総務省は、マイナンバーカードのさらなる普及を促進するために、フリーアナウンサーの木佐彩子さんが4名のマイナンバーカード利用者に、マイナンバーカードの具体的なメリットをインタビューするWeb動画「ここが知りたい！マイナンバーカード『メリット』篇（4タイプ）」を公開した。
マイナンバーカードは、対面でもオンラインでも安全・確実な本人確認ができるデジタル社会の基盤となるツール。今年3月19日時点で、マイナンバーカードの申請件数は約9546万件となり、人口に対する割合が75％を超えたという（昨年1月1日時点の住基人口（1億2592万7902人）に対する割合）。これは、顔写真付きの本人確認書類として最も普及している運転免許証の令和3年末の保有者数である約8190万を上回る数となっている。
今回公開したWEB動画「ここが知りたい！マイナンバーカード『メリット』篇」は、暮らしがより便利になるマイナンバーカードのさまざまな使い方を、4つの動画で紹介している。フリーアナウンサーの木佐彩子さんが生活者の代表として、世代やライフスタイルの異なる4名のマイナンバーカード利用者に、暮らしの中でマイナンバーカードはどのように活用できるのか、マイナンバーカードで何が便利になったのかなどについて話を聞いている。
動画で木佐さんがインタビューしているのは、社会活動家の池田航介氏、ベンチャー企業社長の大林尚朝氏、主婦ファイナンシャルプランナーの丸山晴美氏、シニア向け雑誌ライターの戸田善規氏の4名。社会活動家の池田氏は、「僕は大学在学中に起業して、先日健康保険が切り替わったのだが、健康保険証利用は便利だと思う。健康保険を切り替えてもそのままマイナンバーカードを健康保険証として使える。またマイナンバーカードで自治体の手続きがオンラインで簡単にできるようになっているので、引っ越しの際の転出届もオンラインでできる。今後はマイナンバーカードが運転免許証と一体化されると聞いているので、手続きが簡易化されて便利になると思う」と、学生や若者世代にも便利なカードなのだと述べていた。
ベンチャー企業社長の大林氏は、「マイナンバーカードで、確定申告はかなり楽になった。マイナンバーカードを使ってe－Taxにログインすれば、簡単に確定申告ができる。また一番助けられているのは、コンビニで住民票を取得すること（市区町村によってサービスが異なる）。働いているとなかなか役所に行けないので、行政機関の手続きが楽になるのは嬉しい。今後行政の手続きもどんどんオンライン化されていくといわれているし、民間でも活用されれば、例えばオンラインサービスでもより正確な本人確認書類として使われるようになると思う。DXに向け、マイナンバーカードは持つメリットが大きいと思っている」と、ビジネスパーソンがマイナンバーカードを持つメリットを訴えた。
主婦ファイナンシャルプランナーの丸山氏は、「児童手当の手続き、引っ越しの際の転出届、確定申告などがすべてオンラインでできるようになった。またマイナポータルを使うと、住んでいる自治体で受けられる助成制度などを調べることができ、その手続き方法も簡単で、手続きの履歴も残るので、申請完了の確認も可能。運転免許証を持っていない人は、本人確認書類にもなる」と、子育て世代にとって大きなメリットがあると話していた。
シニア向け雑誌ライターの戸田氏は、「マイナンバーカードを持つことで通院が楽になった。マイナンバーカードでタッチして医療保険情報の確認や病院、薬局の受付もでき、手続きの負担が減った。本人確認も顔認証でできる。また投薬記録も残り、自分に合う薬、合わない薬をお薬手帳がなくても把握してもらえる。他には、高額療養費制度の限度額を超えた支払いの時、書類がなくてもマイナンバーカードがあれば立て替えが不要で、助かったという話もよく聞く（マイナンバーカードを利用できる医療機関で可能）」と、シニア世代の立場からマイナンバーカードを持つメリットを語ってくれた。
総務省では、今回のWeb動画を通じて、より多くの人にマイナンバーカードの活用方法を知ってもらえることを期待している。
総務省＝https://www.soumu.go.jp/
Web動画「ここが知りたい！マイナンバーカード『メリット』篇」＝https://mynumbercard.soumu.go.jp/shiritai
