コロナ禍によるコンタクトレンズの装用機会・頻度の減少で、2020年の市場は大幅に縮小
~2021年は復旧の方向に向かう見通し~
株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、国内のコンタクトレンズ及びその関連製品市場について調査を実施した。
1.市場概況
2020年のコンタクトレンズ・コンタクトレンズ⽤剤・⽤品・点眼薬の国内市場規模は、2,711億円(メーカー出荷額ベース)と推計する。コロナ禍による外出自粛や対人接触機会の減少に伴うコンタクトレンズの装用機会・頻度の減少により、前年から8.1%と大幅に縮小した。
2.注目トピック
新型コロナウイルス感染症の市場へのインパクト
2020年はコロナ禍の影響を受け、コンタクトレンズ関連市場は全体で2,711億円の規模に留まった。前年に比べ239億円、前年比8.1%のマイナスとなった。前年(2019年)が消費税増税に向けた駆け込み購買の影響もあり近年で最大の規模に市場拡大していたために、マイナスの落差が一層大きく感じられる。 マイナスの要因としては、緊急事態宣言をはじめ感染防止のための政策的要請により販売店の休業・時短・閉鎖が余儀なくされたことや、在宅勤務など外出や対人接触の機会が減少したことでコンタクトレンズ装用の機会・頻度が減少したことなどが重なり、需要縮小を招来したものといえよう。
3.将来展望
2021年においては、コロナ禍の終息は依然不透明な状況と思われるが、2020年のような社会活動の停止状況には陥らないとの観測から、市場は復旧の方向に向かう見通しである。また、この間、販売店に来店困難なユーザーへの対応など極力需要縮小に陥らないための工夫・活動が行われており、そうした対応力の向上も市場回復を支える助力になると期待されている。
調査要綱
1.調査期間: 2021年7月~9月 2.調査対象: コンタクトレンズメーカー、コンタクトレンズ⽤剤・⽤品メーカー、医薬品(点眼薬)メーカー 3.調査方法: 当社専⾨研究員による直接⾯談、電話・e-mail等によるヒアリング調査および⽂献調査併⽤ |
<コンタクトレンズ・コンタクトレンズ⽤剤・⽤品・点眼薬市場とは> 本調査におけるコンタクトレンズ・コンタクトレンズ⽤剤・⽤品・点眼薬市場とは、視⼒矯正等のために⾓膜に直接接触させて使⽤するレンズの形態をした⾼度管理医療機器であるコンタクトレンズ、コンタクトレンズのケア(洗浄、すすぎ、消毒、保存)に⽤いる製品であるコン タクトレンズ⽤剤・⽤品、およびコンタクトレンズ装⽤時に使⽤する⽬薬によって構成される市場を指す。 |
<市場に含まれる商品・サービス> コンタクトレンズ、コンタクトレンズ⽤剤・⽤品、点眼薬 |
出典資料について
資料名 | 2021年版 コンタクトレンズに関する市場動向調査 |
発刊日 | 2021年09月30日 |
体裁 | A4 225ページ |
定価 | 363,000円 (本体価格 330,000円) |
お問い合わせ先
部署 | マーケティング本部 広報チーム |
住所 | 〒164-8620 東京都中野区本町2-46-2 |
電話番号 | 03-5371-6912 |
メールアドレス | press@yano.co.jp |
©2021 Yano Research Institute Ltd. All Rights Reserved.
本資料における著作権やその他本資料にかかる一切の権利は、株式会社矢野経済研究所に帰属します。
報道目的以外での引用・転載については上記広報チームまでお問い合わせください。
利用目的によっては事前に文章内容を確認させていただく場合がございます。