コンテンポラリーアートという言葉をご存じですか? コンテンポラリーアートとは現代美術のことで、第二次世界大戦以降の美術作品のことを指すのが一般的です。今回はコンテンポラリーアートの概要から、その資産価値まで幅広く解説します!
目次
コンテポラリーアートとは?
コンテンポラリーアート(現代美術)はモダンアート(近代美術)と対比して考えられることが多いです。
モダンアートは普遍的な美の追求を目指し、一部の深い教養を持った人を鑑賞者として想定していました。それに対して、コンテンポラリーアートは作品が示す意味を重要視し、鑑賞者が自由に解釈するモノという前提があります。
コンテンポラリーアートは多くの人が楽しむことができる芸術作品と言えるでしょう。
コンテンポラリーアート流行の背景
なぜコンテンポラリーアートが注目されているのでしょうか?
資産としてのアートの注目度が高まったきっかけは中国の急速な経済成長にあると言われています。経済成長に伴い中国で富裕層が増加し、彼らが投資先の分散化としてアートを購入したことでアート市場は急速に成長しました。
日本では前澤友作氏がアメリカの画家であるバスキアの作品を2016年に約62億円と2017年に約123億円で立て続けに落札したことで話題になりました。
代表的なコンテンポラリーアート作家
バンクシー(生年月日不詳)
代表的な作品:《赤い風船に手を伸ばす少女》
街の壁などに政治色が強い絵を残す正体不明の芸術家。「芸術テロリスト」とも呼ばれ彼の行為には賛否が分かれる。ドキュメンタリー映画が製作されるなど強い影響力を持つ芸術家。
画像引用:https://commons.wikimedia.org/
マルセル・デュシャン(1887-1968)
代表的な作品:《泉》
フランス生まれの芸術家。現代アートの生みの親と言われる。アートの鑑賞を、「思考を楽しむもの」と考え新たな時代の流れを作った。
画像引用:https://www.theguardian.com/
ジャン=ミシェル・バスキア(1960-1988)
代表的な作品:《Untitled》
1960年にアメリカで生まれ27歳という若さでこの世を去り、わずか10年の活動で黒人アーティストとしての道を拓いた、20世紀美術の最も重要な巨匠の1人とされるアメリカ人アーティスト。
資産としてアートを購入することはおすすめ?
アート作品の価値は中長期的に大きく上がる可能性があります。まずは、資産としてのアートのリスクとリターンを見ていきましょう。
資産としてのアート作品購入のリスクとリターン
アート作品は政治情勢や経済状況の影響をあまり受けないため、比較的価値が下がりにくいと言えます。ただ、売りたい時に買い手がいるかどうか(流動性)は不確実な点には注意が必要です。
また、現物を保有する場合は特有のリスクがあるため気を付けなければなりません。
偽物リスク
購入した作品が偽物だった場合、大きな損害を被ることになります。現在ではブロックチェーンを利用した書き換え不可能なデジタル証明書の普及も進んでおり、偽物リスクは抑えられつつあるようです。
破損リスク
自宅が火事になったり、思いがけず作品が破損してしまったりすることがあります。その場合、アート作品としての価値が大きく減少してしまいます。
盗難リスク
現物を保有する場合、一定の盗難リスクがあります。
どのくらい価値が上昇するかは作品ごとに大きく異なるため、リターンの大きさを一概に示すことは困難です。
しかしアート市場は近年大きく成長しており、コンテンポラリーアートが占める割合もどんどん大きくなっています。そのため、価値ある作品を見定めることができれば今後大きなリターンを獲得することが可能です。
また、アート作品は一般的に作者が亡くなると価値が上昇する傾向があります。
コンテンポラリーアート作家の中にはいまだに第一線で活躍している方が多いです。彼らの作品を購入することで数年後~数十年後に市場価値が大きく増大する可能性があります。
資産面以外でのアートの魅力
アートは資産としての価値だけでなく、それ自体に大きな魅力があります。
鑑賞を楽しむことができる
アート作品の本来の価値は鑑賞を楽しむ所にあります。特にコロナの影響で家で過ごす時間が長くなったいま、自宅にアート作品を飾ることでより心の豊かさを実感できるかもしれません。
アーティストを応援できる
アート作品を購入することはそのアーティストを応援することに繋がります。自分が目をつけた駆け出しのアーティストが有名になれば、自分のことのように喜びを感じることが出来るでしょう。
アートを購入する方法
アート作品の購入方法を大きく4つご紹介します。
1.オークション
アート作品の購入で一番イメージが付きやすいのがオークションではないでしょうか?
有名なアーティストの作品はオークションで販売されるのが一般的です。ニュースでは何十億という落札価格が報道されることもありますが、決して一部の富裕層のためだけのものではありません。
Sotheby’s(サザビーズ)やSBI Art Auction、Shinwa Auctionなどでは数万円から数十万円で落札された作品もあります。
2.画廊
画廊とは美術品を展示するギャラリーのことで、実物を見て購入できるというメリットがあります。
また、画廊に足を運ぶことでまだ無名の若手アーティストの作品に出会うこともできます。もしかすると今後有名になる芸術家の作品を格安で手に入れることができるかもしれません!
3.ネットでの直接購入
芸術作品をインターネット上で直接購入する方法もあります。ネットでの直接購入を利用すれば多数の芸術家の作品を同時に比較することができます。
また、画廊に足を運ばずに作品を鑑賞し購入の検討をすることができるため、画廊に行くハードルが高いと感じる初心者の方におすすめです。
4.共同保有
リスクを最小限に抑えたい方には共同保有がおすすめです。1つの芸術作品を出資額に応じて複数のオーナーと共同で保有する方法です。購入したオーナー権は売却することが可能なので、会員間取引においては、オーナー権購入時の価格より高い価格で他の会員への売却取引が成立する可能性もあります。
ANDART(アンドアート)
ANDART(アンドアート)は、「1万円から始める本格アートコレクション」がコンセプトのオーナー権プラットフォームサービスです。
アンディ・ウォーホルやバンクシーなど有名コンテンポラリーアート作家の作品のオーナー権を1万円から購入することができます。
オーナー権を購入した作品はオンラインコレクションとして鑑賞することが可能です。
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