「クイックヒット」で従業員のハートをつかめ

PMIのできるだけ初期にやっておきたい施策の一つに、「クイックヒット」があります。

比較的コストをかけずに実施でき、すぐに効果を実感できる待遇の改善などを指します。前述の「100日プラン」の例の中でも、最初期のプロジェクトの一つに置かれています。

「クイックヒット」の施策の多くは、社員の日常的に触れる場所を改善することで、社員に喜ばれる、あるいはグループの一体感に繋がるといった効果を狙います。具体的には、トイレや食堂、オフィス設備をきれいに使いやすくするといったものから、新しいブランドの名刺や制服を提供するといった例があります。

より本質的な待遇改善や対策が必要な場合には、中長期的な改善の方針を社員に伝えていくことも忘れてはいけません。

大切なのは、クイックヒットを買収後の初期段階から数多く、かつ素早く行うことで、従業員とのコミュニケーションを活発にしていくことです。

PMIはプロの助けを借りてもいい

さて、ここまで「100日プラン」を中心にご紹介してきましたが、やるべきことが幅広いことがお分かりいただけたと思います。

そして、PMIは100日では終わりません

M&Aを初めて行う譲受(買い手)企業や、中堅・中小企業では、実務経験や知見のある人がいないため、PMIに不安を覚えているケースが多くあります。

そんなときは、PMIの「外注」を検討しましょう。 M&Aの実行フェーズと同様に、PMIでも外部の専門家の活用が可能です。依頼内容やM&Aの規模感などに応じて、いろいろな専門家がいますので、M&A仲介の担当コンサルタントなどにご相談いただくのがおすすめです。 日本M&Aセンターでも、PMI専門の子会社である株式会社日本PMIコンサルティングを設立し支援しております。

本書では、特に外部人材を活用した方がうまくいくケースなどについても分かりやすく解説しています。 詳しく知りたい方はぜひ本書を手に取ってじっくり読んでみてください。

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M&A マガジン編集部 M&A マガジン編集部

日本M&Aセンター

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