冷凍パン生地,冷凍パン市場,2019年
(写真=Studio 72/Shutterstock.com)

人手不足や人件費高騰を背景に、2018年度の冷凍パン生地・冷凍パン市場規模は前年度比103.2%の1,765億円に拡大

~半焼成と焼成後冷凍が市場を牽引~

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、国内の冷凍パン生地、冷凍パン市場を調査し、セグメント別の動向、参入企業動向、将来展望を明らかにした。

冷凍パン生地・冷凍パン市場規模推移

冷凍パン生地・冷凍パン市場規模推移

1.市場概況

2018年度の冷凍パン生地・冷凍パン市場規模は、前年度比103.2%の1,765億円であった。カフェチェーン、レストラン、ブライダル(披露宴)、カラオケ、テーマパーク等、ホイロ(発酵機)を持たない施設や店舗での冷凍パンの取扱いが増加している。こうした新たな需要分野への拡大は、より加工度の高い製品への需要を活発化させており、市場拡大に貢献している。

2.注目トピック

人手不足と人件費高騰が冷凍パン生地・冷凍パン市場に影響

国内では、労働力人口の減少と高齢化を背景に、慢性的な人手不足と人件費高騰が深刻な問題となっている。冷凍パン生地と冷凍パン市場においてもこれが大きく影響しており、ベーカリー、ホテル、レストランなどの製造・調理現場では、その解決策として加工度の高い冷凍パン生地や冷凍パンの需要が拡大している。

3.将来展望

2019年度の冷凍パン生地、冷凍パン市場規模は、前年度比102.3%の1,806億円を予測する。2020年度以降は、年率2%程度の成長率で推移し、2023年度には1,959億円になると予測する。
労働力人口減少のなか、今後も人手不足や人件費高騰が続くとみられ、外食産業を中心に冷凍パン生地・冷凍パンの需要は堅調に推移するとみる。なかでも、半焼成、焼成後冷凍、製品冷凍が市場を牽引すると考える。