ユーザーインタビュー第3回目は、IT系ベンチャーで活躍されている葛西さんへお話を伺いました。アートに興味を持った経緯からインタビューは始まり、実際に共同保有を始めてみて生まれたアートに対する想いの変化や今後の期待をお話しいただきました。
葛西さんプロフィール
KLab株式会社でソーシャルゲームの運用を担当し、その後サイバーエージェントで新規案件の立ち上げを経験。独立し、会社を立ち上げ、現在はフリーランスとして複数の会社をサポート。
もともと、アートは身近な存在でした。
―いつ頃からアートに関心を持ちましたか?
バックボーンからお話しすると、母親がデザイナー、姉が美術の先生の資格を保持していた関係で家庭の中では絵が飾られていました。幼少期から絵に関する関わりは深かったです。また新卒の時の勤務先が港区周辺だったので仕事終わりに森美術館の展示へよく行ってました。
―その際、どのようなジャンルの展示をよく見に行かれてました?
アートに関して言うと正直、造形が深いわけではないので、国内外の有名作品が一挙に東京に集まりました…のような大型展示を中心に訪れていました。
共同保有することの精神的価値
―ANDARTはどういった経緯でご存知になったんでしょう?
Twitter上で、CEOの方のツイートが偶然タイムラインに流れてきて知りました。
―最初は当社サービスに対してどういう印象を持ちましたか?
とても好印象でした。もともとアートに興味があって、自宅で所有したい願望がありましたが、そもそも有名絵画は1人で出せる金額ではないので悩んでいました。その時偶然ANDARTを知って、有名画家の方を100人200人で共同所有するというコンセプトを好きになりました。
―KAWSの作品を1枠5万で買うことに納得感はありましたか?
まず5万円はめちゃくちゃ安いと思っていて、投機目的で言うと株が100株単位から始まって1株300円という時に、5万円はほぼミニマムくらい。少額からアート保有を始められるというのは入りやすいなと思いました。また、アートは資産価値以外のプラスアルファのものがあると思っています。ANDARTを周りの人にも薦めているんですが、投資目的では薦めていなくて、アートの共同所有を試したら「5万円以上の精神的な幸福価値があるので、やってみた方が良いよ」とおすすめしてます。
ー”アートへお金を投じる”という行為はどのような点で魅力ですか?
株式と比べて購入上限があるため、所有する稀少性がある点と、自分の資金をアートという教養分野にも投入することができるのが株式購入と比べて稀有な体験でした。
”作者の思い”を知る
ー共同保有をされたあと、アート作品に対する見方は変わりましたか?
アート全般に対する興味関心は上がりました。例えばキャンバスに墨を垂らして作られる名和晃平《Direction#182》の制作過程が掲載されていましたけど、そういうのを見ることができると理解が深まります。”現代アートの魅力”は個人的には作者の思いにあると思ってます。理解されなくてもいいやと思うアーティストもいる中で、かみ砕いて一般ユーザーに伝えていくアーティストは好きですね。
編集記
葛西様が仰った「”現代アートの魅力”は個人的には作者の思いにある」という点に共感しました。現代アートの魅力の一つは、 同じ時代を生きている作家が、 同じ情勢や社会環境の中で感じたことが反映された作品を楽しめることや、 作家自身の発する生の言葉を聞く機会があることだとされています。
大変お忙しい中、インタビューにご協力頂き誠にありがとうございました。