国産食材の利用を学生に呼びかけ
(画像=国産食材の利用を学生に呼びかけ)

生活クラブ事業連合生活協同組合連合会(生活クラブ)は5月27日、国内の食料自給率などを紹介する「生活クラブ『国内自給まかない亭』出張授業」を東京家政学院中学校・高等学校(東京都千代田区)で行った。特別講師にモデルで女優の高橋メアリージュンさんを招き、日本の食料自給率の現状や課題などを伝えた。

現在の日本の食料自給率は、カロリーベースで38%と先進国の中では最も低い水準にある。例えば餃子ならば、皮の自給率は17%、豚肉はわずか6%しかない。飼料は輸入頼みで、それを自国で製造しようとしても農地も縮小傾向にある。海外からの輸入に今後も頼り続けると、紛争や気候危機などの影響で食べられなくなる食事も出てくるという。生活クラブでは、日本の食料自給率の現状などをWEB上で伝える取り組みも行っているほか、販売している商品で国産食材を置く使っていることなどを紹介している。

今回の出張授業では、海外と比べた日本の食料自給率や今後起こりうるリスクを紹介したほか、生活クラブにおける国内自給率を高めるための取り組みなどを伝えた。特別講師として出席した高橋さんも、自身で学んでいるところで、買い物などでも意識しているという。高橋さんは「(自分が)高校生のときにSDGsなどを考えたことはなく、30歳ぐらいになってから知って、勉強している。今から取り組んでいる皆さんがより良い未来を作っていくことを楽しみに、期待している」と、学生たちに呼び掛けた。

〈冷食日報2024年5月28日付〉