石川県能登地方を震源とする地震が1日に発生した。大豆油糧日報関連の被害状況は、日本醤油協会がしょうゆ事業者の被害状況について、石川、富山、新潟、福井の4県組合を通じて情報収集と状況把握を行っている。震源の能登地域13市町(石川12市町、富山1市)を中心に連絡がつかない事業者が多く、5日午後1時の段階でとりまとめには至っていない。
石川県味噌工業協同組合と富山県醤油味噌工業協同組合に属する能登地域の組合員は、10事業者を超える。「関係組合を通じて連絡をとってもらっているが、なかなか連絡がつかないようだ。被災状況を思えば催促も難しいのが、次週には状況を把握したい」(日本醤油協会)としている。
全国味噌工業協同組合連合会は、5日昼時点で「石川県珠洲市で、工場全壊1件(人的被害なし)珠洲市、輪島市ほか能登半島内の組合員全員にまだ確認できず。小損害被害は多数。壁がはがれる、屋根瓦落下、ビン落下散乱などが報告されている。加賀味噌食品工業協業組合(理事長、全味前会長)は被害なし。富山県氷見市で、自宅全壊1件(個人事業主)。人的被害はなし。氷見市は全員確認まだできず。小損害被害は多数。また、新潟県上越市で全員確認まだできず。小損害被害は多数。直接大きな被害はなさそう。福井県被害報告はない」としている。
大手みそメーカーのマルコメは、石川県の厚生政策課に確認したところ「現時点では提供可能物資の電子申請にとどめ、後日県の方で現地のニーズとマッチング出来た際に折り返し連絡する」とのことで、同社では即席みそ汁などを申請したとしている。
全国納豆協同組合連合会によると、5日午前12時時点において、金城納豆食品(白山市)で天板の落下や窓ガラスが割れたといった被害が報告された。その他のメーカーで大きな被害は報告されていないとしている。