社の全株式を日本みらいキャピタルが運営するファンドが全額を出資するSPCに譲渡する。

また、譲渡対象にはPOS端末の生産拠点であるNECプラットフォームズ白石事業所(宮城県白石市)も含まれる。なお、本事業所で生産する通信機器などPOS端末以外の製品については、NECプラットフォームズの他の事業所に生産を移管する。

本事業はNECグループから独立し、日本みらいキャピタルの豊富な経営支援ノウハウや広範かつ多様な人材ネットワークを活用することで、より機動的かつ戦略的に事業展開を進める。

日程

譲渡時期:2025年8月を予定

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(提供:日本M&Aセンター

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