スヌープ・ドッグのNFTコレクション約100万点が即完、売上は1,200万ドルに

アメリカの人気ラッパーと知られるスヌープ・ドッグ氏が7月9日、Telegram上で約100万点のデジタルコレクティブル(NFT)を発売し、わずか30分で完売しました。売上は合計1,200万ドルに達し、低迷が指摘されていたNFT市場に久々の大型完売をもたらしました。

Telegram創業者パヴェル・ドゥロフ氏によれば、ミントと二次流通は21日以内に開始される予定です。

Telegramギフトとして展開

今回のコレクションはTONブロックチェーンを基盤としており、Telegram独自のデジタルギフト形式で提供されました。

コレクティブルにはビンテージカーやスワッグバッグ、キャラクター化した犬、大麻を想起させるアイテムなど、スヌープ氏の象徴的なモチーフが多数盛り込まれました。

購入者はアニメーション付きアイテムをプロフィールで“着用”できるほか、アプリ内通貨「Stars」と交換することも可能です。

新曲「Gifts」でプロモーション

NFTの発売に合わせ、スヌープ氏は新曲「Gifts」をリリースし、公式Telegramチャンネルでミュージックビデオを公開しました。

楽曲内ではTelegramおよびTONのネイティブトークン「Toncoin(TON)」をリリックに盛り込み、コレクションの世界観を強調。ミュージックビデオはSNSでも拡散され、「伝説的なコラボだ」と称賛する声が相次ぎました。

◆NFT市場への追い風となるか

2025年第1四半期、NFT取引高は前年同期比61%減の15億ドルまで落ち込んでいましたが、販売件数自体は増加傾向にあります。

スヌープ・ドッグのNFTコレクション約100万点が即完、売上は1,200万ドルに
引用:CryptoSlam

今回の大規模完売は「NFTは終わった」との悲観論に反論する例として注目されており、TONプロジェクト関係者からは「Telegramギフトが新たなNFTナラティブを生む可能性がある」との期待も聞かれます。

参照:HOTNEWWHIPHOP