デジタル資産を利用した不動産のトークン化は、ブロックチェーンを利用した新たなユースケースとして、近年、注目を集めています。
最新では、アメリカのアトランタ州にあるNFTとしてトークン化された住宅が、わずか3分足らずで約34億円で売却されたことが話題になりました。この売却は、不動産に特化した技術系スタートアップであるRoofstockと、同分野のトークン化とフラクショナル投資の実現に注力するReaITの共同開発によって実現されました。
(フラクショナル投資とは:株を何株という形で購入するのではなく、投資費用をいくらと定めその金額で購入できる範囲の株を購入する投資方式)
▼不動産業界におけるNFT活用事例はこちらから
2022.12.7
投資先として注目を集めるNFT不動産
引用:OpenSea
RealTの共同設立者兼最高経営責任者であるRemy Jacobson氏によると、同社は最初の分売市場には細心の注意を払い、厳重な規制を設けたといいます。最初の取引はOpenSeaで行われ、その後、二次流通が行われる予定です。
2社の共同開発について、ReaITの広報担当者は、「ReaITは、Roofstockが調達した物件を株式会社に買い付け、トークン化した株式を投資家に販売することを行っています。」と説明しました。加えて、今後の目標は、米国発のトークン化された株式を使用し、他国の投資家へとアプローチの幅を広げていくことだと述べています。
▼【NFT×不動産】Roofstockマーケットプレイスが初の現物の住宅NFTを販売
2022.11.7
今後、更なるNFTトークン付き物件の提供が開始される見込み
引用:OpenSea
この2社による共同販売では、終了までに計722件の注文がありました。取引はわずか2分46秒で終了し、平均購入額はETHで約4万円でした。
RoofstockのSanjay Raghavan氏によると、同社は通常、所有する不動産ごとに個別の有限責任会社を設立し、この会社が、対応するNFTを保有する権利を担うといいます。
加えて、物件をさまざまなNFTマーケットプレイスで売却することで、瞬時に売却・決済することができることも魅力だと語りました。このNFTは、不動産の一部を所有して、NFTのマーケットプレイスで販売することが可能であるため、不動産に投資をしたいが、多額の資金を使いたくない投資家にとって、とても魅力的な投資方法と言えます。
最後に
多くの企業や個人がNFTを活用した不動産への投資を検討していますが、法整備や規制が明確になっていないため、足踏み状態が続いています。
それでも、Roofstockのように、不動産デジタル資産のトークン化を推し進めている企業が少しずつ増えています。
Roofstock onChain Twitter:
GM- the onChain team is getting ready for the RWA Masters, and we would love to invite our friends from @LinksDAO to come for a practice run in Austin before they head out to Scotland. ⛳ Details here: https://t.co/zdA81S3kRh #RWAMasters #RSonChain #Consensus2023
— Roofstock onChain (@rsonchain) April 13, 2023
▼【NFT×不動産】島の一部を所有?フィリピン初のNFTリゾートがシアルガオ島にオープン
2023.1.30
元記事:https://nftnewstoday.com/2023/03/24/nft-tokenized-atlanta-house-minutes/