旅と写真。美しい思い出が残せるイチ押しの絶景スポットと、愛機のカメラと旅にオススメのレンズ

犬連れVANLIFE(バンライフ)にぴったりなアクティビティとして、前回SUPを紹介しました。災害級の暑さと連日報道されている2023年の夏、まさにこれからの季節にぴったりなので、ぜひ皆さん挑戦してください!

今回、紹介するクルマ旅のアクティビティは「写真」です。今ではスマホで高画質な写真をサクッと撮影することができますが、私は一眼レフで旅行で出会った景色や家族の写真等、バンライフ旅の様子を撮影することをアクティビティの一つとして楽しんでいます。写真は旅を終えた後も楽しむことができるから良いんです。

一眼レフのカメラは、重たいし取り回しも大変です。でも、それも含めて旅のアクティビティの一つだと思っているんです。旅の相棒である愛車の78プラドには、いつも撮影機材一式(レンズや三脚など)を積んで旅に出掛けます。重さがありかさばる撮影機材も、クルマ旅なら持ち歩く必要がなく、撮りたい時に使うことができます。

旅先では自然の景色や、旅だからこそ出会える愛犬の表情などを写真に収めています。今回はそんな「旅と写真」について、お話ししていきます。

目次

  1. カメラとの出会いと現在の愛機
  2. 旅にオススメのレンズはこの4本
  3. きれいな写真のために三脚は必需品!
  4. 車中泊の旅ではシャッターを切りたくなる景色がたくさん
  5. マジックアワー(黄昏時)だからこそ撮影できる写真

カメラとの出会いと現在の愛機

旅と写真。美しい思い出が残せるイチ押しの絶景スポットと、愛機のカメラと旅にオススメのレンズ

私が写真を始めたのは、25歳の時。写真を趣味にしていた友人から勧められてフィルムカメラを始めました。

当時のカメラは Canonの FTb。とてもクラシックな雰囲気で、シャッターを押すと、「ガチャン!」とシャッターが切れる。一枚一枚「撮影してる!」って実感がわくカメラで、ワクワクが止まりませんでした。それだけでなく、露出やシャッタースピード、絞りなど、このカメラで様々なことを勉強させてもらいました。

クラシックなカメラというのも魅力でした。アナログだからこそ、仕組みが理解しやすかったです。ずっと使っていたかったのですが、さすがに現像代が馬鹿にならないっということで、フィルムカメラを2台所有してからは、デジタル一眼レフのカメラを使うように。デジタル一眼レフを使うようになって、20年ほど経ちました。

写真撮影は私の生活の一部になっていて、旅に出る理由、目的の一つにもなっています。

今の愛機は Canonの「EOS 5D Mark IV」

旅と写真。美しい思い出が残せるイチ押しの絶景スポットと、愛機のカメラと旅にオススメのレンズ

今使っているカメラは Canonの「EOS 5D Mark IV」です。コンパクトでもないし、ずっしり重いw

ストラップで首からかけていても、揺れたカメラが骨盤にがんがんヒットしてくるという、もはや武器になりそうと思ってしまうほどのカメラです。でも堅牢そのもので、どんな状況でもシャッターが切れるし、「ここだ!」と思う瞬間に期待通りに反応してくれて、とても信頼できるカメラです。

この信頼こそ、私にとっては旅に必須なんです。その時にしかないタイミングで期待に応えてくれる。今乗っているランドクルーザー プラド同様、信頼できるクルマや道具達だからこそ、安心して旅に連れ出すことができるんですね。

旅にオススメのレンズはこの4本

旅と写真。美しい思い出が残せるイチ押しの絶景スポットと、愛機のカメラと旅にオススメのレンズ

車中泊の旅に出ると、様々な景色に出会えます。長年そんな景色を撮影していると、直観的に「この時はこのレンズ」というのがわかってきます。プロの写真家が推奨する方法ではないですが、自分なりのルールというものなんでしょうね。

私はいつも下記の4本のレンズを、状況に応じて使いわけています。

・SIGMA 35mm F1.4 art(ちょっと広角。散歩しながら撮影したいお手軽レンズ)
・SIGMA 135mm F1.8 art(とにかくきれいに写真が撮れるスーパーレンズ。重量級)
・Supertakumar 55mm f1.8(60年前のオールドレンズ。フィルムチックな柔らかい描写)
・SIGMA 14mm fishieye(歪みがあるけど超広角。車内の撮影で使用)

上記4本のレンズには1本のレンズで広角も望遠もできるっていうズームレンズは一つもなくて、すべて単焦点レンズです。つまり、狙った写真を撮るために被写体に自分で近づいたり、離れたりしないといけないんです。でもその分めちゃくちゃきれいに撮影できます。自分が移動しなきゃいけないので、歩数も稼げて運動不足の解消になりますよw

またどのレンズもf値が低く、主体以外はぼかすことができます。自分が一番撮影したいものにフォーカスを当てて、表現することができるんです。では1本ずつどんな時に使用しているか、作例とともに紹介していきますね。

お手軽でオススメなSIGMA「35mm F1.4 art」

旅と写真。美しい思い出が残せるイチ押しの絶景スポットと、愛機のカメラと旅にオススメのレンズ

SIGMA「35mm F1.4 art」は、お手軽なレンズです。旅先で奥さんと愛犬のこごみと散歩をしながらサクッと撮影するのに、もってこいです。つまり使用頻度は高め。

レンズの先に TOKYO GRAPHERの CDFというフィルターを付けています。SIGMA 35mm F1.4 とこのフィルターの相性は抜群で、CDFのフィルターをつけることで光が拡散し、まるで映画のワンシーンのような写真が撮影できます。特に光が横から入ってくるカフェなどで使用すると、かなりいい雰囲気が出ます。

旅と写真。美しい思い出が残せるイチ押しの絶景スポットと、愛機のカメラと旅にオススメのレンズ
SIGMA「35mm F1.4 art」で撮影した写真

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描写が最高にきれいなSIGMA「135mm F1.8 art」

旅と写真。美しい思い出が残せるイチ押しの絶景スポットと、愛機のカメラと旅にオススメのレンズ

SIGMAの「135mm F1.8 art」は重量級に重くて、肩こり間違いないですが、描写が最高にきれいなレンズです。このレンズで車を撮影してしまうと、もう他のレンズには戻れない(と思う…)くらいきれいです。

レンズの種類では望遠の部類に入ります。車を撮影しようとしたら、うんと離れないと画角に収まりません。なので狭い場所では使いにくい。望遠レンズの特徴なんですが、被写体の後ろにあるものも大きく映ります。通称「圧縮効果」と呼ばれています。

なので、車と一緒に星を撮影したい時や、山を撮影したい、夕日を入れたいといった時に「135mm F1.8 art」のような望遠レンズを使うことをお勧めします。

旅と写真。美しい思い出が残せるイチ押しの絶景スポットと、愛機のカメラと旅にオススメのレンズ
SIGMA「135mm F1.8 art」で撮影した写真

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肉眼に近い光景が見れるSuper Takumar「55mm F1.8」

旅と写真。美しい思い出が残せるイチ押しの絶景スポットと、愛機のカメラと旅にオススメのレンズ

画角的には標準レンズと言われる分類で、カメラを覗くと肉眼に近い光景(遠くも近くもない)、つまり同じ視野で見ることができます。

このレンズはオールドレンズで、フィルムカメラで使用していたものです。もちろん、オートフォーカス(自動でピントが合う機能)なんてついていません。自分でフォーカスリングをぐるぐる回してピントを合わせる必要があります。でもそのひと手間がいい。

一枚の写真を大切に撮影しているって感じがします。このレンズは夜の光と相性が良くて、車中泊旅の夜の車内を、車外から撮影するとき等にチョイスしています。

旅と写真。美しい思い出が残せるイチ押しの絶景スポットと、愛機のカメラと旅にオススメのレンズ
Super Takumar「55mm F1.8」で撮影した写真

超広角で車内撮影用にオススメのSIGMA「15mm F2.8 FISHEYE」

旅と写真。美しい思い出が残せるイチ押しの絶景スポットと、愛機のカメラと旅にオススメのレンズ

魚眼レンズであり超広角レンズです。狭い空間の撮影にはもってこいですね。車内にいながらでも車の中をばっちり撮影することができます。車内に並べた食器やウッド天井、つまみ食いしようとしている、こごみまでw すべて1枚に収めることができます。

ただし魚眼レンズなので写 真は丸く歪みます。その変形は Photoshopで修正しています。

旅と写真。美しい思い出が残せるイチ押しの絶景スポットと、愛機のカメラと旅にオススメのレンズ
SIGMA「15mm F2.8 FISHEYE」で撮影した写真

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きれいな写真のために三脚は必需品!

スマホでも暗い場所で撮影することができるようになってきましたが、三脚に一眼レフを取り付けて撮影した場合、スマホの写真とはクオリティが違ってきます。

そのクオリティとは「画質」です。暗い場所で撮影した写真は、画像が粗かったりしますよね。設定は調整しないといけませんが、三脚にのせた一眼レフで、ISO感度を低く抑えてシャッタスピードを遅くすれば、手振れもないきれいな画質で暗い場所を撮影できます。

下の写真は、鳥取県の大山から米子市の夜景を撮った写真です。光の粒まで表現されているが分かりますか?

旅と写真。美しい思い出が残せるイチ押しの絶景スポットと、愛機のカメラと旅にオススメのレンズ

三脚の使用はメリットばかりではありません。持ち運ぶには重く、そして車内ではかさばる…。それでもきれいな写真が撮りたい場合は必需品です!

ちなみに私は Manfrotto(マンフロット)と Velbon(ベルボン)テーブルミニ三脚「ウルトラ553」を使用しています。

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予備バッテリーも必須

素敵な景色と出会う車中泊旅では、カメラの使用頻度が多くなります。そのため、バッテリーは予備を含め3つを使いまわしています。長旅の場合は、車内に積んでいるポータブル電源で充電しています。せっかくのシャッターチャンスに、充電がない!ってことは避けたいですからね。

車中泊の旅ではシャッターを切りたくなる景色がたくさん

さてさて、ここまでは機材を中心にお話をしてきましたが、ここからは景色について。

もともと自然のきれいな景色に出会うために、犬連れバンライフを始めた私たち。これまで訪れてきた旅の中で、ついついシャッターを押したくなる、きれいな景色に出会ってきました。その中でも車と撮影できるお勧めのフォトスポットをいくつか紹介しますね。

新潟県・佐渡島の「大野亀」

旅と写真。美しい思い出が残せるイチ押しの絶景スポットと、愛機のカメラと旅にオススメのレンズ

新潟港から佐渡島に渡り、北端にある「大野亀」と言われる巨大な岩。大野亀と日本海をバックに写真を撮ることができます。まるで海外のような雰囲気でお勧めです。

岐阜県「北アルプス大橋」

旅と写真。美しい思い出が残せるイチ押しの絶景スポットと、愛機のカメラと旅にオススメのレンズ

日本の背骨と呼ばれる北アルプス。そんなアルプスをバックに撮影できる「北アルプス大橋」。ドライブルートとしても撮影スポットとしても、めっちゃお勧めです。

岐阜県「伊吹山ドライブウェイ山頂駐車場」

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標高1,377mの伊吹山。その「山頂駐車場」は、普段は夜間に駐車することができませんが、夏に何日かは夜間開放します。そのタイミングであれば星をバックに写真が撮れますよ。夏は涼しくて最高です。

京都府「舞鶴赤レンガパーク」

旅と写真。美しい思い出が残せるイチ押しの絶景スポットと、愛機のカメラと旅にオススメのレンズ

京都府の「舞鶴赤レンガ倉庫」は、完全に私の好みです! なんと海上自衛隊の護衛艦と自分の車を写真撮影することができます。少年の心がくすぐられますよね。撮影には望遠レンズが必須です!

石川県「千里浜なぎさドライブウェイ」

旅と写真。美しい思い出が残せるイチ押しの絶景スポットと、愛機のカメラと旅にオススメのレンズ

砂浜を走ることができる国道、石川県の「千里浜なぎさドライブウェイ」。波打ち際に車を止めて写真を撮れます。

長野県「高ボッチ高原」

旅と写真。美しい思い出が残せるイチ押しの絶景スポットと、愛機のカメラと旅にオススメのレンズ

長野県にある標高1,665mの高ボッチ山に広がるなだらかな高原。北アルプスに沈む夕日と一緒に写真を撮れますよ。

鳥取県「大山まきばみるくの里」

旅と写真。美しい思い出が残せるイチ押しの絶景スポットと、愛機のカメラと旅にオススメのレンズ

鳥取県にある独峰、大山。この雄大な大山をバックに写真が撮れます!

マジックアワー(黄昏時)だからこそ撮影できる写真

旅と写真。美しい思い出が残せるイチ押しの絶景スポットと、愛機のカメラと旅にオススメのレンズ

カメラのグレードやレンズだけでなく、写真を撮るなら時間帯も重要です。お勧めの時間帯は、マジックアワーと呼ばれる時間です。日本語に訳せば、「黄昏時」。夕方の薄暗くなった時間帯で、ちょうど昼と夜の合間。薄暗くなった時間帯なので「誰だあれは?」という意味の「誰そ彼(たそかれ)」が語源なんですって。

この時間はとても素敵な写真が撮影できます。人を撮影したらシルエットで抽象的に表現できる。クルマを撮影する場合は、車内の照明をつければ、周囲との緩やかなコントラストを表現することができます。この写真は、昼でも夜でも撮影することができません。夕方のマジックアワー、黄昏時にしか撮影できないんです。

刻一刻を変化する空の色を楽しみながら撮影するのはとてもいいものですよ。時間を自由に決め旅ができるバンライフだからこそ出会える時間帯の景色だと思っています!

写真はクルマ旅の立派なアクティビティ

旅と写真。美しい思い出が残せるイチ押しの絶景スポットと、愛機のカメラと旅にオススメのレンズ

さて今回はアクティビティとして「写真」についてお話しさせていただきました。

犬連れバンライフでは、旅の途中に思いがけない景色に出会うことがあります。カメラを持っているからこそ、ここ素敵だなと思ったところに車を止めて写真を撮ったり、こごみと少し散歩をしてみたり。旅の行程の途中で、人も犬もちょっとした気分転換にもなります。

そこで撮影した写真は旅の記録にもなり、家族の大切な思い出になります。

スマホで簡単に写真を残すことができる時代ですが、是非みなさんも、自分のお気に入りのカメラをクルマに詰め込んで、旅に出てみてください。そして、旅先での風景や家族を撮影し、旅から帰った後もその思い出とともに写真を楽しんでください!