日本中国白酒協会は6月1日、設立記念会をリビエラ東京で開催した。
白酒は、高梁や小麦、豆類、とうもろこしなどの穀類を原料とする中国の蒸留酒の総称で、醤香(ジャンシャン)、清香(チンシャン)、濃香(ノンシャン)の3種類がある。
同協会会長黄曜東氏(日和商事代表取締役社長)は冒頭、「白酒は世界で一番飲まれている蒸留酒。白酒を代表する“貴州茅台”は2017年、時価総額世界最大のアルコール飲料メーカーとなった。2021年度の“世界で最も価値のあるブランド100”でも酒類ブランドでトップに位置するが、日本での知名度はまだそれほど高くない。当社は屋外広告やTVCMなどで価値を訴求するとともに、25年連続でFOODEXに出展するなど、白酒の認知向上に尽力してきた。協会の設立を機に、日本市場のさらなる開拓をミッションとし、様々な企画を展開したい」とあいさつした。
また、同協会理事の菊池一弘氏は、「北京に留学中、白酒を毎日飲んでいた。中国では紹興酒より白酒の方が広く普及しており、構成比も高い。日本でも“ガチ中華”がブームになっているが、“ガチ中華”にはぜひ“ガチ中国”のお酒をあわせてほしい。また、白酒を酌み交わす中国の宴会文化を通して、日中友好にもつなげたい」と話した。
今後、協会では、
〈1〉HP「乾杯白酒」やツイッターから白酒の情報を発信
〈2〉プロ・メディア・消費者それぞれに向けたイベントから白酒体験者を増やす
〈3〉コミュニティ「白酒ファンクラブ」の活動
〈4〉「白酒フェス」などのお祭り企画
――の4本の柱で活動を展開。また、飲める店・買える店を紹介するページも公開する予定。「白酒は将来性のあるお酒。日本でも着実にすそ野を広げたい」(菊池氏)。
乾杯のあいさつは、中国電視代表取締役社長劉斌氏と同協会理事の郭斌氏が行った。
会では、中国を代表する醤香型白酒「貴州茅台酒」、5種類の穀物を使用した「五粮液」、中国で最も古い歴史を誇る「汾酒」、3月に発売したばかりの濃香型白酒「品味 舎得」などを供した。
〈酒類飲料日報2022年6月3日付〉