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今治タオル工業組合は、産地の価値を国内外へ発信する常設のオンラインデジタル空間「今治タオル デジタルアートギャラリー」を開設しました。
メタバース上での展示と実店舗でのリアル展示、さらにNFCデジタル証明を可能にした限定タオルセットの販売までを一体で設計し、伝統産地のブランディングと新規需要の創出を狙います。
本記事では、 本プロジェクトの背景と目的、展示構成、鑑賞方法、そして参加アーティストとタオルメーカーを紹介 します。
目次
今治タオルデジタルアートギャラリーとは

「今治タオル デジタルアートギャラリー」は、日本を代表するタオルブランド「今治タオル」が運営する常設のデジタル展示空間です。同ブランドを推進する今治タオル工業組合によって、世界的に「タオルの日」として知られる5月25日(2024年)にオープンしました。
スマートフォン・PCの両方でブラウザから誰でも入場でき、ギャラリー内では様々なデジタル作品を鑑賞できます。
また、著名アーティストのデジタルアートを、今治タオルの素材や織りの特性を生かして製品化し、ギャラリーと公式のECをシームレスに連携させている点が特徴です。
鑑賞体験を購買体験につなげることで、産地発の新しいファンづくりと需要創出を狙っています。
プロジェクト発足の背景と目的

今治タオルは130年にわたり「安心・安全・高品質」を核に産地ブランドを築き、2006年の今治タオルプロジェクトが起爆剤となり、国内認知度は一時約90%まで伸長しました。
2024年には第2フェーズとして東京・南青山店でのポップアップ等を通じ各メーカーブランドの育成を強化しています。
デジタル面では、公式サイトの「IMABARI LIFE」や「TOWEL STORY」、SNSでの発信を継続してきましたが、さらなる認知拡大と国際発信を目的に、デジタル技術や生成AIなど最新技術を取り入れた本ギャラリーを開設したとのことです。
参加アーティストとタオルメーカー
本プロジェクトには、国内外で活躍するデジタルアーティストと、今治を代表する13社のタオルメーカーが参加しています。まずは主要アーティストの顔ぶれと作品テーマ、続いて第1期として出展しているメーカーを一覧でご紹介します。
参加アーティスト
2025年7月時点で発表されている参加アーティストは以下の4名です。
アーティスト名 | プロフィール | 作品タイトル・テーマ |
Annie Chiu(アニー・チュー) | ブルックリン出身、現在はアムステルダム在住。SoursopのECDとしてナイキ等のグローバル案件を指揮。 | 「今治と今治タオルをテーマにしたAI生成作品」 |
江原彩子(Saeko Ehara) | 東京拠点のKirakiraアーティスト/VJ。AIとジェネラティブアートの融合を探求。 | 「Spiraling Haze」「Message」「Over The Rainbow」 |
Aurora Achille(オーロラ・アキーレ) | ローマ在住の3D/デジタルファッションデザイナー。ミラノデザインウィーク出展、L’OréalのDAO「GORJS」初代メンバー。 | 「エーテリアル・ピュリティ~今治のエッセンスが奏でる調和のシンフォニー」 |
ゾンビ・ズー・キーパー(Zombie Zoo Keeper) | 日本発NFT「Zombie Zoo」関連のクリエイター。 | 「Kurogami-sama」「Aogami-sama」 |
2025年4月には、NFTで世界的に支持を集める12歳のデジタルアーティスト、ゾンビ・ズー・キーパー氏と大磯タオルがコラボを実施しました。
ピクセルアートの「鬼」を織りで立体表現したタオルハンカチ2種「Kurogami-sama」「Aogami-sama」を制作し、同月28日に今治タオル本店などで発売。原画は3月にパリのギャラリー「artverse」で先行披露され、デジタルアートギャラリー内でも公開されています。
参加タオルメーカー(第1期)

第1期の「今治タオル×デジタル」には、下記13社が各社の“推しタオル”を出展し、産地のものづくり精神と商品特徴をデジタル展示で伝えます。
- 正岡タオル株式会社
- 田中産業株式会社
- 株式会社藤高
- 楠橋紋織株式会社
- 大成タオル株式会社
- 城南織物株式会社
- 吉井タオル株式会社
- 大磯タオル株式会社
- 村上パイル株式会社
- 渡辺パイル織物株式会社
- 株式会社上脇
- 株式会社丸山タオル
- 株式会社工房織座
各メーカーのものづくり精神や商品の特徴を踏まえたデジタル展示でタオルものづくりの奥深さを紹介しています。
今治タオルデジタルアートギャラリーの参加・鑑賞方法
今治タオルデジタルアートギャラリーは公式サイトの特設ページから参加できます。
PCとスマートフォンのどちらでも入室できますが、スマートフォンの場合はかなり動作が重く感じられたので、PCをお持ちの方はPCで入室することをおすすめします。

ギャラリーはメイン会場と別館の2つを行き来しながら鑑賞する構成です。
特設ページから自分の鑑賞したいところをクリックすれば、直接その場所に飛べます。
ギャラリー内の様子はこんな感じです。

初めは英語表記でしたが、中央下にあるカメラマークの右の設定ボタンから日本語への変更が可能です。また、チャット欄が設けられているため、リアルタイムで鑑賞している人との交流も可能です。
メインギャラリーでは、第一弾で参加したタオルメーカーの概要や、参加アーティストが手がける作品を鑑賞できます。


別館では、参加アーティストやタオルメーカー、今治タオルの歴史・製造工程などをより詳しく鑑賞できました。
ギャラリーが拓く今治ブランドの新たな価値とは
本ギャラリーは、今治タオルの本質的価値である「安心・安全・高品質」を体験として伝えるハブとして機能する可能性があります。
デジタル空間で今治タオル工の歴史や品質基準、検査工程まで可視化し、店舗でも展示や限定セットの販売と往還させることで認知→購買→所有体験を一連で設計。
NFCによる真正性証明は偽造防止と海外での信頼獲得に寄与し、将来的には特典としてNFTを発行したり、会員プログラムと連携させたりといったことが可能になるでしょう。
今治タオル工業組合に参加する全79の組合が中核となってメーカーの個性を束ねることで、共通の物語でファンを育て、今治ブランドを“日用品”から“背景を語れるアートピース”へ拡張していきます。
今治タオルデジタルアートギャラリーに関してよくある質問(FAQ)
今治タオルデジタルアートギャラリーに関して、読者から寄せられやすい疑問をまとめました。
・どうやって閲覧できますか?推奨環境はありますか? ・公開開始日は?今後、展示は更新されますか? ・ギャラリーはどのような構成ですか? ・限定セットやNFC「LGTタグ」とは何ですか? ・今後の展開(NFTや国際発信)はありますか? |
公式の情報に基づき、簡潔に回答していきます。
どうやって閲覧できますか?推奨環境はありますか?
今治タオルデジタルアートギャラリーは、「oncyber」と呼ばれるメタバース空間上に開設されており、PCやスマートフォンから入室できます。直感的な操作で初めての方でも回遊できる設計です。
公式の資料に特定の推奨ブラウザ等の記載はありませんが、安定した通信環境での閲覧をおすすめします。
公開開始日は?今後、展示は更新されますか?
今治タオルデジタルアートギャラリーの公開日は、2024年5月25日です。
5月25日は、世界的な「タオルの日」として知られており、そこからこの日を公開日として設定されたそうです。公開後は定期的に展示替えを行い、ギャラリー限定イベントの実施も想定されています。
ギャラリーはどのような構成ですか?
今治タオルデジタルアートギャラリーは、「メインギャラリー」を中心に下記4つの別館で構成されています。
アーティスト作品今治タオルメーカー今治タオルブランド今治タオルオフィシャルブランドストア参加アーティストの作品やタオルメーカーの”推しタオル”、今治タオルブランドの品質基準(12項目)、実際の品質検査動画までをデジタル上で展示し、背景を学びながら作品・製品を体験できます。
限定セットやNFC「LGTタグ」とは何ですか?
今治タオルデジタルアートギャラリーのオープン記念として、第一弾に参加したタオルメーカー13社の展示商品を組み合わせた限定セット(全3種・各10セット)を販売。
NFCシール型の「LGTタグ」を貼付し、スマートフォンで読み取るとエディション番号と所有者証明を取得できます。
ステッカータイプは、デジタルと物理的な商品を結びつけ新たな価値を創造する企業「Legitimate, Inc.」のものを採用しているそうです。
今後の展開(NFTや国際発信)はありますか?
デジタルアーティストとのコラボレーションを継続し、NFTを活用した商品の企画開発も計画されています。
NFCによる真正性証明とあわせて、正規流通や来歴を可視化し、海外市場での信頼獲得とファン拡大を狙います。
まとめ

今治タオル デジタルアートギャラリーは、デジタルアーティストの想像力と今治の確かな手仕事を、ひと続きの体験に編み上げるデジタル拠点と言えるでしょう。
oncyberで作品世界を歩き、気に入ったら本店・南青山店や公式ストアで限定セットを手に取ることができ、真正性はNFCタグで担保、将来はNFTを活用したコラボ作品の展開も視野に入れています。
品質基準と物語を体験として届けるこの取り組みが、今治を単なる消費財から、背景まで語れるプロダクトへ押し上げていくはずです。今後も展示替えやイベントが続く見込みなので、ぜひ一度覗いてみてください。
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