「自己肯定感低めの人」のための本
(画像=oatawa/stock.adobe.com)

(本記事は、山根 洋士氏の著書『「自己肯定感低めの人」のための本』=アスコム、2020年9月26日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)

ノイズに影響されないように体質を改善しよう

あなたを邪魔するメンタルノイズは探せましたか?

あれもできない、これもできないと悩んでいたことや、なにをやるにしても自信がなくてすぐに弱気になっていたり、やる気がなくなったりしていたのも、すべて原因はメンタルノイズです。

「うまくいかないのはノイズのせいだったんだ」と気がつくだけで、スッと心がらくになる人もいます。

なんでうまくいかないんだという得体の知れない不安から解放されるからです。

人付き合いが下手、決断力がない、行動力がない、といった悩みがあっても、潜在意識の中で育ってきたノイズの存在に気がつくと、「自分が悪いわけではないんだ」と自分責めをやめられる。

ネガティブな面も含めて、自分を肯定できるようになってきます。

メンタルノイズの存在に気づくだけで、目の前の課題や問題が解決してしまう人もいます。ものごとの受け止め方が変わるので、そこからこれまで無自覚に(無意識に)とってきた行動が変わり、結果的に問題が解消されていくのです。

一方で、ノイズに気がついても、やっぱり悩んでしまう人もいます。

この本を読んでいるあなたも、ノイズはわかったけど「で、どうすればいいの?」と思っているかもしれません

たしかにそうですよね。あなたとノイズは、子どもの頃からの長い付き合いですから、いきなり「はい、さよなら」とはいきません。

思考停止ノイズと一緒に生きてきた人が、すぐに、なんでもバシバシと決める人には変われなくても普通のこと。

頑張って一時は「決められる人」になったとしても、いずれ再びノイズに邪魔されて、いつもの優柔不断に戻ってしまう……なんてこともありがちです。

自分を変えるって、とても難しそうですよね。

でも安心してください。

メンタルノイズがわかっていれば、その影響を受けないように少しずつ体質改善していくことができます

あなたも病気や怪我を防ぐために、普段から運動したり、食事に気をつけたりしますよね。それと同じ。いわば「心の免疫力」を高めるようなことだと思ってください。

心の免疫力を高める3つのポイント

この章では、メンタルノイズの影響を受けないようにする、要するにノイズをキャンセルできる「ノイキャン体質」になるための簡単なエクササイズを紹介します。

エクササイズは全部で10個。どれも1分もあればできるので、できそうなものから試してみてください。やってみると、ものの見方や考え方を変える感覚がちょっとずつ掴めるはずです。

前提として、そもそもメンタルノイズに影響されやすい人の特徴は次の3つです。

①受け身になりやすい素直な人
②ものごとを深く考える内向的な人
③切り替えが苦手な生真面目な人

これらに対して、受け身のクセをなくすエクササイズ、自分を客観視するエクササイズ、思考を切り替えるエクササイズを用意しました。

さっそく次のページから紹介していきます。

「自己肯定感低めの人」のための本
山根 洋士
心理カウンセラー。心理学だけでなく、数多くの経営者やプロスポーツ選手、芸能人等への取材経験、AIやロボット工学、脳科学などを取り入れた、メンタルノイズメソッドを開発。実践中心のカウンセリングで一線を画す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

※画像をクリックするとAmazonに飛びます