ハイデイ日高は、創業50周年を記念して新ドリンクメニュー「ドラゴンハイボール」を「熱烈中華食堂日高屋(以下、日高屋)」全店で12月22日から販売を開始する。12月5日には先行試飲・試食会を開催した。「ドラゴンハイボール」は、横浜中華街で誕生した紹興酒の炭酸水割りアルコールドリンク。世界No.1紹興酒ブランド(紹興酒生産数量(2021年度)No.1 中国酒業協会黄酒分会調べ)である「古越龍山(こえつりゅうざん)」の中でも、深い味わいと華やかな香り、上質な甘さが特長の「善醸(ぜんじょう)仕込み」(仕込み水の一部に老酒を使用し、原料由来の上質な甘みと豊なコクを生みだす製法)を使用することで、飲みやすく、料理の味をより引き立たせる味を楽しむことができる。発表会では、この「ドラゴンハイボール」の試飲をはじめ、今年創業から50周年を迎えたハイデイ日高の周年イヤーの振り返り、また次の50年、100年に向けてのビジョンについて発表した。
ハイデイ日高 代表取締役社長 青野敬成氏は今年を振り返り、「3月に創業50周年記念メニュー『日高ちゃんぽん』を販売開始したのを皮切りに、さまざまなキャンペーンを展開してきた。おかげさまでコロナ禍で落ち込んだ売り上げもV字回復、過去最高益を記録し、慌ただしくも実りの多い1年だった。これもひとえに消費者の支えあってこそ」と感謝の気持ちを訴える。今回のドラゴンハイボール発表会は、そんな50周年の締めくくりであると同時に、「辰年、ドラゴンとかけて、来年の日高屋はドラゴンにちなみ、昇り龍のごとく、これからももっと力強く前進し続けていきたい、そんな思いを込めてこのドラゴンハイボールの販売をスタートする」と、日高屋5年ぶりとなるドリンクの新メニューなのだと述べていた。
「今年の日高屋は当初、コロナ禍の影響を受けていたが、50周年記念メニューの『日高ちゃんぽん』が、期間限定メニューとして、最速の21日間で20万食を突破した。5月に新型コロナウイルス感染症が5類感染症に位置付けられ、街に繰り出す人の数が増えたこともあって客足も伸び、その後の『担担麺』などの復刻版メニュー企画も好評を得た」とV字回復の要因を語る。「2019年12月に37億8000万円の総売り上げを記録した後、20、21、22年と伸び悩む中、今年3月に38億円と過去最高に達し、5月に40億弱、7月に41億、秋以降も好調で、まさに記録を更新し続けた年でもあった。世の中の物価が上がり続ける中、当社も値上げを余儀なくされてきたが、それでも、できる限り消費者に寄り添いたい、最小限にとの思いでもある」と青野氏。「お通しもなく、気軽に“ちょい飲み”できる店、それを大切に、51周年からは昇り龍のごとくドラゴンハイボールとともに進化した“ちょい飲み”で、新たなムーブメントを起こしたい」と、志も新たに51周年のスタートを切りたいのだと述べていた。
次に、日高屋で提供するドラゴンハイボールの紹興酒を製造する、キリングループの永昌源 社長 剣持英夫氏が登檀。「そもそもドラゴンハイボールは、夏場に紹興酒をおいしく飲んでもらえるよう、2012年に横浜中華街の料理人やお店で働く人々と永昌源がレシピを共同開発したもの。選んだお酒は、世界ナンバーワン紹興酒の古越龍山の中でも、炭酸水で割っても割負けしない、高い香りと深いコクが特徴の『古越龍山 善醸仕込み』となる」と解説。このタイミングで、一般的な紹興酒と善醸仕込みの2種類の紹興酒の飲み比べセットが配られた。
「まずはストレートで、善醸仕込みの味・香りなどの特徴を感じてもらい、ぜひ飲み比べてもらいたいと思う」と、剣持氏は語っていた。「紹興酒は、日本で流通している9割が加飯酒(かはんしゅ)と呼ばれるもの。そして『善醸酒(ぜんじょうしゅ)』は、善醸仕込みという製法で造られたもので、仕込むときに水だけではなく老酒を加えていて、味わいに深みがあり、香りもとても高いのが特長となっている」と紹興酒の特徴について紹介。「炭酸水割りにすることで、紹興酒になじみのない人も飲みやすい爽やかな味わいで中華料理との相性もよく、特に辛い料理、揚げ物などがさっぱりおいしく楽しめる」と「ドラゴンハイボール」の魅力について語ってくれた。
続いてのトークセッションでは、キリンビール 執行役員の江田雄太氏も加わり、永昌源の剣持氏、ハイデイ日高の青野氏とクロストークを展開した。青野氏は、「日高屋のドリンクの中で、不動の一番人気は、生ビール。今回ドラゴンハイボールが仲間入りしたが、まずはドラゴンハイボールをデビューさせて売り出しに力を入れるのはもちろん、一番人気のビールも変わらずに推していき、どちらも相乗効果で売っていきたいと思う」と、ドリンクメニューについては二枚看板で消費者を楽しませたいと意気込む。
江田氏は、「日高屋には、キリン一番搾り生ビールをはじめ、キリングループ商品をひいきにしてもらっている。今回、グループ会社・永昌源の紹興酒が仲間入りしたことをうれしく思う。日高屋が発信源となって、ドラゴンハイボールを盛り上げてもらいたいと思う。そして引き続きキリン一番搾り生ビールも楽しんでほしい」と笑顔で語っていた。最初にドラゴンハイボールを飲んだ時の感想について、青野氏は「個人的には強いお酒が好きで、そのままストレートで飲みたい派ではあるが、ドラゴンハイボールはのど越しがいいので、何杯でも飲めてしまう」とのこと。江田氏は、「夏場に飲んだ時は、すっきりした味わいでのどの渇きも癒えた」と初めて飲んだ時のシチュエーションも教えてくれた。剣持氏は、「とにかく飲みやすい。スッキリした中にも、華やかな香りが立つのが特徴。暑い夏はもちろん、冬もおいしく楽しめる」と季節を問わず楽しめるお酒なのだと語っていた。
飲んでもらいたい人は、「日ごろから紹興酒になじみがない人はもちろんだが、この炭酸水割りのおいしさは、紹興酒の新しい飲み方としておすすめとなっている。香りも高く、女性にも人気が出そう」と分析する江田氏。青野社長は、「日高屋としては、たとえば飲み会の後などに、このドラゴンハイボールで2次会、3次会利用で来てもらいたい」とのこと。それを聞いた剣持氏は、「11年前に横浜中華街で誕生したドラゴンハイボールなのだが、それが、今回こうして日高屋で採用され、胸が熱くなる。大きなうねりやムーブメントになってくれたら、と期待している。2次会3次会といわず、ぜひ1次会に行く前、ゼロ次会として、軽く一杯立ち寄ってもらうのもアリかと思う」と語っていた。
また、今回ドラゴンハイボールの発売に合わせた新しいおつまみメニュー「ロマネスコサラダ」と「ドラゴンチキン」の2品も紹介した。今回のメニュー開発には、青野氏自ら積極的に参画したという。「ドラゴンハイボールは、のど越し、華やかな味わいから、どんな料理にも合うと思っている。ただし、今回せっかく5年ぶりのドリンク新メニュー登場ということで、おつまみメニューも開発しようとなり、商品部に知恵を絞ってもらった。日高屋にはあっさりしたものが少ないとの意見もあるので、新野菜、ロマネスコを採用したサラダと、そして、王道のから揚げのアレンジバージョンとなっている」と新メニューについて紹介。
「ドラゴンチキンは、唐揚げなのだが、そこに、甘辛ソースをあわせ、トッピングには10種類以上の原料をミックスした深みのある辛スパイスがアクセントを添えている」とのこと。「西洋のドラゴンが火を吹くところからの発想で、火を吹く、イコール辛さをトッピングに加えた」と「ドラゴンチキン」誕生の秘話について教えてくれた。「甘辛ソースと相性の良い細切りの白髪ネギと一緒に食べると、口の中でスパイスの香りが広がる」と食べ方についてもアドバイスしてくれた。
「ロマネスコサラダは、世界一おいしい野菜といわれている、ブロッコリーやカリフラワーの仲間であるロマネスコと明太子のまろやかな辛味が程よいアクセントのポテトサラダになっている。ロマネスコの歯ごたえとクリーミィな明太ポテトが口の中であいまって口福感があふれる。10種類以上のスパイスをブレンドした辛スパイスが、風味豊かに重なる」と語っていた。
最後に、江田氏は、「日高屋は、一人ひとりの明日の活力になるお店、というイメージがある。キリングループの商品が明日の笑顔につながるように、一緒に頑張っていきたいと思う」と述べていた。剣持氏は、「ドラゴンハイボールのおいしさを日高屋の消費者に味わってもらいたい。そして次の51周年、100周年を目がけ、共に歩んでいきたい」と話していた。青野氏は、「日高屋は、400数十店舗あるが、全国規模ではなく、関東に店舗が集中している。関東にきたら、ドラゴンハイボールを飲みに日高屋へ行こうといってもらえるようにしていきたい」と意気込んだ。
[小売価格]
ドラゴンハイボール:320円
ドラゴンチキン:330円
ロマネスコサラダ:330円
紹興酒 古越龍山善醸仕込み
グラス(90ml):220円
ボトル(600ml):1430円
(すべて税込)
[発売日]12月22日(金)