(本記事は、森 和吉氏の著書『日本一詳しいWeb集客術「デジタル・マーケティング超入門」』=ぱる出版、2022年12月22日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)
ユーザーがWEBサイトに訪れてからコンバージョンに至るまでには、大きく分けて「3つの離脱ポイント」があります。3つのポイントでの「離脱率」を下げることが、成果を大きく左右します。
【WEBサイトで改善すべき「3つの離脱ポイント」】
①ランディングページ(ユーザーが最初に着地したページ)
②回遊ページ
③フォームページ
①ランディングページ(ユーザーが最初に着地したページ)
ユーザーが最初に着地するページ(=ランディングページ)が1つ目の「離脱ポイント」です。ここを改善することが非常に重要です。なぜならば、ランディングページでの離脱を減らせば、そのあとに続く回遊ページやフォームページ、コンバージョンページに進むユーザーの母数を維持できるからです(「ランディングページ」という言葉には2つの意味があります。一般的には商品購入や問い合わせを目的とした1ページ仕様のWEBサイトを指します。しかし広義には「最初に閲覧したページ」を「ランディングページ(=最初に着地したページという意味)」と呼びます。今回は、この広義のランディングページを指しています)。
GoogleアナリティクスなどのWEB解析ツールでは、各ページの「離脱率」を知ることができます。例えば、ランディングページを分析して、以下のような結果が得られた場合。「トップページ」と「SEO記事①」は、離脱率が90%以であるため、離脱の原因を特定して改善する必要があると考えられます。
【ランディングページの「離脱率」比較】
・トップページ:90% ➡ 要改善
・料金表:60%
・商品概要:60%
・お客さまから寄せられた声:30%
・ SEO記事①:90% ➡ 要改善
・ SEO記事②:70%
・ SEO記事③:75%
離脱率に加えて「滞在時間」もチェックしましょう。例えば、滞在時間が「20秒のSEO記事」と「2分のSEO記事」では、2分の記事の方が「読む価値がある記事だ」と判断されていることがわかります。滞在時間が20秒しかないSEO記事のボトルネックを探しましょう。
「高い離脱率」や「短い滞在時間」につながっている理由は、さまざまありますが、基本的には「自分の知りたいことが解決できるページではなかった」「期待外れだった」のが原因です。
【「高い離脱率」や「短い滞在時間」につながっている理由】
・「タイトル」と「コンテンツ」の内容がかみ合っていない
・外部リンクが多すぎる
・読み込みスピードが遅い
・レスポンシブ対応(スマホ対応)されておらず、文字が見にくい/小さい
・文章がわかりづらい
・関連性のある内部リンクが貼られていない
②回遊ページ
回遊ページとは、ランディングページのあとに、ユーザーがアクセスするWEBページのことです。回遊ページも、離脱率や滞在時間をチェックして、ボトルネックになっている原因を探り「回遊率(ほかのページへの遷移率)」を高めることが大切です。
また「問い合わせフォーム」への遷移率が低いページの改善を行うのも、重要な施策です。一つのやり方としては「問い合わせフォーム」への遷移率が高い優良ページとの違いを分析してみるといったことが考えられます。「問い合わせボタン」の色を変えてみたり、よく読まれている記事を紹介するのが、一つの手です。
③フォームページ
問い合わせフォームの離脱率が高い場合には、問い合わせフォーム最適化(EFO)対策を行い「入力完了率」を高めることが大切です。具体的には、以下のような対策が考えられます。
【「問い合わせフォームフォーム最適化(EFO)」の例】
・リンクやバナーをなくす
・レスポンシブ対応を行う
・入力補助を行う
・即時「エラー箇所」をアナウンスする
・全角・半角の自動切換え
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