早く寝たい、でも眠れない そんなときに思い出してほしい5つのこと
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(本記事は、キム・ジョーンズ氏(著)、鹿田昌美氏(翻訳)の『最新科学が証明した 睡眠にいいことベスト211』=文響社、2022年9月8日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)

眠れない自分も肯定する

「指ハブ」という工芸品のおもちゃがありますね。

植物の皮で編んだ筒の口から指を入れて、引っ張ると筒がしまります。抜こうとして強引に引っ張れば引っ張るほど、きつくしまって、指が抜けなくなってしまうのです。

とっさに引っ張ってしまいそうになりますが、反対のことをするとどうなるでしょう?

抵抗するのをやめて、指をリラックスさせ、引っ張る代わりにそっと押す――すると、簡単に(わな) から抜けることができるのです。

不眠症も指ハブと同じです。

抵抗してもがくと、目覚めている不快感に加えて、怒りや欲求不満やパニックなどの不快な感覚を味わうはめになり、さらに夢の国が遠のいてしまいます。

眠れないことをありのまま受け入れて、じたばたするのはやめましょう。

そうすれば、逆説的ですが、あなたが不眠に勝つ可能性が高くなり、結果的によく眠れるようになります。

近年、患者の睡眠の問題を克服する方法として「不眠症を受け入れること」を奨励する睡眠療法士が、続々と増えています。眠れないことをリラックスして受け入れ、それに抵抗せず、否定的な反応(パニック、心配、怒り、欲求不満)を肯定的な反応に置き換えるのです。眠れないときは、次のことを思い出しましょう。

眠れないときに思い出すといい5つのこと

①今は目が覚めていたとしても、自分を含めどんな人も眠ることができる。

②誰でもいつか必ず眠くなる。自分も必ずそうなるので、自信を持つ。

③「眠れない」ことを怖がらないで、「どんな人でも眠れる」と自分に言い聞かせる。時間はかかるかもしれないけれど、最終的には必ず眠ることができる。

④たとえ眠れなくても、ベッドで休んでいるだけで、身体が回復して翌日にうまく対処できる。

⑤数時間眠れないだけで大きな害はないと、自分を安心させる。

眠れないことを受け入れると、不眠に伴う不快感の多くが、不眠に抵抗するときの不満と怒りによって引き起こされていることに気がつくでしょう。

言い換えれば、最大の問題は目が覚めていることではありません。目が覚めていることに対する感情的な反応が、不眠を悪化させるのです。

眠らないことに対する否定的な感情が収まるにつれて、ストレス反応のスイッチが切れて、気がつけばいつのまにかすやすや眠っているかもしれません。

最新科学が証明した 睡眠にいいことベスト211
[著者]キム・ジョーンズ(Kim Jones)
健康と福祉を専門とするフリーランスのジャーナリスト。「デイリー・ミラー」「サンデー・エクスプレス・マガジン」「ウーマンズ・ウィークリー」「テスコ・マガジン」「ウーマン・アンド・ホーム」など、さまざまな女性誌や新聞に寄稿している。パートナーと2人の息子、愛猫と愛犬(コッカースパニエル)と一緒に、ウェールズの首都カーディフに暮らしている。
[訳者]鹿田昌美(しかた・まさみ)
翻訳家。国際基督教大学を卒業後、実用書や小説、絵本など、数十冊の翻訳を手がける。近年の訳書に『母親になって後悔してる』(新潮社)、『ねむたい こいし』(かんき出版)、『超速』(サンマーク出版)、『医者が教える 健康断食』(小社)がある。2021年には自身の翻訳と子育ての経験を生かした著書『「自宅だけ」でここまでできる! 子ども英語超自習法』(飛鳥新社)を出版した。

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