2021年12月12日、「バンクシー展 天才か反逆者か(BANKSY GENIUS OR VANDAL?)」が、東京・原宿の「WITH HARAJYUKU」でついに開幕!バンクシーの貴重なオリジナル作品を含む、版画、立体オブジェクトなど70点以上の作品をはじめ、映像やポスターなど計100点以上を集結させた大規模展覧会ということで話題を呼んでいる。
ANDARTで共同保有しているバスキア作品も展示されるとのことで、さっそく訪問したANDART編集部が、展示の様子と本展の見どころをレポート。これから行く予定の人も、なんとなく気になっている人も、バンクシーの世界にどっぷり浸れる本展の魅力を感じてほしい。
入場前からワクワク!
会場となる「WITH HARAJUKU」には、展示エリア外にフォトスポットが登場。メインビジュアルにもなっている《Laugh Now》のスタイリッシュな装飾や、タレントのベッキーもなりきり写真を撮っていた《Girl with Balloon》のパネルがあり、来場記念に映える写真を撮影することができる。
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展覧会入り口では、バンクシーを代表するモチーフのネズミがお出迎え。ストリート感のある薄暗い空間に期待が高まる。スマートフォンアプリで無料の音声ガイドを聞くこともできるので、まずダウンロードしておこう。(手順:アプリ「izi.TRAVEL」をダウンロード→本展の対応ページへ)
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バンクシー×ウォーホル&バスキア 特別展示
ANDART編集部として最も気になっていたのが、バスキアの共同保有作品が展示されているエリア。世界各国の主要都市を巡回してきた本展だが、ニューヨーク開催時に人気を博したバンクシーのルーツを探るオリジナル企画コンテンツが、今回日本に初上陸した。バンクシーが影響を受けたとされるアンディ・ウォーホル、ジャン=ミシェル・バスキアの作品をバンクシー作品と並べて比較展示し、バンクシーの個性と制作背景に迫ろうというものだ。
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大量消費社会をテーマにしたウォーホルの《Marilyn》10点で覆われた壁は圧巻!バンクシーがこれにインスピレーションを受けて制作した《Kate Moss》6点と比べると、似ているようでそれぞれ異なるところも発見できておもしろい。バンクシーはスーパーモデルをモチーフとして起用することで、「人々はアートではなく、ブランドや人気のあるイメージにお金を払いたい。大衆はアートを必要としない」というアートマーケットの消費至上主義を指摘しているとされている。

ウォーホルの代名詞ともいえるスープ缶の作品をモチーフにしたバンクシー作品も。ウォーホルが用いたのはキャンベル社のスープ缶のデザインだが、バンクシーが描いたのはイギリス大手スーパーマーケット「テスコ」オリジナルブランドのスープ缶。「value(お値打ち)」と書かれた缶は安っぽくも見え、地元経済を脅かす大企業への批判が感じられる。
ANDARTでは、ウォーホルのキャンベルスープ缶の作品と、バンクシーがテスコを皮肉った作品を取り扱っているので、合わせてチェックしてみてほしい。
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バンクシーに影響を与えたもうひとりの現代アーティストが、バスキア。バンクシーはロンドンでのバスキア展開催に合わせ、バスキアの代表作のひとつ《Boy and dog in a Johnnypump》から人物像と犬を引用した壁画を出現させたことがある。バンクシーが同じストリート出身のアーティストとして敬愛しているバスキアの《Jawbone of an Ass》は、バスキアならではのモチーフが散りばめられた一作。バンクシーが受けた影響を想像しながら楽しんでほしい。
インスタレーションでバンクシーの世界を体感
ストリートのいわゆる“落書き”から始まったバンクシーのキャリア。今はプリントで出回っている作品も、もともとは街角の壁に描かれていたものが大半だ。消されたり上書きされたりする可能性の高いストリートでこそ、バンクシーのアートの本質が見えるとも言えるだろう。本展では、壁を存分に活用したストリートの再現や、バンクシー関連の映像の上映など、ストリートでの臨場感を味わうための工夫がされている。

ロンドン中心部の湖水泳場に設置された標識《No Swimming》には、湖にいるはずもないワニが描かれているが、設置から3週間ほど気にも留められなかったという。こうしてインスタレーションで見てみると、風景にすっかり溶け込んでおり、気づかないのも納得できる。この作品の隣には、ベッキーお気に入りの《BOMB LOVE》と、リボンをつけた軍用ヘリコプターを描いた初期作品《Happy Choppers》も展示されている。
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また、会場に入ってすぐ現れるアトリエの再現も大迫力。バンクシーらしきフードをかぶった人物の周りに、スプレー缶やステンシル板が散乱しており、制作風景やバンクシーという人物に対する想像がふくらむ。
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シュレッダー事件で超有名なあの作品も!
バンクシーが一躍有名になった2018年の「シュレッダー事件」。オークション会場で裁断された《Girl with Balloon》は、バンクシーといえば誰もが思い浮かべるほど代表的な作品となった。本展には、シュレッダーに仕掛けをする映像とともに同エディション作品が展示されている。

反戦のメッセージが込められた人気の作品《Love is in The Air》。本展では《Laugh Now》などとともに「プロテスト(抗議)」というテーマにカテゴライズされており、社会に一石を投じるバンクシーの精神が明確に伝わってくる。また、フレームに入った3部作版「Thrower」も見ることができる。

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さらに、ANDARTでも共同保有作品として取り扱いのある《Flag》《Pulp Fiction》《HMV》《Jack and Jill (Police Kids)》《Napalm》《Sale Ends (v.2)》のエディション作品も展示されており、テーマごとの文脈の中で鑑賞する貴重な機会となっている。
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バンクシー作品のオーナーになって、プレミアムビューイングへ!
ANDARTでは、本格アートのオーナー権を1枠1万円から販売中。大人気のバンクシーは8作品を取り扱っており、ベッキーお気に入りの《BOMB LOVE》をはじめ、バンクシーらしいモチーフの作品がそろっている。
また、ANDARTでは、オーナー・無料会員限定で、バンクシー8作全てを鑑賞できるキャンペーンを開催している。2021年12月15日〜2022年1月5日の期間に新規会員登録・オーナー権1枠以上の購入で、バンクシー作品を間近で鑑賞できるプレミアムビューイングにもれなくご招待。これを機に多くの方にバンクシー作品に親しんでいただきたい。
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東京展・展覧会概要
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バンクシー展 天才か反逆者か(BANKSY GENIUS OR VANDAL?)
期間:2021年12月12日(日)~2022年3月8日(火)
休み:2月24日(木)
時間:10:00~20:00 ※最終入場は閉館時間の30分前まで
会場:WITH HARAJUKU(東京都渋谷区神宮前1丁目14-30)
アクセス:最寄り駅の原宿駅竹下口より徒歩2分
チケット購入の詳細はこちら
ANDARTでは、バンクシーをはじめとする本格アートの所有権を1万円から購入することができます。無料で新作情報やオークション速報が入手できたり、限定の鑑賞イベントに参加できたりと、特典がいっぱい。まずは簡単にできる無料会員登録でチェックしてみてください!
文:ANDART編集部