アートのある生活って、ちょっと憧れ。でも、なんとなく敷居が高くて難しい。そんなアート購入に関する用語や買い方、アートの価格の決まり方まで、アートを取り巻く世界を少し覗いてみませんか?

教えて!アート購入のきほん ーVOL.2ー アートの値段って誰が決めているの?
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アートって高いの? アートの値段って誰がつけているの?… そんな疑問を、NEW ART STYLE編集部と一緒にといていきましょう!

アートの価格ってどう決まるの?
(画像=アートの価格ってどう決まるの?)

アート界の2つの市場 ー プライマリー市場、セカンダリー市場

ギャラリーのショーウィンドウ
(画像=ギャラリーのショーウィンドウ)

アートを販売する市場には「プライマリー市場(一次市場)」と「セカンダリー市場(二次市場)」があります。

プライマリー市場」は、作家が新作をお客さんに販売する市場、つまり、作品が世の中に最初に出る市場です。購入者が支払ったお金は、作家さんとギャラリーに入ります。

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セカンダリー市場」は、一度販売された商品が別の購入者に転売される市場です。購入者が支払ったお金は、元の持ち主とオークション会社に入ります。

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「プライマリー市場」の価格は、作品のサイズや作家の経歴、どのように作家をプロモーションするのかという戦略などを考慮してギャラリーで決められます。一方、「セカンダリー市場」では、購入したいお客さんが値段をつけ、最も高い価格を付けた人が購入出来ます。このため、人気が高い作家・作品は値段が上がっていきます。

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例えば、こちらのグラフは、日本国内でオークションの落札件数の多い作家5名の年間平均価格の推移を示したものです。どの作家も変動はありますが、作家によっては価格が10年で約10倍まで上がった例もあります。*1

データ出典元:「日本のアート産業に関する市場調査 2020」(一社)アート東京、(株)QUICK
(画像=データ出典元:「日本のアート産業に関する市場調査 2020」(一社)アート東京、(株)QUICK)
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セカンダリー市場では、ここ10年ほどで「現代アート」が人気に。

現代アート作品を見る女性
(画像=現代アート作品を見る女性)
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ジャンル別の平均価格の推移で見ると、国内では、「日本画」や「日本洋画」は下落傾向にあり、「現代美術」は2012年以降に急騰してから,高い水準を維持しています。*1

データ出典元:「日本のアート産業に関する市場調査 2020」(一社)アート東京、(株)QUICK
(画像=データ出典元:「日本のアート産業に関する市場調査 2020」(一社)アート東京、(株)QUICK)

これは世界的な傾向とも一緒で、2大オークション会社「クリスティーズ」「サザビーズ」でも、昔は「印象派」「近代美術」の売り上げが中心だったものの、2005年頃に一気に「現代美術」の市場が大きくなり、今は「現代美術」の市場は「近代美術」の倍ほどの大きさになっています。*2

新作を作り続けている作家や、若手作家の作品は「プライマリー市場」でも比較的購入しやすいのもメリットですね。

まずはお気に入りの作家さんを見つけてみませんか?

手の届きづらい高額作品を、少額から「共同保有」できるサービスも。

お金の画像
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近年はアートをもっと身近にする、新しいサービスも展開されています。例えば、少額からアート作品のオーナーになれる共同保有プラットフォーム「ANDART」では、これまで手が届きづらかった高額な有名アート作品や大型作品でも1万円から購入 / 売買することができます。オーナー限定鑑賞イベントで実際に作品を見ることもできますよ。

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まとめ

まとめ
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【教えて!アート購入のきほん】シリーズ記事
ーVOL.1ー そもそもアートってどこで買えるの?

出典:
1「日本のアート産業に関する市場調査 2020」(一社)アート東京、(株)QUICK
2「絵(エッ)、6億円が100億円に 美術品の経済的価値を問う」 R・MIURA/著 ギャラリーステーション

文:ANDART編集部