水
(画像=マンガで世界を救うぞ! SDGsマンガ化計画/講談社エディトリアル)

(本記事は、栗原正尚氏の著書『マンガで世界を救うぞ! SDGsマンガ化計画』=講談社エディトリアル、2020年12月2日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)

安全な水とトイレを世界に

6つめの目標は「すべての人々に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する」というもの。世界中のすべての人がきれいな水を使えることは、快適で安全な世界の実現に不可欠です。地球上にはこれを実現できる十分な量の真水があるのにもかかわらず、経済の悪化やインフラの不備によって、毎年数百万人が水不足や劣悪(れつあく)な衛生状態による疾病(しっぺい)で命を失っています。そしてその大半が、幼い子どもたちなのです※1。水不足や劣悪な水質、衛生施設の不備は、貧困世帯の食事や仕事、さらには教育の機会に悪影響を及ぼします。また世界の最貧国のなかには、干(かん)ばつにより飢餓(きが)と栄養不足が加速している国々もあります。

※1国際連合広報センター「我々の世界を変革する:持続可能な聞発のための2030アジェンダ.(2015年)、『SDGSを広めたい・教えたい方のための「虎の巻」』より (https://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/

安全な水とトイレを世界に
安全な水とトイレを世界に
安全な水とトイレを世界に
安全な水とトイレを世界に
安全な水とトイレを世界に
安全な水とトイレを世界に
安全な水とトイレを世界に
安全な水とトイレを世界に

「水とトイレ」の問題で命を落とす子どもたち

世界人ロの10人に3人は安全に管理された飲料水サービスを、また10人に6人は安全に管理された衛生施設を利用できていません。さらに世界の8億9200万以上の人々が、屋外での排泄(はいせつ)を続けており、なんと、40億もの人が、トイレや公衆便所など、基本的な衛生サービスを利用できていないのです。そして、毎日1000人近い子どもたちが、汚れた水や不衛生な環境による下痢症で亡くなっています※1。清潔な水や衛生サービスが乏しい地域では、新型コロナウイルスのさらなる感染(かんせん)の拡散(かくさん)リスクが高まるとされました。ちなみに敷地内で水が得られない世帯の80%では、女性と女児が水くみの責任を負っています※1

また人間の活動で生じる排水の80%以上は、まったく汚染除去(おせんじょきょ)を施されないまま河川や海に流され、水質汚染の一因となっています。

安全な水とトイレを世界に

民間企業や政府が衛生的なインフラの整備をサポート

世界に誇る日本の水まわり住宅統合機器メーカーTOTOでは「TOTO水環境基金」により多くの団体を助成しており、トイレや井戸、貯水設備(ちょすいせつび)、ため池や浄水器(じょうすいき)などの設置や修理に役立てています※2

また住まいと暮らしの総合住生活企業LlXILは、「みんなにトイレをプロジェクト」を実施。開発途上国向け簡易式(かんいしき)トイレを開発し、アジアやアフリカの学校などへの寄付を行っています※3

日本政府からも、インドネシアやカンボジアなどアジアを中心とした国々に水道の専門家を派遣。上下水道の給水改善などに関するアドバイスを行っています※4

こうした支援の手は、日本だけでなく世界中から差しのべられています。その結果、1990年から2015年にかけて、改善された飲料水源を使用できる人の割合は、世界人ロのうち76%から90%に上昇しました※1

安全な水とトイレを世界に

※1 国際連合広報センター「持続可能な開発目標(SDGs)-事実と数字」(2018年12月24日)より(https://www.unic.or.jp/news_press/features_backgrounders/31591/)※2 TOTO「TOTO水環境基金 2018年度 助成団体活動広告」より(https://jp.toto.com/company/csr/environment/mizukikin/group/pdf/report_13.pdf)※3 LIXIL「MALE A APLASH! みんなにトイレを」より (https://www.lixil.com/jp/makeasplash/)※4  厚生労働省「水道分野における国際貢献」より(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/topics/bukyoku/kenkou/suido/jouhou/other/o4.html


正直申しますと、SDGsという言葉はこのプロジェクトに
参加するまで存じ上げませんでした。
私のような人が私のマンガを通じて、
SDGsに興味を持っていただければ幸いです。Message from 栗原正尚

>>続きはこちら https://the-owner.jp/archives/8134

マンガで世界を救うぞ! SDGsマンガ化計画
栗原正尚
1968年東京都生まれ。2000年より「怨み屋本舗』の連載がスタート。2度の連続ドラマ化、2度のスペシャルドラマ化を達成している。2020年、「怨み屋シリーズ」は通算73巻を発行、口ングセラーを重ねている。

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