KAWSの日本初大型展覧会「KAWS TOKYO FIRST」が大変な盛り上がりを見せている。そこで今回は「KAWS TOKYO FIRST」の開催地である六本木の森アーツセンターギャラリーの周辺にある、無料で誰でもみることができるパブリックアートを紹介する。六本木に行く際は、ぜひ参考にしていただきたい。



目次

  1. チェ・ジョンファ(崔正化)《ロボボロボロボ》
  2. マーティン・プーリエ《守護石》
  3. 吉岡徳仁《雨に消える椅子》
  4. 5人のアーティスト「六本木トンネルの壁画」
  5. ドゥル-グ・デザイン(ヨルゲン・ベイとクリスチャン・オッペワル&シルヴァン v.d. ヴェルデン)《デイ・トリッパー》
  6. ツァイ・グォチャン(蔡國強)《高山流水-立体山水画》
  7. 内田繁《愛だけを・・・》
  8. 安田侃《意心帰》
  9. 安田侃《妙夢》
  10. シラゼー・ハウシャリー/ピップ・ホーン《ブルーム》
  11. アンドレア・ブランジ《アーチ》
  12. ロン・アラッド《エバーグリーン?》
  13. エットーレ・ソットサス《静寂の島》
  14. ジャスパー・モリスン《パーク・ベンチ》
  15. フロリアン・クラール《フラグメントNo.5》
  16. 高須賀 昌志「3つの遊具」
  17. イザ・ゲンツケン《薔薇》
  18. トニー・クラッグ《ファナティックス》
  19. 村上隆《お花の親子》
  20. ルイーズ・ブルジョワ《ママン》

チェ・ジョンファ(崔正化)《ロボボロボロボ》

チェ・ジョンファ(崔正化)《ロボボロボロボ》
(画像=チェ・ジョンファ(崔正化)《ロボボロボロボ》)

画像引用:https://at-art.jp/

「六本木ヒルズパブリックアート&デザインプロジェクト」の一環として制作された《ロボロボロボ》がシンボルの「さくら坂公園(ロボロボ園)」。チェ・ジョンファは、1990年代から韓国のアートシーンを牽引し、「六本木アートナイト2019」や東京ミッドタウンでも作品を発表してきた日本でも人気のアーティスト。プラスチックでできたロボットやカラフルな滑り台などの遊具は、子どもだけでなく大人も見ていて楽しいアートだ。

所在地:〒106-0032 東京都港区六本木6丁目16-46
設置場所:さくら坂公園

マーティン・プーリエ《守護石》

マーティン・プーリエ《守護石》
(画像=マーティン・プーリエ《守護石》)

画像引用:https://at-art.jp/

1941年生まれのアメリカ人アーティスト、マーティン・プーリエは竹や石、木など有機的な素材を使って制作する彫刻家。プーリエは日本文化に精通しており、今作は日本の石工とのコラボレーションで制作。柔らかい曲線を描く大きな石は、どっしりとしていて安心感を覚える雰囲気を醸し出す。極めてシンプルな姿に想像力を駆り立てられる作品。

所在地:〒106-0032 東京都港区六本木6丁目9
設置場所:六本木ヒルズ内 毛利庭園・朝日テレビ近く

吉岡徳仁《雨に消える椅子》

吉岡徳仁《雨に消える椅子》
(画像=吉岡徳仁《雨に消える椅子》)

画像引用:https://at-art.jp/

デザイン、建築、現代美術で活躍する吉岡徳仁は、国際的なアワードを幾つも受賞し、MoMAなどに作品が所蔵される日本を代表するデザイナー/アーティスト。《雨に消える椅子》は、天体望遠鏡のレンズの原料を使用した巨大なガラスで出来ていて、雨が降るとその姿が消えるように見える。雨の日に訪れたいパブリックアートだ。

所在地:〒106-0032 東京都港区六本木6丁目9
設置場所:六本木けやき坂道路 テレビ朝日本社前

5人のアーティスト「六本木トンネルの壁画」

東京都が管理している「ストリートペインティング事業」の一つとして、2004年に完成した六本木トンネルの壁画。東京都の公募展入賞者から選ばれた5人の若手アーティストが制作した。ジッパーの作品はトリックアートのように写真を撮り合うのが楽しい参加型パブリックアート。他のアートもそれぞれ高さ約3メートル、幅約8メートルの大きな壁画なので、是非足を止めてじっくり鑑賞したい。

《ジッパー》アーティスト:北川純
(画像=《ジッパー》アーティスト:北川純)

画像引用:https://www.kissport.or.jp/

《夕方の絵》アーティスト:松本力
(画像=《夕方の絵》アーティスト:松本力)

画像引用:https://www.kissport.or.jp/

《ROPPONGI SEASIDE TUNNEL》アーティスト:桑久保徹
(画像=《ROPPONGI SEASIDE TUNNEL》アーティスト:桑久保徹)

画像引用:https://ameblo.jp/artony/entry-11474760461.html

《東京八景》アーティスト:鮫島大輔
(画像=《東京八景》アーティスト:鮫島大輔)

画像引用:https://ameblo.jp/artony/entry-11474760461.html

《砂漠中のハイビスカス》アーティスト:楊雅淳
(画像=《砂漠中のハイビスカス》アーティスト:楊雅淳)

画像引用:https://at-art.jp/

所在地:〒106-0032 東京都港区六本木7丁目23-22
設置場所:六本木トンネル内

ドゥル-グ・デザイン(ヨルゲン・ベイとクリスチャン・オッペワル&シルヴァン v.d. ヴェルデン)《デイ・トリッパー》

ドゥル-グ・デザイン(ヨルゲン・ベイとクリスチャン・オッペワル&シルヴァン v.d. ヴェルデン)《デイ・トリッパー》
(画像=ドゥル-グ・デザイン(ヨルゲン・ベイとクリスチャン・オッペワル&シルヴァン v.d. ヴェルデン)《デイ・トリッパー》)

画像引用:https://azabu-guide.tokyo/

ドゥルーグ・デザインとは、1993年にオランダで発足したデザイナー集団、またはブランドのこと。彼らが制作したのは、寄り掛かる、座る、しゃがむなどの人が日常的にとる7種類のポーズと家具が一体化した作品《デイ・トリッパー》。近くで見ると、より立体的で思わず座ってみたくなる形。東京の街に映えるビビットなピンクには白の花柄がプリントされている。

所在地:〒106-0032 東京都港区六本木6丁目10
設置場所:六本木けやき坂道路 グランドハイアット東京近く

ツァイ・グォチャン(蔡國強)《高山流水-立体山水画》

ツァイ・グォチャン(蔡國強)《高山流水-立体山水画》
(画像=ツァイ・グォチャン(蔡國強)《高山流水-立体山水画》)

画像引用:https://japanguidepost.blogspot.com/

ツァイ・グオチャンは中国出身、ニューヨーク在住の現代美術家。異なった文明や社会、人々が互いに調和・共存するための手段としてアートを捉え制作している。1986年〜95年は日本で活動していた。《高山流水-立体山水画》は、中国の伝統的な山岳や河水などを描いた風景画を立体に表現した作品。よく見ると岩肌には山羊や鳥、木々などがブロンズで彫刻されている。

所在地:〒106-0032 東京都港区六本木6丁目10-3(グランドハイアット東京)
設置場所:六本木ヒルズ内 グランドハイアット東京前

内田繁《愛だけを・・・》

内田繁《愛だけを・・・》
(画像=内田繁《愛だけを・・・》)

画像引用:https://livedoor.blogimg.jp/

内田繁(1943年 2016年)は、山本耀司のブティックなどを手掛け、ニューヨークのメトロポリタン美術館など世界各地の美術館に作品が所蔵される世界的なインテリアデザイナー。ジミー・マクヒュー作曲のジャズの名曲『I Can’t You Anything But Love』からつけられたベンチは、「モノからある種の重力を取り除きたい」と考えてデザインされたもの。

所在地:〒106-0032 東京都港区六本木6丁目10
設置場所:六本木けやき坂通り けやき坂コンプレックス前

安田侃《意心帰》

安田侃《意心帰》
(画像=安田侃《意心帰》)

画像引用:https://tsao.co.jp/

東京ミッドタウンの吹き抜けた開放的な空間に佇む大理石の彫刻。大理石の自然を思わせる色合いと、角を一切持たず丸みを帯びた不完全なフォルムがやさしく鑑賞者の心に馴染む。数十億年という時を経て作られた大理石は地球の一部であり、ぽっかりと空いた穴に体を埋めることで、作品や地球と一体化できる。作者である安田侃は大理石の産地として知られる北イタリアのピエトラサンタにアトリエを構え、大理石とブロンズによる彫刻の創作活動を続けている。

所在地:〒107-0052 東京都港区赤坂9-7-1
設置場所:東京ミッドタウン・ウエスト近く B1

安田侃《妙夢》

安田侃《妙夢》
(画像=安田侃《妙夢》)

画像引用:https://www.tokyo-midtown.com/

ミッドタウンの玄関口に堂々と構えるゲートのような存在の彫刻作品。黒光りして存在感のある大きなブロンズの彫刻は、思わず近くに寄って触れたくなるような不思議な魅力を放つ。都会の整然としたビル群を見上げる不完全な物体は、通りがかった人々の印象に深く残るに違いない。

所在地:〒107-0052 東京都港区赤坂9-7-1
設置場所:東京ミッドタウン・プラザ1F

シラゼー・ハウシャリー/ピップ・ホーン《ブルーム》

シラゼー・ハウシャリー/ピップ・ホーン《ブルーム》
(画像=シラゼー・ハウシャリー/ピップ・ホーン《ブルーム》)

画像引用:https://www.tokyo-midtown.com/

作品タイトル「BLOOM」は、想像力を解き放つ、広々とした草原を意味する。空に向かってそびえ立つ流動的な立体は、洗練されたミッドタウンの景観に馴染みつつも確かなインパクトをもたらしている。本作は彫刻家と建築家の夫婦の共同制作。

所在地:〒107-0052 東京都港区赤坂9丁目7-1
設置場所:東京ミッドタウン乃木坂駅方面交差点付近

アンドレア・ブランジ《アーチ》

アンドレア・ブランジ《アーチ》
(画像=アンドレア・ブランジ《アーチ》)

画像引用:https://at-art.jp/

1938年イタリア・フィレンツェ生まれの建築家/デザイナーのアンドレア・ブランジ。1966年から1974年までイタリアのアバンギャルド集団「アーキズーム」に所属して活動していた。《アーチ》はデザインと建築の間のような作品で、その境界線を表すかのように歩道と車道の間に位置している。

所在地:〒106-0032 東京都港区六本木6丁目12
設置場所:六本木けやき坂通り けやき坂コプレックス・《愛だけを・・・》の近く

ロン・アラッド《エバーグリーン?》

ロン・アラッド《エバーグリーン?》
(画像=ロン・アラッド《エバーグリーン?》)

画像引用:http://www.ronarad.co.uk/

ロン・アラッドは、1951年イスラエル生まれのアーティスト/建築デザイナー。ポルトロノバ社など世界の一流家具メーカーのためにデザインを提供し、プロダクトとしては椅子が人気。24本のブロンズのパイプが無限大のサインの形に形成された《エバーグリーン?》は、地面から伸びる植物のアイビーも無限に絡みつく。アイビーの成長によって表情を変える作品。

所在地:〒106-0032 東京都港区六本木6丁目11
設置場所:六本木ヒルズ内 ゲートタワー前

エットーレ・ソットサス《静寂の島》

エットーレ・ソットサス《静寂の島》
(画像=エットーレ・ソットサス《静寂の島》)

画像引用:https://at-art.jp/

エットーレ・ソットサス(1917年-2007年)はオーストリア生まれ、イタリアの建築家/工業デザイナー。オリベッティ社のタイプライターのデザインをしたことで知られている。「たくさんの人や車が行き交う街中に遮断されたプライベートな空間を望む人達のものを作ること」を目的にして制作された作品。歩き疲れた時に休憩したくなる安定したシンプルな空間。

所在地:〒106-0032 東京都港区六本木6丁目11
設置場所:六本木ヒルズ内 ゲートタワー前

ジャスパー・モリスン《パーク・ベンチ》

ジャスパー・モリスン《パーク・ベンチ》
(画像=ジャスパー・モリスン《パーク・ベンチ》)

画像引用:https://matcha-jp.com/

ジャスパー・モリソンはロンドン出身のプロダクトデザイナー。東京、ロンドン、パリを拠点に活動し、無印良品の商品デザインを手がけたこともある。《パーク・ベンチ》のデザインコンセプトは「ベンチそのもの」。好奇心を持たせるものではなく、環境とのバランスを意図しているとのこと。ただのシンプルな長いベンチだと思っていても、そこにはコンセプトが存在して、世界的なデザイナーによるデザインなのがパブリックアート(ファニチャー)の面白いところだ。

所在地:〒106-0032 東京都港区六本木6丁目15
設置場所:六本木けやき坂通り けやき坂テラス近く

フロリアン・クラール《フラグメントNo.5》

フロリアン・クラール《フラグメントNo.5》
(画像=フロリアン・クラール《フラグメントNo.5》)

画像引用:https://tsao.co.jp/

フロリアン・クラールは、音楽や映画、科学、建築に基づく作品を制作するドイツ出身のアーティスト。武蔵野美術大学で非常勤講師でもある。本作品は、月のパビリオン(仮説の建築物やテントのこと)をテーマに、アルミニウムで出来た11個の基礎パーツを組み合わせて制作。緑に囲まれた冷たそうなアルミの空間が非日常感を演出している。

所在地:〒107-0052 東京都港区赤坂9丁目7 (芝生公園ゾーン)
設置場所:東京ミッドタウン 芝生公園

高須賀 昌志「3つの遊具」

高須賀昌志は、人々を取り巻く環境とアート・デザインの関係をテーマに大学で教鞭を執りながら、パブリックアートの制作を行なっている。東京ミッドタウン檜町公園に点在するシリーズ3作品は、日本の伝統文化である「見立て」「遊び」「尽くし」などの美意識に基づき、造形上のモチーフとして古来日本に伝わる『文様』をテーマに制作されたもの。古来、自然と密接な関わりを持ち、そのありようを純化させてきた精神性の象徴として『文様』を捉え、そのかたちの美をパブリックアートとして表現した。いずれも“遊具”をテーマに作品づくりをしている点もユニーク。アートとして目で楽しめるばかりでなく、檜町公園を訪れた子供たちの遊び場としても、大切な役割を果たしている。

《FUJIN かぜのかみさま(ブランコ)》
(画像=《FUJIN かぜのかみさま(ブランコ)》)

画像引用:https://parkful.net/

源氏物語に由来する名前や数が充てられた、香道の組合の一つである「源氏香」。《FUJIN かぜのかみさま》は、そのシンプルな文様からインスピレーションを受けて制作された。

《KAIJIN うみのかみさま(プレイジム)》
(画像=《KAIJIN うみのかみさま(プレイジム)》)

画像引用:https://parkful.net/

たなびく波と雲の立涌(たちわき)文様からインスピレーションを受けて制作された。

《SANJIN やまのかみさま(すべり台)》
(画像=《SANJIN やまのかみさま(すべり台)》)

画像引用:https://parkful.net/

卍の紋からインスピレーションを受けて制作されたもの。独創的なかたちの組み合わせが印象的。

所在地:〒107-0052 東京都港区赤坂9丁目7
設置場所:東京ミッドタウン檜町公園内

イザ・ゲンツケン《薔薇》

イザ・ゲンツケン《薔薇》
(画像=イザ・ゲンツケン《薔薇》)

画像引用:https://offsociety.com/

イザ・ゲンツケンはベルリンを活動拠点にするドイツ人アーティスト。コンクリートや石膏、木材など幅広い素材を使用して彫刻やインスタレーション作品を手掛ける。地上から高さ約8mの一輪の薔薇が自立する彫刻作品は、彼女としては珍しい作品とされている。葉脈や茎の棘など、細部まで表現された作品は、是非足を止めてじっくりと眺めてみたい。

所在地:〒106-6108 東京都港区六本木6-10-1
設置場所:66プラザ内 ハリウッドビューティープラザ前

トニー・クラッグ《ファナティックス》

トニー・クラッグ《ファナティックス》
(画像=トニー・クラッグ《ファナティックス》)

画像引用:https://www.tokyo-midtown.com/

トニー・クラッグは1949年、イギリス出身の彫刻家。日常の道具や自然物などを使って、人間と自然との関係をテーマにした作品を制作し続けている。1970年代後半からプラスチックやガラス、合板などの素材を組み合わせて、人物や道具など新しい物体を連想させる作品を発表している。近年は鉄やブロンズなどの素材を使った作品が多いと言われている中で制作された《ファナティックス》は、楕円形とその断面からなる幾何学をベースに2006年、東京ミッドタウンに設置された。こちらはよく見ると、いくつかの人間の横顔が隠れているそう。様々な角度から観察して鑑賞を楽しみたい。

所在地:東京都港区赤坂9-7-1
設置場所:1階芝生広場の近く

村上隆《お花の親子》

村上隆《お花の親子》
(画像=村上隆《お花の親子》)

画像引用:https://www.roppongihills.com/

日本を代表する現代美術家・ポップアーティストとして、世界で活躍している村上隆2020年11月に六本木ヒルズ66プラザにて公開された《お花の親子》は、「ROPPONGI HILLS TAKASHI MURAKAMI PROJECT」の一環として特別に制作された。高さ約10mにも及ぶ巨大なモニュメントは、ポップなお花モチーフと輝く金色が圧倒的な存在感を放つ、村上隆の最大級の作品。様々な角度から見て、ぜひ新たな発見を楽しみたい。公開は2021年9月26日まで(2021年7月20日現在時点)。

所在地:東京都港区六本木6-10-1
設置場所:六本木ヒルズの玄関・66プラザ

ルイーズ・ブルジョワ《ママン》

ルイーズ・ブルジョワ《ママン》
(画像=ルイーズ・ブルジョワ《ママン》)

画像引用:https://www.ehills.co.jp

フランス・パリ出身のアーティスト、ルイーズ・ブルジョワによる《ママン》は六本木ヒルズの名物。高さ約10mのクモは、体内に20個近くの大理石で作られた卵を抱えている。「ママン」はフランス語で「母」という意味で、彼女の母親への思いを蜘蛛の姿にして表現した作品。

所在地:〒106-6108 東京都港区六本木6-10-1
設置場所:66プラザ内 森タワー前

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文:ANDART編集部