「巻き込む力」を持つ会社は伸びる

何か新しいことを始めようとする際に、すべてを一人でこなしますか?それとも他の人も巻き込んでから挑戦しますか?

一人よりも集団で取り組めばより大きな力を生み出せるはずです。そして、そのためには周囲を巻き込む必要があります。

巻き込むことを会社の仕組みで作ることができている会社は伸びます。今回は、そんな「巻き込む力」について考えてみます。

目次

  1. なぜ「リーダーが変われば会社が変わる」のか
  2. 巻き込むとは組織で勝つこと
  3. ときには失敗もするがその都度乗り越える
  4. 「巻き込む力」を持つ人の任せる勇気

なぜ「リーダーが変われば会社が変わる」のか

どんな環境でも、その人が声をかけると周囲が自然と動きだす、そんな人がいます。その一方、同じことを言っていても、周りからほとんど相手にされない人もいます。この違いは何でしょうか。

「巻き込む力」を持つ人の言葉には魅力があり、信念があります。

カリスマ性があると表現しても良いでしょう。

リーダーが、「自分が最後は責任を取るから、存分にやりなさい」と言えば、それを聞いた部下は、「よし、やってやろう」とか、「この人のために働くぞ」という気になるものです。

もちろん、そうなるためには、「このリーダーの言うことだったら間違いない」という過去の経験が必要です。

成果を出し続けることで、「巻き込む力」が備わってきます。

巻き込むとは組織で勝つこと

人は一人ではできることが限られています。より多くの人を巻き込んで、組織で勝つことができれば、成果も大きくなります。

伸びる会社を見ていると、何か戦略を立てて行動する際に、一丸となって取り組むことができる組織になっているものです。

例えば、甲子園を目指して練習してきた高校球児が、都道府県大会で優勝を飾り、晴れて甲子園に出場できることになったときのことを想像してみてください。

出場の決定から間もなく、球児たちにはベンチ入りメンバーの選考が待っています。最後の夏を迎えている3年生が選ばれず、2年生がベンチ入りすることもあります。

ここで、選ばれなかった3年生の部員は辞めてしまうでしょうか。決してそんなことはなく、それぞれの立場で今できることに一生懸命取り組んでいる様子が目に浮かびます。

これは、厳しい練習を一丸となって乗り越えてきたがゆえの姿でしょう。それまでにも、練習の辛さから退部したいという思いが頭をよぎった部員がいるはずですが、それでも部に残ったのは、部員全員が一致団結しているからにほかなりません。

ときには失敗もするがその都度乗り越える

業績を伸ばす会社は、甲子園に出場する高校のように、社員全員が同じ方向を向いているものです。様々な個性ある人が集まっていても、まとまりがあります。

その中心には、「巻き込む力」を持ったリーダーがいます。そして、巻き込むためには、困難を乗り越えてでも成果を出す必要があります。

もちろん、必ずうまくいくわけではありません。しかし、「巻き込む力」を持ったリーダーは、何度失敗しても、決して諦めません。周囲を巻き込んでいるからです。

そこには責任があります。そして、仲間がいるからこそ高い壁も乗り越えられるのです。

スポーツマンガ等で、主人公を中心に弱小集団が強くなっていく姿がよく描かれます。

まさに「巻き込む力」です。

誰も強くなると思っていない中、強くなれると信じる主人公が様々な困難を乗り越えて成長していく、そして周囲を変えていく、そんなストーリーがよくあります。

マンガのような展開はないかもしれませんが、いずれにせよ伸びている会社ほど、様々な困難や失敗を乗り越えて成果を出しています。

「巻き込む力」を持つ人の任せる勇気

「巻き込む力」を持つということは、任せることができるということでもあります。部下に仕事を任せるのであれば、その部下には結果を出してもらわねばなりません。

いくらなんでも、結果を出さない人を巻き込み続けるわけにはいかないからです。伸びる会社は結果を出す人が多くいるものですが、一部のトッププレイヤーだけが結果を出しているような会社では、優秀な人が辞めるリスクを考えると、巻き込むことができないのです。

部下に寄り添う必要はないと識学ではお伝えしています。寄り添うということは、あくまで部下を気にすることであって、巻き込んで結果を出すこととは異なるのです。ですから、巻き込むために、任せる勇気を持ちましょう。

識学は、経営者の方に向け、どのように部下を巻き込めばいいかを説いています。興味がある方はぜひお問い合わせください。