【月間海外NFTニュース】2023年3月|これだけは押さえたいニュース6選

目次

  1. Yuga Labs社がビットコインのブロックチェーン上で新たなNFTコレクション「TwelveFold」をリリース
  2. 大手ECサイト運営会社AmazonがNFTマーケットプレイス「Amazon Digital Marketplace」をリリース予定
  3. スターバックスが初のNFTコレクションを発売
  4. Meta社がFacebookやInstagramでのNFT事業撤退へ
  5. Salesforce(セールスフォース)が発表した企業のWeb3導入支援プロジェクト「Salesforce Web3」とは
  6. 村上隆氏がデザインしたスニーカー【RTFKT × Nike Air Force 1】とは



Yuga Labs社がビットコインのブロックチェーン上で新たなNFTコレクション「TwelveFold」をリリース

【月間海外NFTニュース】2023年3月|これだけは押さえたいニュース6選

引用:Yuga Labs Twitter

2023年2月28日、BAYC(Bored Ape Yacht Club)などの世界的なNFTコレクションの制作会社であるYuga Labsは、新しいアートプロジェクト「TwelveFold(トゥエルブフォールド)」をリリースすることを発表しました。

TwelveFoldは300個のNFTコレクションであり、Ordinals Inscriptions(オーディナル・インスクリプション)としてBitcoin(ビットコイン)のブロックチェーン上でミントされる予定です。

(Ordinals Inscriptionsとは、ビットコインのブロックチェーン上でミントされるNFTを指します。)

TwelveFoldは、Yuga Labs社のアートチームが3Dモデリング、アルゴリズム構築、高性能レンダリングツールを使用して自社で制作されたコレクションです。

Yuga Labs社によると、これらのレンダリングツールは非常に高度なものであり、一般的に大量のデータを保存する必要があるため、クリエイターにとってコストがかかるとされてきました。

しかし、ビットコインのブロックチェーン上で制作することで、ストレージや金銭的な負担を回避することができるとのことです。

また、このコレクションはこれまでのYuga Labs社のプロジェクトとは異なり、12×12のグリッドをベースにしたジェネレーティブアートNFTです。

リリースについては、注目度の高さや販売個数に限りがあることから、オークション形式で販売される予定です。

オークションの開催期間などの詳細は、開催24時間前にYuga LabsのSNS及び、Yuga Labs公式ニュースブログにて発表されます。

企業:Yuga Labs

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2023.3.8



大手ECサイト運営会社AmazonがNFTマーケットプレイス「Amazon Digital Marketplace」をリリース予定

【月間海外NFTニュース】2023年3月|これだけは押さえたいニュース6選

引用:Amazon

大手インターネット通販サイトを運営する「Amazon(アマゾン)」が、2023年4月24日に独自のNFTマーケットプレイス「Amazon Digital Marketplace(アマゾン・デジタル・マーケットプレイス)」をローンチすることがわかりました。

サービス開始当初は、利用可能地域をアメリカに限定して展開される予定です。

最近では「OpenSea(オープンシー)」と「Blur(ブラー)」の2つのマーケットプレイスが競合を見せていますが、この新しいマーケットプレイスが今後、NFT業界でどのような存在になるかが気になるポイントです。

Amazon Digital Marketplaceは、15種類のNFTコレクションの販売からスタートするようです。

このNFTコレクションは、現実世界の資産と関連づけられています。

つまり、デジタル兼フィジカルのNFTアイテムであり、NFTを購入すると実物アイテムが自宅に配送される仕組みになっています。

また、4月のサービス開始時点では、利用可能地域をアメリカに限定しており、その後徐々に他の国にも広げていく予定です。

Amazon Digital Marketplaceではユーザーはクレジットカードによる決済が可能であり、今後は、仮想通貨決済が採用される可能性もあります。

企業:Amazon

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2023.3.9



スターバックスが初のNFTコレクションを発売

【月間海外NFTニュース】2023年3月|これだけは押さえたいニュース6選

引用:Starbucks Odyssey

アメリカ発祥のコーヒーチェーン店のスターバックスは2022年9月12日に、NFTを活用した新プロジェクト「 Starbucks Odyssey(スターバックスオデッセイ)」を発表しており、2023年3月に最初のNFTコレクション「Journey Stamp(ジャーニースタンプ)」を発売しました。

スターバックスには、「スターバックスリワード」と呼ばれる既存のポイントサービスがあり、その拡張プログラムとして「スターバックスオデッセイ」が公開され、SNSで話題となっていました。

「ジャーニースタンプ」は、シアトルにあるスターバックス一号店やラテアートがモチーフにされています。

このコレクションは、スターバックスオデッセイの会員のみが購入可能であり、1つ100ドル(13,500円)で販売され、20分以内に完売しました。

このNFTの保有者は、会員レベルを上げることができ、バーチャル体験やコーヒー農園への旅行など、さらなる特典を受けることができます。

スターバックスがNFTに参入した背景として、顧客との新たな関わり方を構築する目的があります。

スターバックスのCEOであるケビン・ジョンソン氏は、今後3年間の収益成長を加速させるための枠組みを含む「改革計画」を実施しており、既存店売上高の強化、店舗数の増加、継続的な利益率の拡大を計画しています。

この計画の一環として、スターバックスオデッセイが立ち上げられました。

NFTへの参入によって、人々が集い、くつろぎ、つながることのできる、職場と家庭の間の第三の場所として機能することを意味する「サードプレイス」の概念を拡張していくでしょう。

企業:スターバックス

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スターバックス初のNFTコレクション「ジャーニースタンプ」とは
アメリカ発祥のコーヒーチェーン店であるスターバックスが、初のNFTコレクション「Journey Stamp(ジャーニースタンプ)」を発売しました。 スターバックスは、2022年9月...
2023.3.15



Meta社がFacebookやInstagramでのNFT事業撤退へ

【月間海外NFTニュース】2023年3月|これだけは押さえたいニュース6選

引用:Meta

マーク・ザッカーバーグ氏がCEOを務めるソーシャルテクノロジー企業「Meta(メタ)」(旧Facebook)が、NFT事業から撤退することがわかりました。

Meta社のコマースおよびフィンテック部門の責任者であるステファン・カスリール氏によると、同社が最優先で取り組むべき事業を見直した結果、NFTの取り組みから撤退することになったとのことです。

カスリール氏はツイッターにて、「依然として、クリエイターがマネタイズできる機会を提供することが最優先事項であることに変わりはないです。今後は、リール投稿のマネタイズオプションなど、スケールでインパクトを与えられる領域に注力していこうと考えています」とツイートしています。

Meta社は、2022年8月に、一部のクリエイターとNFTコレクター向けに、FacebookやInstagramにデジタル資産の表示や取引ができる機能を試験的に導入すると発表し、試験プログラムがスタートしました。

同年11月には、トップクリエイターであり12万人のInstagramのフォロワーを抱えるドリフター・シュート氏が、Instagramにてプロジェクトを公開したところ、わずか10秒で作品が完売したと報告しており、InstagramのNFT取引機能が好調に動いていると考えられていました。

一方で、Meta社の拡張現実(AR)、仮想現実(VR)、メタバース・ソフトウェア・プラットフォームに取り組む部門「Reality Labs」が抱える損益はこの四半期で拡大し、その額は2022年末で合計約137億ドル(約1兆8,367億円)に達しました。

今回のNFT事業撤退の発表を耳にしたクリエイターらは、Meta社の判断に対して「思慮の浅い計画である」などの厳しい意見を述べています。

企業:Meta

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2023.3.17



Salesforce(セールスフォース)が発表した企業のWeb3導入支援プロジェクト「Salesforce Web3」とは

【月間海外NFTニュース】2023年3月|これだけは押さえたいニュース6選

引用:Salesforce

世界シェアNo.1の顧客管理システムを提供するSalesforce(セールスフォース)社が、2023年3月15日、新たなWeb3プロジェクト「Salesforce Web3(セールスフォース・ウェブスリー)」を発表しました。

この新たなプロジェクトは「信頼できる、持続可能なデジタルコミュニティを構築するのを支援する」ことを目的としています。

Salesforce Web3は、企業がNFTを作成、管理、展開するのを支援し、高い信頼性、拡張性、サステナブルな方法でこれらを遂行できるようにします。

また、同プロジェクトは、セールスフォースのCRM(顧客関係管理)プラットフォーム「Customer 360」と、Web3のデータを連携させることで、顧客とサービスの関わり方について、より深いデータを得ることができるようになります。

セールスフォースのテクノロジー部門を担当するSVP(シニア・ヴァイス・プレジデント)のアダム・キャプラン氏は、NFTのようなデジタル資産は、

・デジタルコミュニティの構築

・デジタルツインの作成

・ロイヤルティプログラムの推進

など、企業にとって、ファーストパーティデータ(企業が自社で収集したデータ)を活用する新しい選択肢となると考えています。

Salesforce Web3は、アクセンチュアやデロイト・デジタルなどのグローバルコンサルティング企業と提携しており、今後さらに、あらゆる企業のWeb3プロジェクトの展開サポートをしていくことが考えられます。

企業:セールスフォース

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2023.3.18



村上隆氏がデザインしたスニーカー【RTFKT × Nike Air Force 1】とは

【月間海外NFTニュース】2023年3月|これだけは押さえたいニュース6選

引用:RTFKT Twitter

デジタルスニーカーやバーチャルウェアなどの制作を手掛けるクリエイター集団「RTFKT(アーティファクト)」が、Nikeの大人気スニーカーAir Force 1(エアフォース1)のNFTコレクションのフィジカル版を発表しました。

このコレクションは、Nikeと共同で開発が進められ、世界的に有名なアーティストの村上隆氏が、デザインを担当しました。

RTFKTは、2021年にNikeによって買収されたクリエイター集団であり、これまでに、現物のスニーカーと交換可能な「Cryptokicks iRL」と呼ばれるNFTコレクションなどを公開しています。

今回の発表は、NFTホルダー向けにフィジカルのスニーカーを提供することを目的としており、ウェブサイトには、「村上隆氏の限定デザインが施されたRTFKT×Nikeのエアフォース1コレクションで、未来に踏み出そう」と書かれています。

2023年4月24日から5月8日に、RTFKTのウェブサイトにてNFTのホルダー向けにフォージングイベントが開催され、この期間にフィジカルのスニーカーを注文することができます。

スニーカーの入手に必要なこのNFTはすでにミントされており、ホルダーはフォージングイベントで取引にかかるガス代のみを支払うことで、スニーカーを獲得することができます。

また、まだNFTを所有していない場合は、NFTマーケットプレイスOpenSea(オープンシー)にて対象のNFTを購入することで、フォージングイベントに参加することができます。

スニーカーのデザインは、お馴染みの花がモチーフにされた「Murakami.flowers(村上フラワー)」のデザインを含む全10種類が用意されています。

企業:RTFKT

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2023.3.28